Category Archives: レバノンの動き

アラブ連盟の「シリア情勢に関する閣僚級委員会」がアナン特使の任務を支援することを決定、一方フランスは「シリアの友連絡グループ」第3回会合のなかでアサド政権との断交を呼びかける(2012年4月17日)

アラブ連盟の動き アラブ連盟のシリア情勢に関する閣僚級委員会(議長国カタール)がドーハで会合を開き、アナン特使の任務を支援することを決定した。 この決定により、同委員会はカタールの主導とのもとアサド政権の転覆を画策してき … Read More

シリア政府と反体制勢力が互いの停戦違反をめぐり非難の応酬を行うなか、国連監視団先遣隊6人がダマスカスに到着(2012年4月15日)

国内の暴力 シリア政府、反体制勢力双方が互いの停戦違反を非難、政府は「武装テロ集団のヒステリックな破壊行為」が続いていると主張する一方、反体制活動家はヒムス県ヒムス市やアレッポ県で軍・治安部隊が停戦を違反して砲撃を行い、 … Read More

国防省が「2012年4月12日木曜日の午前6時をもって(武装テロ集団掃討)任務を完了」したと宣言、シリア国民評議会報道官は外国による軍事介入の必要性を改めて明言(2012年4月11日)

国内の暴力・反体制運動 シリア革命総合委員会によると、ダルアー県、ヒムス県、ダマスカス郊外県などで軍・治安部隊が少なくとも16人を殺害した。 ** ハマー県では、ロイター通信(4月11日付)が活動家の話として、ハマー市の … Read More

ムアッリム外相がラブロフ露外相との会談後に一部の県から軍部隊を撤退させたと明言するなか、民主的諸勢力国民調整委員会が中央評議会において新執行部を選出(2012年4月10日)

国内の暴力・反体制運動 シリア政府によるアナン特使の和平案履行期限の4月10日、軍・治安部隊と反体制武装集団はヒムス県、ハマー県、ダルアー県などで戦闘を続け、『ハヤート』(4月11日付)によると、少なくとも52人が死亡、 … Read More

レバノンのジャディード・チャンネルのカメラマンがシリア・レバノン国境付近でシリア軍で射殺される、一方ムアッリム外務大臣がモスクワに到着(2012年4月9日)

国境地帯での暴力 レバノンのジャディード・チャンネルのテレビ・カメラマンのアリー・シャアバーン氏(30歳)がレバノン領内の対シリア国境地帯でシリア軍に射殺された。 『ハヤート』(4月10日付)など主要メディアによると、シ … Read More

シリア外務省が声明のなかで、「武装テロ集団の暴力停止」および「武装テロ集団への資金提供停止」の文書による誓約がアナン特使停戦案を履行する条件であると明言(2012年4月8日)

アサド政権の動き シリア外務省のジハード・マクディスィー報道官は声明を出し、シリア政府によるアナン特使停戦案の履行が、「武装テロ集団」が暴力を停止する旨誓約した文書の提出と、トルコ、カタール、サウジアラビアによる「武装テ … Read More

米国務省が声明のなかで125万ドルを「シリア制裁情報収集センター」に供与すると発表、一方シリア国民評議会はクルド・ブロックの脱会を受けクルド人民の民族的権利を保障することを誓約(2012年4月3日)

アサド政権の動き ワリード・ムアッリム外務大臣は、シリア訪問中のジャコブ・ケレンベルガー赤十字国際委員会総裁と会談した。 SANA(4月3日付)によると、この会談で、両者は、赤十字国際委員会とシリア赤新月社の「人道分野で … Read More

シリア政府が近日中にアナン特使による6項目調停案を履行する意向を同特使に通達、自由シリア軍報道官が仏紙に対しシリアの友連絡グループ第2回会合の内容に関する不満を表明(2012年4月2日)

アサド政権の動き シリア政府は、4月10日にアナン特使による6項目調停案を履行するかたちで、市街地からの撤退と発砲停止を行うと同特使に通達した。 安保理会合(非公式)でアナン特使が報告した。 ただしこの撤退・発砲停止は、 … Read More

西側諸国、湾岸諸国など83カ国が参加するシリアの友連絡グループ第2回会合が開催されるも、反体制派を取り巻く状況に大きな変化は生じず(2012年4月1日)

シリアの友連絡グループ第2回会合 イスタンブールでシリアの友連絡グループ第2回会合が開かれ、西側諸国、湾岸諸国など83カ国が参加したが、現状打開のためのいかなる具体的な決定もなされないまま閉会となった。 ** 会合では、 … Read More

シリア国民評議会事務局長が自由シリア軍の武装化を「国民の自衛権」に立脚するものとして正当化、国内の反体制派変革解放国民戦線が第10期人民議会選挙への参加する意思を示す(2012年3月31日)

