レバノンの動き」カテゴリーアーカイブ

シリア国民評議会主催のもと反体制勢力の大会がイスタンブールで開幕、独紙が「ヒムス市で反体制武装集団が住民の約20%を虐殺した」と報じる(2012年3月26日)

国内の暴力 シリア革命総合委員会は、ヒムス県、イドリブ県などで治安部隊の発砲で60人の市民が殺害され、イドリブ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県、ダマスカス県(カーブーン区)で活動家の逮捕・摘発が行われたと主張したが、真偽 … Read More

自由シリア軍とシリア革命最高軍事評議会が実質的に統合、生じる「自由シリア軍事評議会」は今後「リヤード・アスアド大佐の指導のもとに活動」(2012年3月24日)

国内の暴力 イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の掃討作戦を避けて、サラーキブ市住民の約60%が避難した。 しかしロンドンで活動する同組織が、このような統計データを正確に入手、処理できるとは思えない。 … Read More

アレッポ県やダマスカス市で「過去最大規模」の反体制デモが発生するなか、ハヤート紙は「シリア国内でジハード主義者が台頭している」と報じる(2012年3月23日)

国内の暴力・デモ 軍・治安部隊は、アレッポ県アアザール市など各地、ヒムス県、ダイル・ザウル県、イドリブ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県などで反体制(武装)勢力の掃討作戦を継続し、地元調整諸委員会の複数の活動家によると、1 … Read More

国連人権理事会の事実調査委員会がシリアでの「人権侵害」と「人道に対する罪」に対する制裁実施の準備を開始(2012年3月22日)

国内の暴力 在外の反体制活動家らは、国内での弾圧、殺戮に関する情報の発信を再び活発化させ、西側のメインストリーム・メディアを中心に、「国連安保理議長声明採択後もシリアで殺戮は続いている」といった予定調和的な報道が目立った … Read More

国連安保理でシリア情勢に関する議長声明が全会一致で採択される、「シャームの民のヌスラ戦線」を名のるイスラーム主義組織がダマスカス県内での同時自爆テロの犯行声明を発表(2012年3月21日)

国連の動き 国連安保理で、フランスが提案したシリア情勢に関する議長声明が、若干の修正を経て、全会一致で採択された。 国連安保理議長声明の骨子は以下の通り。 1. シリア情勢の悪化に対して重大な懸念と、数千人の犠牲者への深 … Read More

ダマスカス県マッザ区で離反兵と軍・治安部隊が交戦、自由シリア軍司令官は「デリケートな治安問題」として攻撃への関与を明言せず(2012年3月19日)

国内の暴力 ダマスカス県マッザ区ヴィーラート・ガルビーヤで、18日深夜から19日早朝にかけて離反兵と軍・治安部隊が交戦した。 『ハヤート』(3月20日付)によると、この交戦は、離反兵が同地区の准将自宅をRPG弾で攻撃した … Read More

ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生するなか、サウジアラビアが自由シリア軍への武器・装備をヨルダン経由で供与していると報じられる(2012年3月17日)

国内の暴力 ダマスカス県内2カ所で自動車爆弾による自爆テロが発生した。 テロが起きたのは、ダウワール・ジャマーリクの刑事保安局前とカッサーア地区の空軍情報部近くにあるタフリール広場。 SANA(3月17日付)などによると … Read More

シリア各地で「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生するなか、「イラク真理ジハードの旗」がアサド政権に対する武装闘争を宣言(2012年3月16日)

国内の暴力・反体制デモ シリア各地で「外国の干渉拒否、改革支持」を訴える大規模集会と「外国の即時軍事介入」を求める反体制デモが発生した。 ** 『ハヤート』(3月16日付)によると、ハサカ県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー … Read More

アサド政権を支持する「シリアのための世界行進」運動が各地で組織され「数百万」人が集まるなか、シリア・クルド国民評議会とシリア国民評議会の統合の是非が議論される(2012年3月15日)

アサド政権の動き 「シリアのための世界行進」運動が、3日間の予定で、シリア国内の都市、諸外国のシリア大使館・領事館前で、アサド政権の「改革支持、内政干渉拒否」を訴えるデモ・集会を組織・開催した。 SANA(3月15日付) … Read More

シリア国民評議会の主導的メンバー3人が「評議会が存在するという嘘の偽証者になりたくない」との理由で脱退を宣言(2012年3月14日)

国内の暴力 シリア人権監視団など反体制勢力は、ダルアー県などで軍・治安部隊による反体制勢力への掃討作戦が継続され、37人(うち24人が民間人、13人が離反兵)が殺害されたと、シリアでの「アラブの春」開始(2011年3月1 … Read More

アサド大統領は第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを決定、一方エルドアン首相は「シリアの友連絡グループ」の第2回大会をイスタンブールで4月2日に開催すると発表(2012年3月13日)

