ティラーソン米国務長官「必要ならアサド政権に対する行動を委任するよう議会に求める」(2017年10月31日)

レックス・ティラーソン米国務長官は米上院で、米政権がアサド大統領に対する行動を委任するよう議会に要請するかとのボブ・コーカー国際問題委員長の質問に対して、「必要となれば委任要請する」としつつ、「米国の目下の目標はダーイシュ(イスラーム国)の殲滅」、「問題はこの地域でどのように安定が実現するかにある。安定化に軍人が役割を果たすだろうか。このことを考えねばならない」と付言した。

**

一方、ジェームズ・マティス米国防長官は、米上院で、ダーイシュ(イスラーム国)の首都と目されていたラッカ市解放作戦において、米軍兵士1人が戦死したことを明らかにした。

なお、この解放作戦で戦死した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員の数は600人以上にのぼるという。

『ハヤート』(11月1日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)などが伝えた。

AFP, October 31, 2017、ANHA, October 31, 2017、AP, October 31, 2017、ARA News, October 31, 2017、Champress, October 31, 2017、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2017、al-Hayat, November 1, 2017、al-Mada Press, October 31, 2017、Naharnet, October 31, 2017、NNA, October 31, 2017、Reuters, October 31, 2017、SANA, October 31, 2017、UPI, October 31, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.