シリア国民評議会が自由シリア軍との協力のもと「連絡局」の設置を正式に発表、アラブ連盟事務総長はシリア問題への外国の軍事干渉に改めて異議を唱える(2012年1月16日)

アサド政権の動き

SANA(1月16日付)によると、スワイダー県シャフバー市で外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線支持を訴える大規模集会が開催された。

al-Hayat , January 17, 2012
al-Hayat , January 17, 2012

またダイル・ザウル県各地では、婦人団体のシリア・ジュダーイル協会が女性連合とともに署名活動を行い、アサド政権の改革路線支持を呼びかけた。

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『ワタン』(1月16日付)は、シリアの対イラク輸出額が2011年12月、1日あたり20,000,000ドルに上昇したと報じた。その半分がアレッポから輸出されている、という。

Kull-na Shuraka’ , January 16, 2012
Kull-na Shuraka’ , January 16, 2012

一方、闇レートで1米ドル約70ポンドまで下落し、外貨不足が深刻化していると続けた。

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『クッルナー・シュラカー』(1月16日付)は、西側の制裁対象となり、営利活動からの撤退を宣言していたラーミー・マフルーフ氏(アサド大統領のいとこ)がシリア・インターネット軍への資金援助、石油・電力部門などでの活動を再開した、と報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍は国連安保理に対して、国連憲章第7章に基づく決議の採択を求めた。

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シリア国民評議会は自由シリア軍との協力のもと、離反兵の反対活動を調整するための「連絡局」の設置を正式に発表した。

同評議会渉外局のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール氏は『ハヤート』(1月17日付)に対して、トルコのイスタンブールで1月15日、シリアのイスラーム教ウラマーが会合を開き、「革命」支援のための「アズハル・バージョン」とでも言うべき糾合に向けた動きを進めていると発表した。

また評議会が自由シリア軍とともに、離反した上級士官から構成される最高軍事評議会の発足をめざしていることを明らかにした。

一方、同評議会のアフマド・ラマダーン氏は、アラブ連盟によるシリアへのアラブ軍派遣への支持を表明した。

Ugarit News Network, January 16, 2012
Ugarit News Network, January 16, 2012

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トルコ領内の対シリア国境で足止めを食い、ハンストを行っていた「シリアへの自由輸送団」はシリアでの反体制抗議運動発生1周年に合わせて3月15日にシリア入国を再び試みると発表した。

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民主変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、RT(1月16日付)に対して、アサド大統領の恩赦が「アラブ連盟の要求に何一つ応えていない」としたうえで、「殺戮の停止が最優先であるなかで、(恩赦は)対話の前段階とは捉え得ない」と批判した。

また『ハヤート』(1月17日付)に対しては、委員会が2月6日にロシアと中国に使節団を派遣することを明らかにした。

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『ハヤート』(1月17日付)によると、シリア法律研究センターのアンワル・ブンニー所長は、アサド大統領による恩赦に関して、釈放されたのが少数に過ぎないと批判したうえで、「彼らは表現と平和的デモという基本的人権を行使しただけで、罪は犯していない」と述べた。

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イマード・ガルユーン人民議会議員は政権からの離反と反体制運動への参加を表明した。

Kull-na Shuraka’ , January 16, 2012
Kull-na Shuraka’ , January 16, 2012

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バッカーラ部族のシャイフを自称する反体制活動家でダマスカス民主変革宣言のメンバー、ナウワーフ・バシール氏は、トルコに亡命し、シリア国民評議会に合流すると発表した。

国内の暴力

シリア人権監視団によると、ヒムス県ヒムス市アシーラ地区で武装した親体制派が「無差別発砲」、民間人5人が死亡、9人が負傷した。また同市バーブ・アムル地区でも治安部隊の発砲で1人が死亡した。

