20日にアル=カーイダ系のシャーム解放機構を離反したヌールッディーン・ザンキー運動とシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団は共同声明を出し、イドリブ県北部でのシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の間の戦闘を停止させるため、兵力引き離し部隊を派遣すると発表した。
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しかし、ヌールッディーン・ザンキー運動はその後に声明を出し、両組織の兵力引き離し部隊の車列が出発した直後、シャーム軍団は兵員を兵力引き離し部隊から撤退させたことを明らかにしたうえで、ヌールッディーン・ザンキー運動も兵力引き離し部隊の車列の進軍を停止させたと発表した。
声明によると、シャーム軍団の司令部は車列の行軍を夜間に限定するよう要請したのに対し、ヌールッディーン・ザンキー運動は、日中に移動することで、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動からの誤射を回避できると反論、最終的には車列を本部に撤退させたという。
AFP, July 21, 2017、AP, July 21, 2017、ARA News, July 21, 2017、Champress, July 21, 2017、al-Hayat, July 22, 2017、Kull-na Shuraka’, July 21, 2017、al-Mada Press, July 21, 2017、Naharnet, July 21, 2017、NNA, July 21, 2017、Reuters, July 21, 2017、SANA, July 21, 2017、UPI, July 21, 2017などをもとに作成。
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