国内の暴力 シリア人権監視団は、各地での軍・治安部隊の掃討作戦により40人が殺害された、と宣伝した。 ** ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区が軍・治安部隊の砲撃に曝され、離反兵との戦闘に … Read More

シリア各地で軍・治安部隊と離反兵の間で激しい衝突が生じるなか、シリア国民評議会に参加していたクルド人活動家24人が同評議会からの脱会を発表(2012年3月30日)

国内の暴力・反体制デモ シリア人権監視団によると、シリア各地で反体制デモが発生し、数千人が参加する一方、軍・治安部隊と離反兵がダマスカス県・郊外県、イドリブ県、ヒムス県などで衝突し、地元調整諸委員会によると45人以上が戦 … Read More

軍・治安部隊が4日にわたる攻撃の末にサラーキブ市を制圧、またイスタンブールではシリア国民評議会と異なる反体制連合組織「シリア民主フォーラム」が発足(2012年3月28日)

国内の暴力 イドリブ県では、地元調整委員会によると、軍・治安部隊はサラーキブ市を4日にわたる攻撃の末に制圧した。 この攻撃で少なくとも50人が死亡したという。 ** ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリ … Read More

イスタンブールの反体制勢力大会が政治綱領「未来のシリアのための国民誓約」を採択するなか、アサド大統領が視察のためヒムス市を訪れる(2012年3月27日)

国内の暴力 地元調整諸委員会によると、シリア各地で57人が殺害された。 ** フェイスブック(3月27日付)などによると、ザバダーニー市でアリー・ジャムール准将が発砲命令を拒否した兵士に射殺された。 ジャムール准将はラタ … Read More

シリア国民評議会主催のもと反体制勢力の大会がイスタンブールで開幕、独紙が「ヒムス市で反体制武装集団が住民の約20%を虐殺した」と報じる(2012年3月26日)

国内の暴力 シリア革命総合委員会は、ヒムス県、イドリブ県などで治安部隊の発砲で60人の市民が殺害され、イドリブ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県、ダマスカス県(カーブーン区)で活動家の逮捕・摘発が行われたと主張したが、真偽 … Read More

自由シリア軍とシリア革命最高軍事評議会が実質的に統合、生じる「自由シリア軍事評議会」は今後「リヤード・アスアド大佐の指導のもとに活動」(2012年3月24日)

国内の暴力 イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の掃討作戦を避けて、サラーキブ市住民の約60%が避難した。 しかしロンドンで活動する同組織が、このような統計データを正確に入手、処理できるとは思えない。 … Read More

アレッポ県やダマスカス市で「過去最大規模」の反体制デモが発生するなか、ハヤート紙は「シリア国内でジハード主義者が台頭している」と報じる(2012年3月23日)

国内の暴力・デモ 軍・治安部隊は、アレッポ県アアザール市など各地、ヒムス県、ダイル・ザウル県、イドリブ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県などで反体制(武装)勢力の掃討作戦を継続し、地元調整諸委員会の複数の活動家によると、1 … Read More

国連人権理事会の事実調査委員会がシリアでの「人権侵害」と「人道に対する罪」に対する制裁実施の準備を開始(2012年3月22日)

国内の暴力 在外の反体制活動家らは、国内での弾圧、殺戮に関する情報の発信を再び活発化させ、西側のメインストリーム・メディアを中心に、「国連安保理議長声明採択後もシリアで殺戮は続いている」といった予定調和的な報道が目立った … Read More

国連安保理でシリア情勢に関する議長声明が全会一致で採択される、「シャームの民のヌスラ戦線」を名のるイスラーム主義組織がダマスカス県内での同時自爆テロの犯行声明を発表(2012年3月21日)

国連の動き 国連安保理で、フランスが提案したシリア情勢に関する議長声明が、若干の修正を経て、全会一致で採択された。 国連安保理議長声明の骨子は以下の通り。 1. シリア情勢の悪化に対して重大な懸念と、数千人の犠牲者への深 … Read More

ダマスカス県マッザ区で離反兵と軍・治安部隊が交戦、自由シリア軍司令官は「デリケートな治安問題」として攻撃への関与を明言せず(2012年3月19日)

国内の暴力 ダマスカス県マッザ区ヴィーラート・ガルビーヤで、18日深夜から19日早朝にかけて離反兵と軍・治安部隊が交戦した。 『ハヤート』(3月20日付)によると、この交戦は、離反兵が同地区の准将自宅をRPG弾で攻撃した … Read More

ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生するなか、サウジアラビアが自由シリア軍への武器・装備をヨルダン経由で供与していると報じられる(2012年3月17日)

国内の暴力 ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生した。 テロが起きたのは、ダウワール・ジャマーリクの刑事保安局前とカッサーア地区の空軍情報部近くにあるタフリール広場。 SANA(3月17日付)などによると … Read More

