トルコ軍がシリア領内に持ち込んだ塩素ガスは、シャーム解放機構を経てトルキスタン・イスラーム党の手に渡る(2018年8月12日)

イドリブ県では、スプートニク・ニュース(8月12日付)によると、80輌以上からなるトルコ軍の車列が、シャーム解放機構の護衛を受けて、カフル・ルーサイン村の通行所からシリア領内に進入、イドリブ県およびハマー県各所に設置されているトルコ軍の監視所に向かった。

このうち8輌は、塩素ガスが入ったプラスチック製の小型のボンベ複数本を積載、トルコ軍部隊はこのボンベを、ジスル・シュグール市近郊のハッルーズ村にあるトルキスタン・イスラーム党の基地で空にした、という。

また、複数の地元消息筋によると、シャーム解放機構のメンバーは11日晩、「樽」を積んだ車輌のうちの2台をアティマ村にある塩素再生施設に移動させたのち、これらの「樽」を車輌2台とともにトルキスタン・イスラーム党に引き渡し、トルキスタン・イスラーム党はこれをハッルーズ村にある倉庫に移送したという。

ANHA, August 12, 2018

AFP, August 12, 2018、ANHA, August 12, 2018、AP, August 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2018、al-Hayat, August 13, 2018、Reuters, August 12, 2018、SANA, August 12, 2018、Sputnik News, August 12, 2018、UPI, August 12, 2018などをもとに作成。

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