このほか各地区で治安部隊による発砲、「砲撃」が行われたという。

またイドリブ県マアッラータ村とアルナバ村間で、兵士約20人が脱走を試み、軍・治安部隊と激しく交戦、脱走兵5人が殺害され、残りの兵士は脱走に成功した。

イドリブ県ではこのほか、アリーハー市で治安部隊が「砲撃」を加えたという。

ダマスカス郊外県ドゥーマー市では、治安部隊が「無差別発砲」を行い、またシャイフーニーヤ村では軍・治安部隊と離反兵が交戦した。

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SANA(1月16日付)によると、ダマスカス郊外県サフナーヤー市近郊で、武装テロ集団の「砲撃」により、治安維持部隊の士官1人と5人が殺害された。

また武装テロ集団は同県グータ地方で通勤途中だったムハンマド・アブドゥルハミード・アウワード准将を暗殺した。

一方、ヒムス県ヒムス市では鉄道技師のハイダル・アッバース・イスマーイール氏が武装テロ集団に殺害された。

また同市ダイル・バアルバ地区では治安維持部隊兵士1人が武装テロ集団によって殺害されたほか、14日に武装テロ集団に誘拐された市民1人が誘拐時に負った傷が原因で死亡した。

諸外国の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は訪問先のUAEで「シリア情勢に対してコソボやリビアで起きたようなシナリオを適用することは許されない」と述べ、外国の軍事干渉に改めて異議を唱えた。

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フランス外務省副報道官は記者会見で、イランによるシリアへの武器供与が国連安保理決議第1747号、第1929号に違反していると述べ、両国に決議の遵守を求めた。

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ロシアは国連安保理にシリア問題に関する決議案(修正案)を回付した。同決議案は17日に審議予定。

またロシア外務省は声明を出し、アサド大統領による恩赦に歓迎の意を示した。

AFP, January 16, 2012、Akhbar al-Sharq, January 16, 2012、al-Hayat, January 17, 2012、Kull-na Shuraka’, January 16, 2012、Reuters, January
16, 2012、SANA, January 16, 2012、al-Watan, January 16, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領が「違法デモ」への参加者や離反兵などへの恩赦を決定するなか、シリア人ウラマーがイスタンブールで「シリア・イスラーム会合」発足大会を開催(2012年1月15日)

アサド政権の動き

アサド大統領は政令第10号を出し、「違法デモ」への組織・参加者、武器密輸関係者、脱走兵など刑法第285、286、287、291、294、307、308、327、328条、平和的デモ調整法第335~339条、2001年政令第51号、軍事刑法第100、101号の違反者への恩赦を決定した。

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SANA(1月15日付)は、各県のバアス党の各支局(地域>支部>支局>班>組)で、2月に予定されている第11回シリア地域大会(党大会)に出席する代表を選出するための選挙が始まったと報じた。

地域大会には約1800人の党員代表が出席する予定で、支局選挙では850人に1人の割合で代表者が選出される。

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SANA(1月15日付)は、政党問題委員会(ムハンマド・シャッアール内務大臣が議長)が、政党法に基づきシリア民主党を正式に認可したと報じた。

反体制勢力の動き

1月13日から15日にかけてイスタンブールでシリアの反体制ウラマーが「シリア・イスラーム会合」発足大会を開催した。

閉幕声明では、ウンマ再興と不正の根絶に果たすべきウラマーの役割が確認されるとともに、「シリア革命」支持・支援の意思が明示され、アラブ諸国、イスラーム諸国、諸外国の政府・国民にシリア国民との連帯が呼びかけられた。

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シリア国民評議会広報局のアフマド・ラマダーン氏は『ハヤート』(1月16日付)に対して、カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長によるシリアへのアラブ軍派遣の提案を支持すると述べた。

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『シャルク・アウサト』(1月15日付)は、ジャズィーラに出演したアブドゥルジャリール・サイード師の話として、同師を含むイスラーム教ウラマー数十人が政権を離反し、隣国に亡命したと報じた。

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シリアの造形形術家約70人が反体制団体「シリア無所属造形家連合」の発足を宣言した。

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『ザマーン・ワスル』(1月15日付)は無所属反体制活動家のムハンマド・ハバシュ人民議会議員が政権を離反し、UAEのドバイに亡命した可能性があると報じた。

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作家のリーマー・ファルハーン女史がフェイスブックでシリア国民評議会からの脱会を宣言した。