アサド政権の動き アサド大統領は2012年政令第113号を発し、第10期人民議会選挙の投票を2012年5月7日に行うことを定めた。 ** SANA(3月13日付)は、外務省が、イスラエルによるガザ空爆を非難し、「国際社会 … Read More

ヒムス市で発生したとされる女性・子供含む47人の惨殺の責任の所在をめぐって非難の応酬がなされる、国連安保理で閣僚級会合が開かれるもロシアとアラブ連盟が合意した「五原則」についての見解は一致せず(2012年3月12日)

国内の暴力 ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で、女性・子供を含む惨殺遺体47体が発見された。遺体は市内の複数地区で殺害されたもの。 この事件に関して、SANA(3月12日付)によると、アドナーン・マフムード情報大臣が記者 … Read More

サウジ外相と独外相がシリア情勢などについて意見を交換し「軍事的選択肢は解決策でない」と一致したにもかかわらず、西側諸国や湾岸諸国が反体制勢力の武器供与に関する「真剣な議論」を開始したと報じられる(2012年3月11日)

アサド政権の動き コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使が前日に引き続き、アサド大統領と会談した。 アナン特使はシリアを去る前の記者会見で、自身の任務に関して「困難だが、我々は希望を捨ててはならない。我々 … Read More

ダマスカス県を含む各地で大規模な反体制デモが発生するなか、シリア国民評議会が「政治的解決」をめざすアナン国連・アラブ連盟合同特使の姿勢を非難(2012年3月9日)

国内の暴力 反体制活動家によると、イドリブ県ザーウィヤ山などに対する軍・治安部隊の掃討作戦が継続された。 また各地で金曜礼拝後に散発的な反体制デモが発生した。 死者数は約90人に達した、という。 インターネットなどでは、 … Read More

石油省の現職次官が政権離反を宣言し初の事例となる一方、米下院外交問題委員会が「シリア解放法案」を可決(2012年3月8日)

石油省次官の離反 石油省のアブドゥフ・フサームッディーン次官(イスラーム教スンナ派)が政権離反を宣言する映像をユーチューブを通じて配信した。 政権幹部の離反は、これまでがそうであったように、反体制勢力の派閥化と分裂を助長 … Read More

駐シリア中国大使がムアッリム外相らと面会し「外国のいかなる内政干渉をも拒否する」姿勢を改めて表明するなか、地元調整諸委員会が声明を出しシリア国民評議会の「再建」の必要性を主張(2012年3月7日)

アサド政権の動き 中国の李華新前駐シリア大使がダマスカスを訪問し、ムアッリム外務大臣、アフマド・アルヌース外務次官らと会談した。 SANA(3月7日付)によると、李前大使は、シリアの危機解決に向けた「六つの提案」を示した … Read More

国連安保理常任理事国とモロッコが参加する大使級会合のなかで米国による新たな対シリア決議案が審議されるも、ロシアは再び拒否の姿勢を示す(2012年3月6日)

国内の暴力 軍・治安部隊は、ダルアー県フラーク市、ヒムス県クサイル市、ラスタン市、ダマスカス郊外県各都市で反体制(武装)勢力に対する掃討作戦を重点的に行い、活動家らによると各地で少なくとも14人が死亡した。 ** ダルア … Read More

クサイル市、ラスタン市などで軍・治安部隊による掃討作戦が続くなか、サウジアラビア国王とカタール首相が会談し「シリア政府による殺戮停止に向けて努力を続ける」ことで一致(2012年3月5日)

国内の暴力 反体制活動家によると、ヒムス県クサイル市、ラスタン市などで軍・治安部隊による掃討作戦が続いた。 ** ヒムス県では、シリア革命総合委員会のハーディー・アブドゥッラーを名のる活動家によると、クサイル市に対して「 … Read More

軍・治安部隊がラスタン市とクサイル市に対して大規模な砲撃を行い数十人が死傷、一方サウジアラビア外相が記者会見のなかで反体制派による武装闘争を煽動(2012年3月4日)

国内の暴力 ヒムス県のラスタン市とクサイル市に対して、軍・治安部隊が大規模な砲撃を行い、反体制活動家らによると、数十人が死傷、数千人がレバノンへの避難を余儀なくされた。 シリア人権監視団によると、「これらの都市は中部にお … Read More

アサド大統領が27日付で新憲法を施行することを宣言する一方、国連人権理事会でシリアにおける「人道的危機」の審議が行われる、シリア代表は途中退席(2012年2月28日)

アサド政権の動き バッシャール・アサド大統領は、26日の新憲法信任国民投票の結果を受け、政令第94号を発し、27日付で新憲法の施行を宣言した。 憲法全文(アラビア語)はhttp://www.sana.sy/servers … Read More

シリア各地で新憲法の信任投票が行われアサド大統領夫妻も投票、米国務長官はシリア国内の反体制派に対する武器供与の可能性を否定(2012年2月26日)

