米軍特殊部隊はダイル・ザウル県で過去最大規模の空挺作戦を実施、ダーイシュの外国人幹部を捕捉(あるいは工作員を救出)(2017年11月20日)

ジュルフ・メディア(11月20日付)は、有志連合を主導する米軍特殊部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のダイル・ザウル県東部のガラーニージュ市で17日晩に過去最大規模の空挺作戦を実施したと伝えた。

同メディアによると、有志連合はガラーニージュ市および周辺地域を重点的に爆撃、その後3機の米軍ヘリコプターが飛来し、1時間にわたって同地のダーイシュ戦闘員に対して攻撃を行った。

その後、降下した空挺部隊が市内のラービド地区にあるダーイシュの拠点複数カ所に突入し、シリア人戦闘員8人を殺害、外国人司令官複数名を捕捉したという。

ただし、外国人司令官複数名は有志連合の工作員で、捕捉されたのではなく、救出されたの見方もある。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月20日付)によると、飛来したヘリコプターは2機で、ダーイシュの戦闘員約10人をブーカマール市郊外の砂漠地帯(ハスヤーン地区)で収容したという。

収容された戦闘員はバイクや車で砂漠地帯に脱出、これらの車輌は収容後に有志連合の戦闘機によって破壊されたという。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2017

AFP, November 20, 2017、ANHA, November 20, 2017、AP, November 20, 2017、ARA News, November 20, 2017、Champress, November 20, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2017、al-Hayat, November 21, 2017、Jorf Media, November 20, 2017、al-Mada Press, November 20, 2017、Naharnet, November 20, 2017、NNA, November 20, 2017、Reuters, November 20, 2017、SANA, November 20, 2017、UPI, November 20, 2017などをもとに作成。

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