同声明でファルハーン女史は、シリア国民評議会が革命や若者の希望に奉仕するよう訴えた。

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ムスリム同胞団は声明を出し、アサド大統領の恩赦に関して、「3月15日以降の逮捕者数が6,000人を越える」と述べ、逮捕者釈放が不充分だとの立場を示した。

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シリア・クルド国民評議会執行委員会会合が14、15日に開催されたが、執行部メンバーの選出をめぐって紛糾した。

『クッルナー・シュラカー』(1月16日付)によると、主な争点は以下の通り。

1. 「ミシュアル・タンムー・センター」を名のる民主化勢力の連立組織の評議会参加に伴う執行部メンバーの人事。
2. クルド人青年活動のなかで最有力とされるクルド青年調整連合、AVAHI連立の評議会への参加の是非。
3. ダマスカス民主変革宣言、民主的変革諸勢力国民調整員会、シリア国民評議会への参加をめざしている各党への対応。

上記3点のうち、2に関しては、特別委員会を設置し継続審議することを決定した。

また3に関しては、ダマスカス民主変革宣言、民主的変革諸勢力国民調整員会、シリア国民評議会のクルド問題に対する姿勢が明示されるまで、最終判断を保留し、これらの政党連合への参加を希望する政党のシリア・クルド国民評議会への参加承認を見合わせるとともに、すでにシリア・クルド国民評議会に参加している政党に関しては参加資格を凍結することを決定した。

国内の暴力

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のザバダーニー市、マダーヤー町、ヒムス県ヒムス市に対する治安当局の「砲撃」と包囲が続いた。

ザバダーニー市では数万人が反体制デモを行ったという。

イドリブ市とハーン・シャイフーン市では13日に負傷した市民2(女性1人)が死亡したという。

またアラブ連盟監視団の監視チームが多数の治安機関の車輌を伴ってタルトゥース県のバーニヤース市内の親体制派が住む地区だけを視察した、という。

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シリア革命総合委員会によると、ダマスカス郊外県、ヒムス県、イドリブ県などで27人の市民が軍・治安部隊の発砲で殺害された、という。

ザバダーニー市では、軍・治安部隊の戦車が進入し、50人以上が負傷したという。

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SANA(1月15日付)によると、イドリブ県のアリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道で武装テロ集団が仕掛けた爆弾が爆発し、労働者6人が死亡、16人が負傷した。

諸外国の動き

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣はスカイ・ユーズ(1月15日付)に対して、シリアへの飛行禁止空域の設定を検討していない、と述べ、軍事干渉の可能性を改めて否定した。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は滞在先のミャンマーで記者団に対して、シリア情勢への安保理の「沈黙」を改めて批判した。

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チュニジアのムンスィフ・マルズーキー大統領は、アルジェリア日刊紙『ハバル』(1月15日付)に対して、シリアへの外国の干渉を「自殺行為」と評し、地域全体を「爆発」ささせると警鐘を鳴らした。

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『ハヤート』(1月16日付)は、アラブ連盟高官がシリアへのアラブ軍派遣は連盟において提案されていないと述べた。

AFP, January 15, 2012、Akhbar al-Sharq, January 15, 2012, January 16, 2012, January 17, 2012、al-Hayat, January 16, 2012、al-Khabar, January 15, 2012、Kull-na Shuraka’, January 15, 2012, January 16, 2012、al-Quds al-‘Arabi, January 16, 2012、Reuters, January 15, 2012、SANA, January 15, 2012、al-Sharq al-Awsat, January 15, 2012、Zaman al-Wasl, January 16, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

武装テロ集団がイドリブ県で貨物列車を爆破、シリア国民評議会がアラブ連盟に対し連盟監視団の活動に関する報告書を提出(2012年1月14日)

国内の暴力

SANA(1月14日付)は、武装テロ集団がイドリブ県で線路に爆弾をしかけ、貨物列車を爆破し、積載していた燃料(発電所で使用するための燃料)が燃えて、列車の乗務員3人が負傷したと報じた。

事件に関して、シリア人権監視団は、「革命運動家を疑うために当局が爆破を自作自演したと住民は疑っている」と発表した。

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『ハヤート』(1月15日付)は、反体制筋の話として、ダマスカス郊外県ザバダーニー市で軍と離反兵が交戦し、少なくとも40人が死亡したと報じた。

