ムスリム同胞団のワリード最高監督者「革命の退行の責任は欧米諸国などの自称「シリアの友」にある」(2017年11月20日)

トルコで活動を続けるシリア・ムスリム同胞団のムハンマド・ヒクマト・ワリード最高監督者はアラビー21(11月20日付)のインタビューに応じ、そのなかで「シリア国民の友」を名乗る国々に、反体制派の革命が軍面と政治面を分断し、退行してしまったことの責任がある」と述べ、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコといった国々を非難した。

ヒクマト氏はまた、「人口動態の変化、樽爆弾、サリン・ガス、(ロシア海軍)潜水艦から発射されるミサイル、ファーティマの民兵(アフガン人)の参加によって、政治的ではなく、軍事的解決が承認されてしまった…。国際社会は政治的解決開始に向けてダーイシュ(イスラーム国)の殲滅を期待していたのではなかった…。政権こそがダーイシュ登場以前、そして殲滅後も政治的解決に抗ってきた」と主張した。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2017

AFP, November 20, 2017、ANHA, November 20, 2017、AP, November 20, 2017、ARA News, November 20, 2017、Arabi 21, November 20, 2017、Champress, November 20, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2017、al-Hayat, November 21, 2017、al-Mada Press, November 20, 2017、Naharnet, November 20, 2017、NNA, November 20, 2017、Reuters, November 20, 2017、SANA, November 20, 2017、UPI, November 20, 2017などをもとに作成。

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