イドリブ県各所でシャーム解放機構幹部への暗殺が続発、サウジ人幹部のムハイスィニー氏も狙われる(2017年6月16日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、イドリブ市内のアブー・ザッル・ギファーリー・モスク前で、ファトフ軍の実質的統括者でシャーム解放機構幹部メンバーと目されるサウジアラビア人説教師アウドゥッラー・ムハイスィニー氏が乗っていた車が自爆攻撃を受けた。

自爆攻撃は、ムハイスィニー氏はモスクで金曜礼拝を終え、車に乗った直後に行われ、ムハイスィニー氏の随行者1人が死亡、複数が負傷した。

ムハイスィニー氏自身は無事だった。

一方、サルミーン市では、シャーム解放機構の司令官アブドゥルハリーム・シャイフ・ディーブ氏が何者かの発砲を受けて、殺害された。

また、タッルアーダ村でも、ダーナー市の判事の一人イブラーヒーム・サーリフ氏が何者かに射殺された。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、ジルス・シュグール市郊外のビダーマー町近郊で、第1沿岸師団所属の砲兵連隊のムハンマド・アリー司令官が乗った車が何者かの襲撃を受け、アリー司令官と運転手が殺害された。

AFP, June 16, 2017、AP, June 16, 2017、ARA News, June 16, 2017、Champress, June 16, 2017、al-Hayat, June 17, 2017、Kull-na Shuraka’, June 16, 2017、June 17, 2017、al-Mada Press, June 16, 2017、Naharnet, June 16, 2017、NNA, June 16, 2017、Reuters, June 16, 2017、SANA, June 16, 2017、UPI, June 16, 2017などをもとに作成。

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