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シリア人権監視団によると、ヒムス県ヒムス市で13歳の少年を含む4人の市民が治安当局によって殺害された。

またイドリブ県クマイナース村出身の男性が13日に治安当局の発砲で受けた傷が原因で死亡した。

ダマスカス郊外県ドゥーマー市でも13日のデモで負傷した若者1人が死亡した、という。

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『クッルナー・シュラカー』(1月14日付)によると、携帯電話会社シリアテルのシステムが午前4時にサイバー攻撃を受け、利用者に「バッシャールの一味は破産した。爆破の真相が露わとなった。国民を殺す裏切り者め」と書かれたSMSが配信されたと報じた。

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ヒムス市で殺害されたフランス人テレビ・レポーターのジル・ジャキエ氏とともに同市で取材していたスイス人ジャーナリストのアフマド・ハンムー氏は『ラ・リベルテ』(1月14日付)で、ジャキエ氏の殺害に関して「多くの疑問点」が浮かぶとしたうえで、「国家犯罪」と断じた。

反体制勢力の動き

シリア軍を離反したムスタファー・アフマド・シャイフ准将は声明を出し「シリア最高軍事評議会」発足の準備があることを明らかにした。

声明によると同評議会は、自由シリア軍との調整のもと反体制軍事作戦の計画を行うという。

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シリア国民評議会はアラブ連盟に対して、連盟監視団のシリア国内での活動に関する報告書を提出した。

22ページからなる報告書には、監視団が秘密の刑務所などを視察できないといった点、都市部からの軍の撤退や逮捕者の釈放が不充分である点などが記されている。

http://issuu.com/love.syria/docs/parallel_report-syria?mode=window&backgroundColor#222222

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民主変革諸勢力国民調整委員会は、メンバーのムハンマド・ジブル・ムサーラマ氏(アラブ社会主義連合民主党ダルアー支部書記長)がダマスカス郊外県キスワ市の空軍情報部の検問所で逮捕されたことを明らかにした。

アラブ連盟の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、「アラブ連盟監視団は、アラブ諸国外相が要請したように、包括的かつ完全なかたちで(連盟イニシアチブが)履行されていない」と述べ、監視団の活動に関して「包括的な再検討」が不可避との立場を初めて明らかにした。

またムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー団長が「もはや(シリアには)当初あった歓迎の姿勢はなくなっていると報告した」と述べた。

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アラブ連盟監視団を離反したチュニジア人アンワル・マーリク氏はアルジェリアの『シュルーク』紙(1月14日付)の取材に応え、ダービー団長が「シリアの士官らと夕食をとっている」などと述べ、中立的ではないと批判するとともに、監視団の各チームのリーダーたちが証言や報告内容を改ざんしていると断じた。

レバノンの動き

忠誠への改革ブロック代表でヒズブッラーの党員でもあるムハンマド・ラアド議員がレバノンを訪問中のトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣と会談し、「シリアにおける変革がいかなる外国の介入もなくなされる必要がある」との意思を伝えた。

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サウジアラビアで事実上の避難生活を送るレバノンのサアド・ハリーリー前首相はツイッターで「シリアで変化が起ころうとしている…。彼(アサド大統領)は終わりだ」とつぶやいた。

諸外国の動き

カタールのハマド・ブンハリーファ首長は米CBS(1月14日付)とのインタビューで、シリアでの「殺戮を終わらせるために」アラブ軍を派遣することを提案した。

またシリアの反体制運動を煽動するジャズィーラが果たしている役割に関して「ポジティブである」と自画自賛した。

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AFP(1月14日付)は、米国の複数の高官がアサド政権による反体制デモ弾圧のためにイランが武器支援を行っていると疑っていると報じた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣がレバノンを訪問し、同じくレバノン訪問中の潘基文国連事務総長と会談した。

