ロシア・シリア両軍はイドリブ県のシャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動拠点を爆撃(2017年9月23日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(9月23日付)によると、ロシア軍戦闘機がタッル・マルディーク村近郊にあるシャーム軍団の拠点を爆撃し、複数の戦闘員が死傷した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がハーン・シャイフーン市一帯を空爆し、14人が死亡した。

なお、シリア人権監視団によると、タッル・マルディーク村を空爆したのものシリア軍だという。

ロシア・シリア両軍の戦闘機はまた、マアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、サラーキブ市など一帯など県南部および南東部各所に対しても空爆を行った。

またロシア軍は、北部のザーウィヤ山一帯のシャーム自由人イスラーム運動の拠点に対しても空爆を行い、サルジャ村一帯の拠点15カ所を破壊し、戦闘員5人が死亡した。

攻撃は巡航ミサイルによるものと思われるという。

シリア人権監視団によると、一連の空爆で、シャーム軍団メンバーら45人が死亡したという。

なお、シャーム軍団は、アスタナ会議にヤースィル・アブドゥッラヒーム司令官を参加させている。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(9月23日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が声明を出し、ヒルブナフサ村一帯で活動するそのほかの反体制武装集団とともにシリア軍検問所を襲撃し、兵士6人を殺害したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(9月23日付)によると、東グータ地方で勢力争いを続けていたイスラーム軍とラフマーン軍団が、ミスラーバー市とハムーリーヤ市を結ぶ街道を再開することで合意した。

こうしたなか、シリア軍は西グータ地方における反体制武装集団(シャイフ山部隊連合)最後の拠点であるバイト・ジン村を空爆、砲撃、また増援部隊が同地に向かった。

Kull-na Shuraka’, September 23, 2017

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ダマスカス県では、SANA(9月23日付)によると、ムライハ街道、バーブ・シャルキー地区に、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾した。

AFP, September 23, 2017、ANHA, September 23, 2017、AP, September 23, 2017、ARA News, September 23, 2017、Champress, September 23, 2017、al-Hayat, September 24, 2017、Kull-na Shuraka’, September 23, 2017、al-Mada Press, September 23, 2017、Naharnet, September 23, 2017、NNA, September 23, 2017、Reuters, September 23, 2017、SANA, September 23, 2017、UPI, September 23, 2017などをもとに作成。

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