ハサカ県フール・キャンプでIDPsの姉妹2人がダーイシュ・メンバーと思われるグループに銃で撃たれて死亡(2021年6月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第5区で、シリア人国内避難民(IDPs)の姉妹2人がダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われるグループに銃で撃たれて死亡した。

フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がトルコ軍戦車を破壊(2021年6月28日)

アレッポ県では、ANHA(6月28日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のジャート村でトルコ軍の戦車1輌を攻撃、これを破壊した。

これに対して、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のフライビカ村を砲撃した。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハージー外務大臣補を代表とする使節団と会談(2021年6月28日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を代表とする使節団と会談した。

SANA(6月28日付)によると、会談では、両国の戦略関係、とりわけ経済分野で協力関係を強化するために合同委員会が果たすべき役割について意見が交わされた。

会談には、シリア側からバッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ラドワーン・ルトフィー同アジア局長、ルーナ・シブル大統領府特別顧問が出席した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4338462526197546

また、会談後、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣が、ハージー外務大臣補らイランの使節団と会談した。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はアラブ弁護士連合常設局第1回会合に参加した各国代表と会談し、アラブ民族主義思想の強化を主唱(2021年6月28日)

アサド大統領は、首都ダマスカスで6月25日から27日に開催されたアラブ弁護士連合常設局第1回会合に参加したレバノン、イラク、ヨルダン、パレスチナ、スーダン、モロッコ、チュニジア、エジプトの代表と会談した。

SANA(6月28日付)によると、会談では、アラブ諸国民にかかわる諸問題、人民諸組織や職業諸組合が国民の関心事をめぐって果たすべき役割について意見が交わされた。

アサド大統領は出席者らに対して、帰属意識・アイデンティティの喪失に対処するため、アラブ弁護士連合は、対話を通じてアラブ民族主義の思想を強化しなければならないと認識することが重要だと述べるとともに、アラビア語がアラブ諸国民を統合し、民族主義思想を強化する機転として重要だと付言した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4338876802822785

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が7月3日にUAEのドバイとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表(2021年6月28日)

運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が7月3日にUAEのドバイとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表した。

往復便は週4回運航される。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1778747352308683&id=660538387462924

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍の基地が砲撃を受け、同基地に駐留する米軍がシリア政府支配下の同川西岸を砲撃(2021年6月28日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月28日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍の基地が何者かの砲撃を受けた。

打ち込まれた砲弾は複数発に及び、攻撃を受けた米軍は、同地一帯を閉鎖した。

死傷者の有無は不明。

シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、砲撃はユーフラテス川西岸に展開する「イランの民兵」によるもので、車複数台が炎上するなど、物的被害が出たという。

また、アイン・フラート(6月28日付)によると、ウマル油田一帯に着弾した砲弾の数は8発以上。

クーリーヤ市近郊の砂漠地帯やマヤーディーン市近郊に設置されているイラク人民動員隊に所属するアブー・ファドル・アッバース旅団の拠点から発射された。

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この砲撃を受けて、有志連合の航空機が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市に面する同川東岸上空に飛来、旋回を続けるなか、ウマル油田の労働者住宅地区に展開する有志連合の部隊が、マヤーディーン市にある「イランの民兵」の拠点に対して砲撃を行った。

また、マヤーディーン市に面するユーフラテス川東岸一帯では、同地で治安活動を行う「自衛部隊」が撤退、代わって人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が部隊を派遣し、展開した。

さらに、シュハイル村に展開するシリア民主軍が、ユーフラテス川西岸のバクラス村にあるシリア軍の拠点複数カ所に向けて砲撃を行った。

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これに関して、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/OIRSpox/)で次のように発表した。

初期報告:現地時間午後7時44分頃、シリアに駐留する米軍は複数のロケット弾による攻撃を受けた。負傷者はなく、被害は調査中だ。詳細が分かり次第、最新情報を知らせよう。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、‘Ayn al-Furat, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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イラン外務省報道官「米国の爆撃は緊張を高める。それは米国に資さない」(2021年6月28日)