事務総長報道官によると、会談で「シリアの危機の危険な軌道」が焦点となったと述べた。

AFP, January 14, 2012、AKI, January 14, 2012、Akhbar al-Sharq, January 14, 2012、al-Shuruq, January 14, 2012、al-Hayat, January 15, 2012、Kull-na Shuraka’, January 14, 2012、Naharnet.com, January
14, 2012、Reuters, January 14, 2012、SANA, January 14, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

各地で金曜礼拝後の大規模反体制デモが組織され死傷者が発生、シリア国民評議会は自由シリア軍との「連絡局」の設置に合意(2012年1月13日)

反体制デモおよび国内の暴力

シリア革命調整委員会によると、ハマー県、ヒムス県、イドリブ県、ダマスカス県(バルザ、カダム、マイダーン、カーブーン)で金曜礼拝後に反体制デモが発生し、数万人が参加、軍・治安部隊と衝突し、子供2人を含む14人が殺害された、という。

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SNN, January 13, 2012
SNN, January 13, 2012
SNN, January 13, 2012
SNN, January 13, 2012
SNN, January 13, 2012
SNN, January 13, 2012

シリア人権監視団によると、イドリブ県、ヒムス県、ハマー県など各地で反体制デモが発生し、イドリブ県カフルナブル市で1人、ハマー県ハマー市で1人が安部隊の発砲により殺害された。

またダマスカス県内の農民総連合ビル前ではデモが発生し、治安部隊が発砲し強制排除、少なくとも15人を逮捕した。

治安部隊はダルアー県ジャースィム市、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市などで発生した反体制デモなどに対して発砲し、参加者を追跡・逮捕したという。

このほか、イドリブ県サラーキブ市では、軍・治安部隊が「戦車や重火器で砲撃」したという。

一方、タルトゥース県バーニヤース市で兵士3人が離反し、治安パトロール隊と交戦、またヒムス県では離反兵が兵員輸送バスを襲撃した。

さらにダマスカス県ドゥーマー市でも離反兵と軍が交戦した。

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フェイスブックなどでは「自由シリア軍支援の金曜日」と銘打って反体制デモが呼びかけられていた。

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一方、SANA(1月13日付)によると、ダマスカス郊外県のムラーフ地方で武装テロ集団の襲撃により治安維持部隊の士官1人を含む兵士3人が殺害され、3人が負傷した。

またヒムス県ヒムス市では、武装テロ集団が治安維持部隊を襲撃し2人が死亡、12人が負傷した。

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SANA(1月14日付)は、武装テロ集団がダイル・ザウル県とハサカ県を結ぶ高圧電線用鉄塔複数基を破壊したと報じた。

SANA, January 13, 2012
SANA, January 13, 2012

親体制デモ

SANA(1月13日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市、ラアス・アイン市でアサド政権の改革路線支持、外国の介入拒否を訴える大規模集会が開催された。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、「シリア革命へのもっとも理想的な寄与を実現する」ための調整関係強化をめざし、自由シリア軍との間に「連絡局を設置し、兵士への政治的指示を行うためのサークルやプログラムを構築するための「直接連絡」を継続し、声明発表などでの協力を行うことに合意したと発表した。

同合意は、ブルハーン・ガルユーン事務局長を団長とするシリア国民評議会の使節団と自由シリア軍指導部(リヤード・アスアド司令官、マーリク・クルディー大佐)との会談で実現した、という。

Kull-na Shuraka', January 13, 2012
Kull-na Shuraka’, January 13, 2012

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ムハンマド・アフマド・シャイフ参謀付准将がシリア軍を離反し、逃亡先のトルコでロイター通信(1月13日付)の電話取材に応じ、これまでにシリア軍兵士約20,000人が離反したことを明らかにした。

同准将によると離反兵のほとんどはイスラーム教スンナ派。

シャイフ参謀付准将はイドリブ県出身でこれまで離反した士官のなかで最高位。

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民主変革諸勢力国民調整委員会のミーラ・ラフビー女史は声明を出し委員会を脱会したと発表した。

脱会の理由に関して、ラフビー女史は、「国民の希望や要求を政治的に表現できない反体制勢力の諸派に絶望した」と述べるとともに、委員会の決定が一部の活動家によって独占され、「民主制や透明性」を欠いている点などをあげた。

