英日刊紙『タイムズ』(11月25日付)は、社説で、ロシア南部のソチでのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領の首脳会談について取り上げ、そのなかで「エルドアン大統領は会談で、シリアのアサド大統領と協議せずに、クルド人戦闘員(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)に対して越境攻撃を行わない旨、会談で約束した」と伝えた。
同社説によると、「ロシア、トルコ、イランの首脳は、アサド政権の同意なしに、いかなる外国の部隊が介入することも認めないことを合意」し、4月に化学兵器使用疑惑を口実にシリア領内へのミサイル攻撃を行った米国を暗に牽制した、という。
同社説は、この首脳会談を「シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)敗北を受け、獲物を分配しようとする…勝者の集い」と評した。
AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、The Times, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。
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