米国の支援を受ける東部獅子軍は捕捉したシリア軍パイロットと自由将校旅団のフサイン・ハルムーシュ大佐の「捕虜交換」を提案(2017年8月19日)

米国の支援を受ける東部獅子軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室」所属)の広報局長を務めるサアド・ハーッジ氏は、15日に東部獅子軍や殉教者アフマド・アブドゥー軍団がスワイダー県で撃墜したとされるシリア軍戦闘機のパイロット(アリー・フルウ少佐)の身柄に関して、クッルナー・シュラカー(8月19日付)に対して、シリア政府側が拘束中のフサイン・ハルムーシュ大佐との「捕虜交換」を呼びかけていることを明らかにした。

ハルムーシュ大佐はトルコを拠点に2011年6月に自由将校旅団を結成し、アサド政権に対する武装闘争を開始したが、同年8月に失踪、9月にシリア・アラブ・テレビの番組に登場し、離反の経緯や、反体制派に対する諸外国の支援について証言した(http://syriaarabspring.info/?p=4305)。

しかし、サアド氏によると、シリア政府側からの反応がないという。

AFP, August 19, 2017、AP, August 19, 2017、ARA News, August 19, 2017、Champress, August 19, 2017、al-Hayat, August 20, 2017、Kull-na Shuraka’, August 19, 2017、al-Mada Press, August 19, 2017、Naharnet, August 19, 2017、NNA, August 19, 2017、Reuters, August 19, 2017、SANA, August 19, 2017、UPI, August 19, 2017などをもとに作成。

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