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エジプトのバウワーバ・アフラーム(1月13日付)は、反体制活動家がアスマー・アフラス大統領夫人を西側の制裁リストに追加するため努力を行っている、と報じた。

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「シリアへの自由輸送団」は声明を出し、同船団を支援するシリア人および外国人活動家がトルコから陸路でシリアへの入国を試みたが、当局に入国を拒否され、トルコ国境のキリス市でハンストを開始した、と発表した。

自由船団はトラック5台、自動車15台からなる。

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Elaph.com(1月13日付)は、自由シリア軍のアンマール・ワーウィー大尉が、タルトゥースに1月7日に寄港したロシア艦船が化学兵器(VXガス)をシリアに搬入したと述べた、と報じた。

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ヒムス県ヒムス市のバーブ・スィバーア地区でもっとも著名なシャイフの一人アナス・スワイド師はアラビーヤ(1月13日付)の取材に対して、アサド大統領が「無能で、その命令は何も意味をなしていない」と批判した。

アサド政権の動き

共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師はイフバーリーヤ・チャンネル(1月13日付)で、シャイフ・アブドゥルジャリール・サイード師がシリアの法曹界を離反したとのジャズィーラ(1月12日付)の報道に関して、「シリアにファトワー局などない。我々はアブドゥルジャリールなる人物を雇用したことなどない」と述べて否定した。

アラブ連盟の動き

アラブ連盟監視団からの脱退を宣言したアルジェリア人のアンワル・マーリク氏は声明を出し、ヒムス市で自身が目の当たりにした光景をフェイスブックに綴って以降、10回以上も殺害脅迫の電話を受けたと述べた。

また自身がダービー団長とともに最初にヒムス市バーブ・アムル地区に入った監視団に参加していたと述べ、その映像がシリア・アラブ・テレビなどを通じて放映され、またユーチューブにもアップされていると反論した。

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アラブ議会のアリー・サーリム・ディクバースィー議長はアラビーヤ(1月13日付)のインタビューに対して、アラブ連盟監視団は「もはや不要」との見方を改めて示した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長はニューヨークからレバノンのベイルートに向かう専用機内で『ハヤート』(1月14日付)の取材に応じ、そのなかでアサド大統領が「正統性を失った。国民の殺戮を止めねばならない…。手遅れになる前に大胆な改革に踏み切らねばならない」と述べた。

また『ナハール』(1月13日付)の取材に対して、シリア情勢に関して国際社会が統一的な姿勢をとる必要があると述べた。

またカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣のニューヨークでの会談で、シリアをめぐる問題を安保理に付託する意思があることを明らかにしたと述べた。

アラブ連盟監視団に関しては、ナバネセム・ピレイ人権高等弁務官が「来週から監視団の訓練支援を始める」と述べたことを明らかにした。

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フランス司法当局は、テレビ・レポーターのジル・ジャキエ氏の殺害に関して、「殺人」容疑での調査を開始したと発表した。

またフランス・テレビ協会の広報部長は同氏の殺害に関して「疑わしい点がある…。例えば、兵士たちは発砲時になぜ突然と姿を消したのか?」と述べ、シリア政府の関与を暗に示唆した。

一方、フランス外務省報道官はシリア情勢に関して、飛行禁止空域の設定という選択肢が「現在提示されていない」と述べ、シリアへの軍事介入の可能性を改めて否定した。

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ロシア外務次官はシリア情勢への西側諸国の対応に関して、「体制転換をめざしている」と非難し、アサド政権の打倒をめざすような国際的な動きを拒否する姿勢を改めて明示した。

AFP, January 13, 2012、Akhbar al-Sharq, January 13, 2012、AKI, January 13, 2012、Alarabia.net, January 13, 2012、Bawwaba al-Ahram, January 13, 2012、Elaph.com, January 13, 2012、al-Hayat, January 14, 2012、Kull-na Shuraka’, January 13, 2012、al-Nahar, January 13, 2012、Reuters, January 13, 2012、SANA, January 13, 2012, January
14, 2012などをもとに作成。

