新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードがラタキア県カルダーハ市を狙ってロケット弾を発射(2021年6月27日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードがシリア政府の支配下にあるカルダーハ市近郊のブアキールーン村を砲撃した。

アンサール・タウヒードはSNSを通じて声明を出し、「ロケット砲大隊は、解放区が標的となったことへの報復として、カルダーハ市の体制の拠点複数カ所をグラード・ロケット弾で狙った」と発表した。

一方、シリア政府を指示するカルダーハ・アリーン・ウスード新聞(フェイスブック・アカウント)によると、砲弾4発がカルダーハ市近郊の農地に着弾したが、死傷者はなかった。

https://www.facebook.com/QERDAHAJOURNAL/posts/4059595874095604

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃し、戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、治安当局が2018年に県内各所で刑事犯罪を犯したとして逮捕していた38人を釈放した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ガディール・ブスターン村の村長(ムフタール)が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県15件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 27, 2021、ANHA, June 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 27, 2021、Reuters, June 27, 2021、SANA, June 27, 2021、SOHR, June 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人死亡(2021年6月27日)

アレッポ県では、SANA(6月27日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、子供1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆弾が仕掛けられていたのはシリア国民軍の車輌。

AFP, June 27, 2021、ANHA, June 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2021、Reuters, June 27, 2021、SANA, June 27, 2021、SOHR, June 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍が狙われ兵士多数死傷(2021年6月27日)

ハサカ県では、SANA(6月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市郊外のタッル・ハミース市にある穀物サイロに設置された人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点で地雷が爆発し、兵士多数が死傷した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(6月27日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるヒサーン村にあるシリア民主軍の拠点に「人民諸派」が発砲し、兵士1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員。

AFP, June 27, 2021、ANHA, June 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2021、Reuters, June 27, 2021、SANA, June 27, 2021、SOHR, June 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で39人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で54人(2021年6月27日)

保健省は政府支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月27日現在の同地での感染者数は計25,404人、うち死亡したのは1,867人、回復したのは21,799人となった。

SANA(6月27日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月27日に新たに54人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、62人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡6人、ハーリム郡11人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡26人、アアザーズ郡9人。

これにより、同地での感染者数は計25,534人、うち回復したのは22,395人、死亡したのは707人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1608114489393436/

AFP, June 27, 2021、ACU, June 27, 2021、ANHA, June 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2021、Reuters, June 27, 2021、SANA, June 27, 2021、SOHR, June 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民324人と国内避難民(IDPs)424人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は678,793人、2019年以降帰還したIDPsは90,887人に(2021年6月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月27日付)を公開し、6月26日に難民324人(うち女性97人、子供165人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民324人(うち女性97人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は678,793人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者283,545人(うち女性85,221人、子ども144,333人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は908,073人(うち女性272,497人、子供462,824人)となった。

**

一方、国内避難民424人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,887人(うち女性33,967人、子供32,351人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,483人(うち女性416,526人、子供676,117人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 27, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.