イラン外務省のサエード・ハティーブザーデ報道官は、シリアとイラク領内での「イランの民兵」を狙った米軍の爆撃に関して、「米国の爆撃は緊張を高める。それは米国に資さない」と発表した。

ザーデ報道官は「米国は誤った方向に進んでおり、爆撃は米国が傲慢な姿勢を続けていることを示すものだ。方針を転換するよう忠告する…。過ちを正し、この地域の問題への干渉を止め、この地域の諸国民に自らの運命を決めさせるべきだ」などと述べた。

RT(6月28日付)が伝えた。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、RT, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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イラクの人民動員隊は声明を出し、米国の爆撃への報復権を留保する(2021年6月28日)

イラクの人民動員隊は報道声明を出し、米国の爆撃に関して、イラクの舞台を弱体化させようとするものだと非難した。

本日(6月28日)未明午前2時、米軍航空機が、アンバール県西のカーイム郡の国境から13キロ領内に設置されている人民動員隊(第14旅団および第46旅団)の拠点3カ所を狙った。
この攻撃で、シリアからイラクへのダーイシュ(イスラーム国)の潜入を阻止するための通常任務に就いていた4人が殉教した。任務は合同作戦司令室のもとで人民動員隊に正式に与えられた義務に従うもので、イラク領内のいかなる外国部隊の活動も妨げるものではない。このことについて、人民動員隊はこれまでにも何度も繰り返し自らの立場を明らかにしてきた。

爆撃を受けた人民動員隊の拠点には、米国の主張に反して、倉庫、あるいはそれに類する施設は含まれていなかった。米国はこうした主張を通じて、人民動員隊の戦闘員を狙った犯罪行為を正当化しようとしている。

我々はもっとも強い表現で我が部隊に対する罪深い攻撃を非難するとともに、殉教者に心から哀悼の意を示したい。我々は、こうした攻撃に対する報復権、そしてイラク領内での犯罪者を処罰する権利を留保する。

攻撃は、イラク、そしてその治安部隊と人民動員隊を弱体化させようとして行われている。彼らのおかげで、米国、そして世界の国々はテロの撲滅を目の当たりし、その脅威を排除できた。また、攻撃は、テロ組織が強大化するために行われている。

この攻撃はイラクの主権を標的としたものだ。とりわけ、人民動員隊が大規模な設立記念観兵式を武装部隊総司令官の主催などで大成功を収め、昨日(27日)に首都バグダードで三カ国首脳会談が開催されたのに合わせて行われた。

我々は、ここにおいて、イラク政府の姿勢、領土、領空に対する主権が実現すべく、イラクから外国の部隊を撤退させようとする熱意を賞賛する。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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ジョン・カービー米戦略広報調整官「自衛権を行使し、イラク領内の米軍の人員や施設に対する無人航空機(UAV)での攻撃に関与する「イランの民兵」を爆撃した」(2021年6月28日)

ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官はシリアとイラク領内での「イランの民兵」を狙った米軍の爆撃に関して、以下のような報道声明を発表した。

バイデン大統領の決定により、米軍は今夕初め、イラク・シリア国境地帯でイランの支援を受けた民兵グループが利用する施設に対して自衛のための精密爆撃を行った。標的は、これらの施設がイランの支援を受ける民兵によって利用されていたために選ばれた。彼らは、イラク領内の米軍の人員や施設に対する無人航空機(UAV)での攻撃に関与している。米軍の爆撃はとくに、シリア領内の2カ所、イラク領内の1カ所にある作戦施設と武器保管施設複数棟を狙った。いずれも両国国境近くに位置している。ヒズブッラー大隊、サイイド・シュハダー大隊など、イランの支援を受けた複数の民兵グループがこれらの施設を使用していた。