新憲法信任国民投票 シリア各地で新憲法の信任投票が行われた。 バッシャール・アサド大統領は、アスマー・アフラス婦人とともにダマスカス県内のラジオ・テレビ機構に設けられた投票所で投票した。 投票後、「シリアが曝されている攻 … Read More

シリアの友連絡グループ会合におけるシリア国民評議会の声明内容をめぐり、同評議会とシリア・クルド国民評議会の間で不信感が高まる(2012年2月25日)

アサド政権の動き ハサン・ジャラーリー内務次官は、「ハサカ県の外国人」(クルド人)に関して、前年の法律改正に沿って、105,320人が国籍取得申請を行い、68,520人が国籍を取得したと発表した。 ** SANA(2月2 … Read More

シリアの友連絡グループ会合が開催されるも民主的変革諸勢力国民調整委員会は参加せず、シリア国民評議会は「国民の正当な代表」と承認されず(2012年2月24日)

シリアの友連絡グループ会合 チュニジアでシリアの友連絡グループ会合が開催され、西側諸国、レバノンを除くアラブ連盟加盟諸国など70カ国が参加したが、シリア国内の暴力停止と体制転換の実現に向けた有効策を事実上打ち出せないまま … Read More

ヒムス市で軍・治安部隊が掃討作戦の一環として行った迫撃砲攻撃により米国人記者とフランス人カメラマンが死亡、フランスがただちにこれを非難し在ダマスカス大使を召還(2012年2月22日)

西側記者ら死亡 ヒムス県ヒムス市で反体制勢力側が「報道センター」として提供していた家屋に軍・治安部隊の迫撃砲が着弾し、米国人記者マリー・コルヴィン女史(『サンデー・タイムズ』)、フランス人カメラマンのレミー・オシュリク氏 … Read More

軍・治安部隊がヒムス市などで「もっとも激しい」砲撃を行うなか、シリア当局が24日に開催予定の「シリアの友連絡グループ」会合に参加しない意思を表明(2012年2月21日)

国内の暴力・反体制運動 反体制勢力(シリア人権監視団やシリア革命総合委員会)によると、ヒムス市などで軍・治安部隊が、これまでで「もっとも激しい」砲撃を行った。 ** ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ … Read More

アサド大統領がロシアの外交関係委員会委員長と会談するなか、シリア革命最高軍事評議会のシャイフ准将がシリア・ムスリム同胞団が指導するシリア国民評議会の重要性を否定(2012年2月20日)

反体制勢力の動き シリア革命最高軍事評議会のムスタファー・シャイフ准将は『ハヤート』(2月21日付)に対して、シリア・ムスリム同胞団には「一部で言われているのとは異なり、シリア国内に蓄えがなく、国内の反体制運動において重 … Read More

アサド大統領が中国の翟隽外務次官と会談しシリアに対する中国指導部および国民の対応を評価、一方キールー氏ら著名な無所属活動家らが「シリア民主フォーラム」と称する反体制組織を新たに結成(2012年2月18日)

アサド政権の動き アサド大統領はシリアを訪問中の中国の翟隽外務次官と会談した。 SANA(2月18日付)によると、アサド大統領は会談で、シリアに対する中国指導部および国民の対応を評価する一方、シリア情勢に関して「国家の分 … Read More

「人民抵抗の金曜日」と銘打たれた反体制デモが散発し合わせて数千人が参加、仏大統領と英首相首相が反体制勢力に対し「国際社会が支援し得るよう自らを統合するよう」呼びかけ(2012年2月17日)

国内の暴力・反体制デモ シリア革命調整連合によると、「人民抵抗の金曜日」と銘打って、金曜礼拝後に各地で反体制デモが行われ、合わせて数千人が参加、同組織を含むさまざまな反体制勢力がデモに関する情報をインターネットやアサド政 … Read More

国連総会でアサド政権への非難決議が加盟国137か国の賛成票(ロシア、イランは反対)によって採択される一方、ジュペ仏外相がラブロフ露外相とシリア情勢などに関して意見を交換(2012年2月16日)

国連の動き 国連総会で、アサド政権による人権侵害を非難し、アラブ連盟外相会議決議(行程表)を全面支持する決議が採択された。 非難決議は、加盟国193カ国中137国が支持した。 反対票を投じたのは、ベラルーシ、ボリビア、中 … Read More

アサド大統領がシリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が作成した新憲法草案を国民投票にかけることを決定、フランスが自国が推進する「人道回廊」構想をめぐる新安保理決議の採択をめざす(2012年2月15日)

アサド政権の動き SANA(2月15日付)は、アサド大統領がシリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が作成した新憲法草案を2月26日に国民投票にかけることを決定したと報じた。 同草案は、157条からなり、現行憲法(1973 … Read More