シリア各地で「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生するなか、「イラク真理ジハードの旗」がアサド政権に対する武装闘争を宣言(2012年3月16日)

国内の暴力・反体制デモ シリア各地で「外国の干渉拒否、改革支持」を訴える大規模集会と「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生した。 ** 『ハヤート』(3月16日付)によると、ハサカ県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー … Read More

アサド政権を支持する「シリアのための世界行進」運動が各地で組織され「数百万」人が集まるなか、シリア・クルド国民評議会とシリア国民評議会の統合の是非が議論される(2012年3月15日)

アサド政権の動き 「シリアのための世界行進」運動が、3日間の予定で、シリア国内の都市、諸外国のシリア大使館・領事館前で、アサド政権の「改革支持、内政干渉拒否」を訴えるデモ・集会を組織・開催した。 SANA(3月15日付) … Read More

シリア国民評議会の主導的メンバー3人が「評議会が存在するという嘘の偽証者になりたくない」との理由で脱退を宣言(2012年3月14日)

国内の暴力 シリア人権監視団など反体制勢力は、ダルアー県などで軍・治安部隊による反体制勢力への掃討作戦が継続され、37人(うち24人が民間人、13人が離反兵)が殺害されたと、シリアでの「アラブの春」開始(2011年3月1 … Read More

アサド大統領は第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを決定、一方エルドアン首相は「シリアの友連絡グループ」の第2回大会をイスタンブールで4月2日に開催すると発表(2012年3月13日)

アサド政権の動き アサド大統領は2012年政令第113号を発し、第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを定めた。 ** SANA(3月13日付)は、外務省が、イスラエルによるガザ空爆を非難し、「国際社会 … Read More

ヒムス市で発生したとされる女性・子供含む47人の惨殺の責任の所在をめぐって非難の応酬がなされる、国連安保理で閣僚級会合が開かれるもロシアとアラブ連盟が合意した「五原則」についての見解は一致せず(2012年3月12日)

国内の暴力 ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で、女性・子供を含む惨殺遺体47体が発見された。遺体は市内の複数地区で殺害されたもの。 この事件に関して、SANA(3月12日付)によると、アドナーン・マフムード情報大臣が記者 … Read More

サウジ外相と独外相がシリア情勢などについて意見を交換し「軍事的選択肢は解決策でない」と一致したにもかかわらず、西側諸国や湾岸諸国が反体制勢力の武器供与に関する「真剣な議論」を開始したと報じられる(2012年3月11日)

アサド政権の動き コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使が前日に引き続き、アサド大統領と会談した。 アナン特使はシリアを去る前の記者会見で、自身の任務に関して「困難だが、我々は希望を捨ててはならない。我々 … Read More

ダマスカス県を含む各地で大規模な反体制デモが発生するなか、シリア国民評議会が「政治的解決」をめざすアナン国連・アラブ連盟合同特使の姿勢を非難(2012年3月9日)

国内の暴力 反体制活動家によると、イドリブ県ザーウィヤ山などに対する軍・治安部隊の掃討作戦が継続された。 また各地で金曜礼拝後に散発的な反体制デモが発生した。 死者数は約90人に達した、という。 インターネットなどでは、 … Read More

石油省の現職次官が政権離反を宣言し初の事例となる一方、米下院外交問題委員会が「シリア解放法案」を可決(2012年3月8日)

石油省次官の離反 石油省のアブドゥフ・フサームッディーン次官(イスラーム教スンナ派)が政権離反を宣言する映像をユーチューブを通じて配信した。 政権幹部の離反は、これまでがそうであったように、反体制勢力の派閥化と分裂を助長 … Read More

駐シリア中国大使がムアッリム外相らと面会し「外国のいかなる内政干渉をも拒否する」姿勢を改めて表明するなか、地元調整諸委員会が声明を出しシリア国民評議会の「再建」の必要性を主張(2012年3月7日)

アサド政権の動き 中国の李華新前駐シリア大使がダマスカスを訪問し、ムアッリム外務大臣、アフマド・アルヌース外務次官らと会談した。 SANA(3月7日付)によると、李前大使は、シリアの危機解決に向けた「六つの提案」を示した … Read More

国連安保理常任理事国とモロッコが参加する大使級会合のなかで米国による新たな対シリア決議案が審議されるも、ロシアは再び拒否の姿勢を示す(2012年3月6日)

国内の暴力 軍・治安部隊は、ダルアー県フラーク市、ヒムス県クサイル市、ラスタン市、ダマスカス郊外県各都市で反体制(武装)勢力に対する掃討作戦を重点的に行い、活動家らによると各地で少なくとも14人が死亡した。 ** ダルア … Read More