ロシア外務省「シリアに対する経済制裁を解除し、人道支援を行うため、友好国と協議を行っている」(2018年7月23日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と電話会談を行い、シリア南部の情勢、シリア難民の帰還への対応、ホワイト・ヘルメットの脱出などについて意見を交わした。

ロシア外務省によると、会談で、サファディー外務大臣は、ラブロフ外務大臣に対して、ホワイト・ヘルメットのメンバーがヨルダンに到着し、近く西側諸国に移住する旨報告する一方、合同調整センター設置など、シリア難民の帰還に向けたロシアの努力に称賛の意を示し、ヨルダンがこの問題で協力する用意があると伝えた。

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ロシア外務省のブルツェフ・ニコライ(Burtsev Nikolay)氏は「外務省は、シリアに対する経済制裁を解除し、人道支援を行うため、友好国と協議を行っている」と述べた。

また、シリア難民の帰還に関して「レバノンなど、ロシアと難民帰還問題で協力する用意がある複数の国がある。一方、リトアニアなどの一部欧州諸国は、EU当局からこの問題を解決することに関する指示を受けることを協力の条件としている」と述べた。

スプートニク・ニュース(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2018、ANHA, July 23, 2018、AP, July 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2018、al-Hayat, July 24, 2018、Reuters, July 23, 2018、SANA, July 23, 2018、UPI, July 23, 2018などをもとに作成。

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