米国務省のヘザー・ナウアート報道官は記者会見で、米英仏のシリア攻撃の根拠となった7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関して、「我々はロシアとシリア政府が化学兵器禁止機関(OPCW)の査察チームのドゥーマー市への到着を遅らせようとしていると信頼に足る情報を握っている…。その目的は攻撃が行われたとされる現場を洗浄し、化学兵器が使用された証拠を隠滅することにある」と述べた。
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一方、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、OPCWの専門家チームのドゥーマー市での活動を保証するため反体制派と交渉を行っていると述べた。
また、ステファン・ドゥジャリーク国連事務総長報道官もニューヨークでの記者会見で、OPCWの専門家チームが早急にドゥーマー市に入れるよう…、ロシアやシリア政府を含むさまざまな関係当時者が集中的に連絡をとり合っている」と述べた。
AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。
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