スペインのカタルーニャ州の使節団がシリアに不法入国し、ラッカ市にある北・東シリア自治局の執行評議会の分所を訪問(2021年6月24日)

スペインのカタルーニャ州の使節団がシリアに不法入国し、ラッカ県ラッカ市にある北・東シリア自治局の執行評議会の分所を訪問した。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1628387427351188

ラッカ市の執行評議会分所を訪問したのは、カタルーニャ自治州議会のエルリヤ・レゴヴァト議員、ロビン・ワゲンスビグ議員ら。

北・東シリア自治局側は、アブドゥルハーミド・マフバーシュ執行評議会共同議長、ハムダーン・アブド同共同副議長、アミーナ・ウースィー顧問が対応した。

両者の会合は非公式で行われた。

使節団は、ハサカ市を訪問後、ラッカ市に入り、6月24日にはアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市を訪問する予定。

ワゲンスビグ議員は「我々は自治局がこれらの地域を解放した後、短期間でさまざまな成果を達成したことを確認した」と述べた。

これに対して、アブド共同副議長は、「我々は最近になって、さまざまな欧州諸国との外交活動が緊密化していることを注視している…。カタロニア議員の使節団は多大な努力を要した行動の現状…、その特性を知る機会を得た」としたうえで、会談で難民・国内避難民(IDPs)やフール・キャンプなどの現状などについて意見を交わしたことを明らかにした。

ANHA(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県とヒムス県東部の砂漠地帯でダーイシュを狙って20回以上の爆撃を実施(2021年6月24日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県のビシュリー山からヒムス県東部に至る砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って20回以上の爆撃を実施した。

同地ではまた、シリア軍第5軍団がダーイシュに対する掃討作戦を実施した。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市でシリア民主軍による住民の恣意的な逮捕や犯罪行為に抗議するデモ(2021年6月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による住民の恣意的な逮捕や犯罪行為に抗議するデモが行われ、住民らがCONOCOガス田とウマル油田を結ぶ街道を封鎖した。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が電話会談でイドリブ県情勢について協議、ロシア軍参謀本部作戦局長はアスタナ16会議を7月6日から8日の予定で開催することを明らかに(2021年6月24日)

ロシア大統領府は声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談を行い、シリア情勢などについて協議、イドリブ県での事態悪化を阻止し、同地におけるテロ組織を撲滅するため、両国による共同行動がきわめて重要であることを確認したと発表した。

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一方、ロシア軍参謀本部のヤロスァヴ・モスカィク(Yaroslav Moskalik)作戦局長は、第9回国際安全保障モスクワ会議で、7月6日から8日までの2日間の予定で、カザフスタンの首都ヌルスルターン(旧アスタナ)で、アスタナ16会議を開催することを明らかにした。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会はマンビジュ市北東でシリア国民軍戦闘員4人を殺害(2021年6月24日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のトゥーハール村にある同評議会の拠点複数カ所に潜入を試みたシリア国民軍と交戦、戦闘員4人を殺害したと発表した。

ANHA(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はアリー・アスラーン前参謀長に最高勲功章を授与(2021年6月24日)

アサド大統領はアリー・アスラーン前参謀長の軍における功績に対して、最高勲功章を授与した。

SANA(6月23日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4327764383934027

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4327706680606464

 

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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運輸省は6月30日にUAEのアブダビとダマスカス国際空港を結ぶシリア・アラブ航空の往復便運行を再開すると発表(2021年6月24日)

運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が6月30日にUAEのアブダビとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表した。

アブダビ・ダマスカス便の運行再開については、6月15日に運輸省が20日に再開する旨を発表していた。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1775752619274823&id=660538387462924

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で39人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で67人(2021年6月24日)

保健省は政府支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月24日現在の同地での感染者数は計25,287人、うち死亡したのは1,859人、回復したのは21,774人となった。

SANA(6月24日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月24日に新たに67人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、39人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡8人、ハーリム郡23人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡5人、アフリーン郡7人、アアザーズ郡11人。

これにより、同地での感染者数は計25,434人、うち回復したのは22,243人、死亡したのは707人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1605925882945630/

AFP, June 24, 2021、ACU, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県内のトルコ軍拠点3カ所を砲撃、ロシア軍も爆撃を実施(2021年6月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、ダーナー村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー市を砲撃、住民1人が負傷した。

https://twitter.com/mohmad_rasheed/status/1408103245218779140

 

https://twitter.com/abmualsu/status/1408147521768202248

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にある県中部のナフラヤー村、マジャーズィル村、政府支配下のサラーキブ市近郊に設置されているトルコ軍の拠点3カ所に対して砲撃を加えたほか、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、マンタフ村を砲撃した。

ロシア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市近郊のアイン・シーブ村を3度にわたって爆撃した。

https://twitter.com/HoseinMortada/status/1408154668774068224

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、カーヒラ村、ズィヤーラ町、ザイズーン村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村、バルナター村、ハバータ村、バフフィース村、カフル・アンマ村などを砲撃した。

これに対して、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46連隊基地、ミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍事情報局がマムティナ村の住居を急襲し、同局に協力していた男性1人を殺害、1人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県17件、ラタキア県11件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民289人と国内避難民(IDPs)306人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は677,749人、2019年以降帰還したIDPsは90,463人に(2021年6月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月24日付)を公開し、6月23日に難民289人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民289人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は677,749人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者282,501人(うち女性84,908人、子ども143,801人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は906,029人(うち女性272,184人、子供462,292人)となった。

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一方、国内避難民306人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは306人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,463人(うち女性33,724人、子供32,304人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,059人(うち女性416,283人、子供676,070人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2021をもとに作成。

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