今夕の爆撃を実施することで、バイデン大統領は米国の人員を守るために行動するという姿勢を示した。イランの支援を受けたグループがイラク領内のイランの国益を狙って一連の攻撃を行うなか、大統領はこうした攻撃を阻止するためのさらなる軍事行動を指示した。我々はイラク政府の招きでイラクに駐留し、ダーイシュ(イスラーム国)を敗北させようとするイラク治安部隊の取り組みを支援することを唯一の目的とする。米国は事態悪化の危険を回避するのに必要、適切、且つ慎重な行動をとってきた。だが同時に、抑止のための明確で、曖昧さのないメッセージも送ってきた。

国際法上の問題として、米国は自衛権に従って行動してきた。爆撃は脅威に対処するために必要で、なお且つその範囲は適切に特定されていた。国内法上の問題として、大統領はイラク領内の米国の人員を保護するため、憲法第2条が定める権限に従って行動した。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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米軍戦闘機がシリアとイラク領内の「イランの民兵」の拠点や施設複数カ所に対して爆撃を実施、7人死亡(2021年6月28日)

『ニューヨーク・タイムズ』(6月27日付)は、米軍の戦闘機複数機がシリアとイラク領内の「イランの支援を受ける民兵」(Iran-backed militias)の拠点や施設複数カ所に対して爆撃を実施したと伝えた。

爆撃は、イラン・イスラーム革命防衛隊の無人航空機(ドローン)発着用の基地で、シリアでの戦闘や米軍を標的とするために使用されていたという。

シリア人権監視団によると、有志連合を主導する米国の爆撃は6月27日深夜から28日未明にかけて、イラクとの国境近くに設置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を狙って行われ、イラクの人民動員隊の戦闘員7人が死亡(シリア人権監視団は6月29日に、死者数が9人と増加したと発表)、武器弾圧庫1棟、軍事拠点1カ所が破壊されたという。

米主導の有志連合が「イランの民兵」に対して爆撃を行ったのは、4月29日以来だという。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、The New York Times, June 27, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021、June 29, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で38人、北・東シリア自治局支配地域で14人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で36人(2021年6月28日)

保健省は政府支配地域で新たに38人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月28日現在の同地での感染者数は計25,442人、うち死亡したのは1,870人、回復したのは21,808人となった。

SANA(6月28日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認され

る一方、感染者0人が完治したと発表した。

これにより、6月28日現在の同地での感染者数は計18,490人、うち死亡したのは763人、回復したのは1,865人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性9人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、フール・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市1人。

ANHA(6月28日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月28日に新たに36人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、20人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡1人、ハーリム郡2人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡10人、アフリーン郡15人、アアザーズ郡7人。

これにより、同地での感染者数は計25,570人、うち回復したのは22,415人、死亡したのは709人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1608885885982963/

AFP, June 28, 2021、ACU, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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シリア軍とトルコ軍・「決戦」作戦司令室がイドリブ県で砲撃戦(2021年6月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー村、ジスル・シュグール市近郊のカンダ村、ルワイサ村、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ルワイハ村を砲撃し、アリーハー村では住民多数が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、砲撃はバーラ村に設置されているトルコ軍の拠点一帯にも及んだ。

これに対して、トルコ軍は、「決戦」作戦司令室とともに、シリア政府の支配下にあるムアスラーン村、ジャバーラー村、ミラージャ村、ザイトゥーナ村基地、カフルナブル市近郊の森林地帯、マアッラト・ハルマ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村、ハークーラ村、マナーラ村(タンジャラ村)を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

これに関して、SANA(6月28日付)は、中国の新疆ウイグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党が、シリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃したと伝えた。

SANAによると、ジューリーン村に打ち込まれた砲弾は12発に達したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民310人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は679,103人に(2021年6月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月28日付)を公開し、6月27日に難民310人(うち女性93人、子供158人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民310人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は679,103人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者283,855人(うち女性85,314人、子ども144,491人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は908,383人(うち女性272,590人、子供462,982人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,887人(うち女性33,967人、子供32,351人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,483人(うち女性416,526人、子供676,117人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 28, 2021をもとに作成。

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