アサド大統領がダマスカス郊外県アドラー市の工業都市にある工業施設複数カ所を視察(2021年6月9日)

アサド大統領はダマスカス郊外県アドラー市の工業都市にある工業施設複数カ所を視察し、経営者らと会見、生産強化やシリアの工業が直面する困難への対処法などについて意見を交わした。

視察には、ズィヤード・サッバーグ工業大臣、ダマスカス県・ダマスカス郊外県工業会議所のサーミル・ディブス議長が同行した。

https://youtu.be/3oenCtSccNQ

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アサド大統領は記者らの取材に応じ、以下の通り述べた。

アドラーの工業都市を訪問し、シリアのエリート実業家と面談できて非常に光栄だ。この都市は、数年前までシリア・アラブ軍とテロリストが直接対峙していた接触線上に位置していた。テロリストに対する銃撃が行われていた戦場だった。だが、持ちこたえた。今日の訪問は、経済が今後の優先事項であること、シリアの生産部門全般が直面している困難を克服する方法を確認するのが目的だ。今日ここで目にしたものを私は、「素晴らしい」という一言以外では表現できない。「素晴らしい」というのは、誇張ではない。この地域が戦時中に身を置いてきた状況、シリア経済全般が置かれている状況を踏まえたものだ。シリアの生産部門を注視しているので驚いてはいない。だが、訪問は、現場の詳しい状況や事実を見るために重要であるだけではない。こうした訪問は、職場の責任者、工業部門の工場主、そして労働者から与えられる士気をさらに高めることができるので、誰にとっても重要なのだ。同時に、不屈の精神で持ちこたえたシリア工業の真の能力を見ることができる。事実、我々には、困難を克服する可能性がある。制裁を克服し、その影響を軽減し、シリアでさらなる雇用機会を創出する可能性がある。

私が担当者や労働者から感じ取った愛国的な精神は、シリアにおいて多くのメッセージを与えてくれる。これらの施設を目にしてまず頭のなかに自然に浮かんだのは、困難な状況下でも雇用機会を創出し、経済を支援するために愛国的に資金をなげうってくれた人と、最初に逃げてしまった人の比較だ。戦争の兆候が現れたとき、彼らは自分たちの国で集めた資金を持って移住した。当時、シリアの市民は、暗いトンネルのなかに入り込んでしまっていた。安全、経済、生活…の暗いトンネルのなかに。支援の手を差し伸べてくれる兄弟がたくさんいるはずだと考えていた。こうした比較がまず頭のなかに浮かんだ。

事実、私が見たものには多くのメッセージがある。可能性、能力、資源を持つ人々へのメッセージだ。しかし、彼らは勇気を欠いている。率先して動き、労働と生産を始めるようとするイニシアチブの精神を欠いている。国外からもたらされ、不満や悪意をもったメッセージ、あるいは依存心や怠慢に彩られた国内からのメッセージに対する別のメッセージもある。それは、多くの希望と信頼を担ったメッセージだ。こうした状況でも工業部門が存続するだけでなく、不屈の精神で持ちこたえることができたことへの信頼だ。もちろん損失もあった。工業部門は損害を被ったことは事実であり、それは不可避だった。だが、操業を続け、持ちこたえることができた施設もあった。発展を遂げた施設もあった。ゼロから創業できた施設もあった。その理由は意志だ。つまり、今回の訪問によって我々が得たもっとも重要なメッセージは、祖国を建設したいという意志が充分に備わっていれば、建設することができる、というものだ。もちろん、いかなる状況においても、工業には資本は必要で、物的能力が必要だ。だが、戦時下、そして制裁下においては、資本だけでは充分ではない。我々には資本が必要だが、強い意志、愛国的感覚も必要だ。これら三つを今回の訪問において私が会ったすべての人々から感じ取ることができた。シリア国内のさまざまな地域で多くの投資家を工業建設・操業、投資、そして生産施設に向ける基礎は存在すると確信している。事実、シリア社会、そしてシリアという祖国は、経済、そして祖国全般を立て直すにあたってこれらの人々に頼ることができる。国家は必ず彼らに寄り添うだろう。なぜなら、彼らは支援に値する存在であり、彼らは今も戦争の最前線、労働の最前線に立っているからだ。今日、この戦線は、労働の最前線、そして経済戦争の最前線となっている。シリアの市民は、彼らを注視し、彼らに多くを期待している。国家は彼らとともに、こうした共同の取り組みが、経済における数字、雇用機会に反映され、祖国に繁栄がもたらされることをめざす。

