反体制派系サイトのオリエント・ニュース:米国はシリア政府とロシアの影響力拡大を抑止するために政策を変更するよう北・東シリア自治局に圧力(2021年6月19日)

反体制派系サイトのオリエント・ニュース(6月19日付)は、米国が北・東シリア自治局に対して、ユーフラテス川東岸地域(ジャズィーラ地方)におけるシリア政府とロシアの影響力拡大を抑止するために政策を変更し、アラブ系部族との協力関係を確立するよう圧力をかけているとの情報が流れていると伝えた。

これは、米国防総省(ペンタゴン)が最近作成した報告書のなかで、シリア政府がユーフラテス川東岸地域におけるアラブ系部族との関係を構築し、同地における米国との関係を弱化させるために混乱を助長していることに警鐘を鳴らしたことを受けた動きだという。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Orient News, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン大統領選挙に勝利したライースィー師に祝電(2021年6月19日)

アサド大統領はイランで6月18日に実施された大統領選挙で、62%を得票して勝利したエブラーヒーム・ライースィー師に祝電を送り、祝意を伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4313570675353398

SANA(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が盗奪した小麦をイラク領内に持ち出す(2021年6月19日)

ハサカ県では、SANA(6月19日付)がヤアルビーヤ町一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した小麦をトレーラー32輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

車列には人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌も同行し、護衛にあたった。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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東グータ地方カフルバトナー町の反体制活動家のうち、シリア人の殺害に関与してなかったことが確認された住民32人が釈放される(2021年6月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(6月19日付)によると、当局によって逮捕されていた東グータ地方カフルバトナー町の反体制活動家のうち、シリア人の殺害に関与してなかったことが確認された住民32人が釈放され、同地で彼らの帰宅を歓迎する祝典が行われた。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県スーラーン町でマンビジュ市との連帯を訴える抗議集会(2021年6月19日)

アレッポ県では、SANA(6月19日付)によると、県東部のスーラーン町の住民、アブー・ブトゥーシュ部族、ブー・バンナー部族、ドゥラム部族(アサースィナ部族)、バッカーラ部族などの部族が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への抵抗を続けるマンビジュ市との連帯、米国とトルコの占領拒否を訴える抗議集会を開催した。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会の支配下にあるダイル・ザウル県でシリア民主軍の車が爆発に巻き込まれ、1人死亡、3人負傷(2021年6月19日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月19日付)やシリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムハイミーダ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡、3人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、ジュダイド・バッカーラ村でダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装集団が、住民を銃で撃ち殺害した。

さらに、ダーイシュ・メンバーと思われる武装集団はスィジャル村にある「魔術師」の家を爆破した。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマルアナーズ村を砲撃(2021年6月19日)

アレッポ県では、SANA(6月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市近郊のタイシャーン村でシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

部族どうしの対立が背景にあるという。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で41人、北・東シリア自治局支配地域で54人(2021年6月19日)

保健省は政府支配地域で新たに41人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月19日現在の同地での感染者数は計25,076人、うち死亡したのは1,841人、回復したのは21,727人となった。

SANA(6月19日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに54人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、6月19日現在の同地での感染者数は計18,366人、うち死亡したのは761人、回復したのは1,854人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性24人、女性30人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市14人、カーミシュリー市9人、マーリキーヤ(ダイリーク)市6人、ルマイラーン町1人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市1人、フール・キャンプ7人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、ラッカ県のラッカ市9人、タブカ市4人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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ハマー県ガーブ地方に対するシリア軍の砲撃でホワイト・ヘルメットのメンバー1人死亡、3人負傷(2021年6月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、カルクール村、カストゥーン村を砲撃、カストゥーン村ではホワイト・ヘルメットのセンターが標的となり、隊員1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3011805492477172

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3011834469140941

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3011883075802747

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3011963639128024

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県21件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民284人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は676,223人に(2021年6月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月19日付)を公開し、6月18日に難民284人(うち女性85人、子供145人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民284人(うち女性85人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は676,223人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者280,975人(うち女性84,449人、子ども143,024人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は905,503人(うち女性271,725人、子供461,515人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,490人(うち女性33,284人、子供32,152人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,086人(うち女性415,843人、子供675,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2021をもとに作成。

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