イスラーム軍幹部のアッルーシュ氏「イドリブ県の問題解決はシャーム解放機構(ヌスラ戦線)が自らを解体することにかかっている」(2017年9月12日)

ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏(政治委員長)は、アナトリア通信(9月12日付)に対して、9月14~15日に開催予定のアスタナ6会議に関して、「多数の反体制派が参加し、主にイドリブ県について議論がなされるだろう。この問題はセンスィティブ且つ重要だ」と述べた。

アッルーシュ氏はまた、「我々は二つの段階の間にいる。第1段階は停戦だ。それは戦争終結ではなく、イラン、シーア派民兵、そしてシャッビーハの占領が続く限り、戦争状態が終わるとするのは正しくない…。(第2段階)は、和平と解決に向けたステップだ。それはシリア全土をテロ、宗派主義的民兵から解放することだ」と述べた。

一方、イドリブ県情勢については、「私は、イドリブ県の民間人がイニシアチブを握り、(シャーム解放機構指導者のアブー・ムハンマド・)ジャラーニーと彼の組織を抑えるよう呼びかけてきたし、今も呼びかけている…。問題解決は、ジャウラーニーの組織が自らを解体し、イドリブ県が民政局の支配下に入り、自由シリア軍が事態を掌握し、国防軍として統合されることに隠されている」と述べた。

AFP, September 12, 2017、Anadolu Ajansı, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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