SANA(6月9日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4286945998015866

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4287348697975596

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所でダーイシュを狙って40回あまりの爆撃を実施(2021年6月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って40回あまりの爆撃を実施した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市上空を旋回中の米軍ヘリコプター1機に向けて男性が重火器を発射(2021年6月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市上空を旋回中の米軍ヘリコプター1機に向けて、男性1人が重火器を発射した。

これを受けて、米軍ヘリコプター4機が飛来し、男性の捜索活動を行った。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の使節団がフランス国民議会外交委員会にオンラインで出席(2021年6月9日)

北・東シリア自治局の使節団がフランス国民議会外交委員会にオンラインで出席し、支配地域の政治・経済・社会情勢について演説を行った。

使節団は、執行評議会のハムダーン・アブド執行評議会共同副議長、ラッカ民政評議会のライラー・ムスタファー共同議長、ロジャヴァ大学のクーリースターン・サイドゥー渉外関係局長、アブドゥッサラーム・ムスタファー北・東シリア自治局欧州代表、ハーリド・イーサー同フランス代表から構成されている。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り6月8日のイスラエル軍の越境ミサイル攻撃を非難(2021年6月9日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、6月8日のイスラエル軍戦闘機によるシリア中南部へのミサイル攻撃について報告、イスラエルに兵力引き離しにかかる諸決議を遵守させるよう要請した。

声明ではまた、イスラエル軍による侵犯行為が、シリア国民に対するテロ集団のテロ攻撃、違法な越境(クロスボーダー)人道支援を定めた国連安保理決議第2165号の延長を主唱する米国をはじめとする一部諸外国のプロパガンダ活動に合わせて行われたとして、これを批判した。

SANA(6月9日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3012154695738304

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市でシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦(2021年6月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域とトルコの占領地が接するハサカ県アサディーヤ村でロシア軍装甲車が地雷に触れ、兵士1人死亡、3人負傷(2021年6月9日)

ロシア国防省は声明を出し、ハサカ県に停戦監視のために駐留しているロシア軍憲兵隊の装甲車1輌が路上に仕掛けられいた地雷に触れて爆発し、兵士1人が死亡、3人が負傷したと発表した。

ANHA(6月9日付)などによると、爆発はアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村にあるシリア国民軍の拠点近くで発生した。

アサディーヤ村はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域とトルコの占領地の境界に位置する。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で23人、北・東シリア自治局支配地域で105人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で82人(2021年6月9日)

保健省は政府支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日現在の同地での感染者数は計24,723人、うち死亡したのは1,801人、回復したのは21,653人となった。

SANA(6月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに105人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日現在の同地での感染者数は計18,166人、うち死亡したのは741人、回復したのは1,839人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性58人、女性47人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市12人、カーミシュリー市19人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、マアバダ(カルキールキー)町4人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市3人、フール・キャンプ6人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市3人、マンビジュ市6人、ラッカ県のラッカ市24人、タブカ市20人。

ANHA(6月9日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月9日に新たに82人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、32人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡4人、ハーリム郡25人、アリーハー郡7人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡19人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡14人。

これにより、同地での感染者数は計24,515人、うち回復したのは21,146人、死亡したのは685人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1595626993975519/

AFP, June 9, 2021、ACU, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県とハマー県の「決戦」作戦司令室支配地を砲撃(2021年6月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市東のアーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県21件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を17件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民297人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は673,284人に(2021年6月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月9日付)を公開し、6月8日に難民297人(うち女性89人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民297人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は673,284人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者278,036人(うち女性83,569人、子ども141,525人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は902,564人(うち女性270,845人、子供460,016人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は88,322人(うち女性32,687人、子供31,940人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,356,918人(うち女性415,246人、子供675,706人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2021をもとに作成。

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