イドリブ県活動家らがシャーム解放機構、シリア救国内閣の抑圧に抗議する活動をネット上で開始(2021年6月17日)

レヴァント・ニュース(6月17日付)は、イドリブ県中北部のいわゆる「解放区」の軍事治安権限を握るシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、その委託を受けて自治を行うシリア救国内閣による抑圧に抗議するため、同地の複数の活動家らが、「イドリブを緑に」(إدلب خضرا)と書かれ、「#023」というハッシュタグが付された白い画像をインターネットを通じて拡散していると伝えた。


023はイドリブ県の市街局番。

活動を行う活動家らによると、この抗議キャンペーンは、自由な抗議行動が認められていない状況下で、「本当のイドリブ県のイメージ、同地を支配するジハード主義グループの暗黒に苦しむさま」を見せることが狙いで、「刑務所に収監されている言論半、自由シリア軍の元戦闘員に世界の目を向けたい」としている。

AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Levant News, June 17, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。

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米財務省OFACはシリア、イラン、ベネズエラでの新型コロナウイルス感染症対策に関連する活動を認可(2021年6月17日)

米財務省は声明を出し、外国資産管理室(OFAC)が、シリア、イラン、ベネズエラでの新型コロナウイルス感染症対策に関連する活動を認可したと発表した。

財務省の公式ホームページによると、OFACは「シリア一般許可第21号」、「ベネズエラ一般許可第39号」、「イラン一般許可第N号」を発出、シリアに関しては、新型コロナウイルス感染症関連のサービスの輸出、シリア政府、ポリメディックスLLC社、リティーヤー(レティア)社など制裁対象機関ないしは個人が関わる新型コロナウイルス感染症関連の取引が許可された。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県内のレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所を砲撃(2021年6月17日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イスラエル軍戦車複数輌が、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市にあるレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所に対して約10分間にわたって砲撃を加えた。

砲撃が行われた際、同地では、ヒズブッラーの司令官の1人であるジュワード・ハーシム氏がシリア軍第90旅団士官のバッシャル・フサイン氏らとともに視察を行っていた。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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シリア軍第5軍団の士官と兵士2人がラッカ県スィフヤーン村近郊の砂漠地帯で遺体で発見される(2021年6月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第5軍団の士官と兵士2人がスィフヤーン村近郊の砂漠地帯で遺体で発見された。

3人は数日前から消息を絶っており、ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害されたと見られる。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で45人、北・東シリア自治局支配地域で24人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で71人(2021年6月17日)

保健省は政府支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、6月17日現在の同地での感染者数は計24,991人、うち死亡したのは1,832人、回復したのは21,709人となった。

SANA(6月17日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに24人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、6月11日現在の同地での感染者数は計18,308人、うち死亡したのは759人、回復したのは1,851人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性15人、女性9人。

また地域の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、フール・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市3人、タブカ市6人、アレッポ県のマンビジュ市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)4人、ダイル・ザウル県4人。

ANHA(6月17日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月17日に新たに71人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、90人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡6人、ハーリム郡19人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡23人、アフリーン郡8人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計25,058人、うち回復したのは21,819人、死亡したのは699人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1601045713433647/

AFP, June 17, 2021、ACU, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士2人、シャーム解放機構戦闘員2人が死亡(2021年6月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃し、シリア軍兵士2人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、ザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯、フライフィル村一帯でシリア軍と交戦した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるイフスィム町、バーラ村、イブリーン村、バルシューン村、ジューズィフ村、アブディーター村、アルナバ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃、アブディーター村ではシャーム解放機構の戦闘員2人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原ジューリーン村一帯を砲撃した。

一方、シリア軍は、ガーブ平原のズィヤーディーヤ村で車1台を地対地ミサイルで攻撃、これを破壊した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民271人と国内避難民(IDPs)359人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は675,643人、2019年以降帰還したIDPsは89,490人に(2021年6月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月17日付)を公開し、6月16日に難民271人(うち女性81人、子供138人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民271人(うち女性81人、子供138人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は675,643人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,395人(うち女性84,276人、子ども142,728人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は904,923人(うち女性271,552人、子供461,219人)となった。

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一方、国内避難民359人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは318人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,490人(うち女性33,284人、子供32,152人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,086人(うち女性415,843人、子供675,918人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2021をもとに作成。

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