イドリブ県では、『ハヤート』(8月2日付)によると、トルコ国境に位置するアティマ村近郊のダイル・バッルート村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。
戦闘は、人民防衛隊が同地に監視塔を建設しようとしたことに、ヌスラ戦線が抗議したことを受けて発生したものだという。
これに関して、ヌスラ戦線は声明を出し、約2週間前にアティマ村一帯に人民防衛隊の侵攻し、交戦状態にあったが、人民防衛隊の撤退を条件に停戦合意が成立、しかし人民防衛隊はこの停戦合意に反するかたちで監視塔を建設しようとしたと批判した。
一方、人民防衛隊は、停戦合意がアティマ村郊外のアティマ丘の非武装化することを骨子としており、ダイル・ブラート村に監視塔を建設することは、この合意に反していないと反論しているという。
なお、ヌスラ戦線と人民防衛隊は、アレッポ県アアザーズ市一帯でも同様の理由で交戦している。
AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。
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