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アラブ連盟監視団団長は辞任を表明したアルジェリア人メンバーの発言を「事実とは関係がない」として否定、米国務省が在ダマスカス米大使館の人員を削減(2012年1月12日)

アラブ連盟の動き

アラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー団長は声明を出し、ジャズィーラ(11日)が放映したアンワル・マーリク氏の発言に関して、「事実とは関係がない」ことを明らかにした。

同声明によると、マーリク氏はヒムス市を視察チームに配属されたもの、6日間ホテルに滞在していただけで、現地視察は行わなかった。

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アラブ連盟監視団のアドナーン・ハディール作業部長は、監視団員の人数が現在163人に達し、これまでに辞めたのが2人に過ぎないと発表した。

ハディール作業部長によると、辞職したのはアルジェリア人とスーダン人で、1人は健康上の理由、もう一人は一身上の理由で、監視団はこの辞職を認めた、という。

また監視団が議定書の規定に従い1月19日まで活動を続けると付言した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はエジプトのハヤート・チャンネル(1月12日付)で、10日のアサド大統領の演説での連盟に対する非難に反論しつつ、国際社会の介入には以下のように述べ、消極的な姿勢を示した。

「武力行使を行うような国にとってシリアには魅力がない…。石油もない。米国は今年大統領選挙を控えており、彼らが軍事的な冒険しようとしているとは思えない…。EUはほとんど破産状態だ…。国際情勢は軍事介入を許さない…。安保理も中国とロシアが反対しているなかでこうした冒険をしようとはしないだろう」。

SANA, January 12, 2012
SANA, January 12, 2012
SANA, January 12, 2012
SANA, January 12, 2012

アサド政権の動き

SANA(1月12日付)は、内務省がダマスカス県マイダーン地区での自爆テロ事件(1月6日)の実行犯の顔写真を公開し、市民に情報を寄せるよう呼びかけたと報じた。

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SANA(1月12日付)は、タルトゥース県タルトゥース市、ハマー県ミスヤーフ市、ヒムス県サラミーヤ市でアサド政権の改革路線支持、テロ反対などを訴える大規模集会が開かれたと報じた。

またダマスカス県ジスル・ライースでは、青年ボランティア団体が「私はシリア人、バッシャール・アサドは私の代表」と書かれた全長150メートルの横断幕への署名運動を行った。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、ヒムス市での外国人記者襲撃を「シリア政府がジャーナリズムの活動や自由な報道を禁止する段階に入った危険な兆候」と非難した。

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ジャズィーラ(1月12日付)は、シャイフ・アブドゥルジャリール・サイード師がシリアの「ファトワー機構」の対応に抗議するため、同機関を離反したと報じた。

国内の暴力

ヒムス市でのフランス人テレビ・レポーターのジル・ジャキエ氏らへの攻撃に関して、取材チームに参加していたベルギー人記者のヤンス・フランセン氏がベルギー放送委員会のサイトに「手榴弾が3、4発着弾し、混乱状態になった」と事件発生時の様子を綴った。

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シリア革命総合委員会によると、ヒムス県、ハマー県、ダマスカス郊外県ハラスター市、ダマスカス県カーブーン区などでの治安部隊の弾圧で市民22人が殺害されたという。

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複数の活動家によると、ダマスカス県バラームカ地区で学生数百人が反体制デモを行い、30~40人が逮捕された。

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変革解放人民戦線代表でシリア共産主義者統一国民委員会書記長のカドリー・ジャミール氏は、ダイル・ザウル市で治安当局がデモ参加者に発砲し14人が死亡、そのなかに委員会メンバーのズハイル・マシュアーン氏が含まれていたと発表した。

同氏によるとデモは10日のアサド大統領の演説中に行われていた、という。

諸外国の動き

キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長の報道官は声明を出し、アサド大統領の演説に関して「改革の約束は信用できない」と失望感を示すとともに、アサド政権が「完全に正統性を失った」と述べ、制裁継続の意思を改めて確認した。

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米国務省は在ダマスカス米大使館の外交官の人員を安全上の理由で削減すると発表した。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、アラブ連盟に対してアラブ連盟監視団派遣に関する議定書を履行しないシリア政府を非難する時が来たと発表した。

AFP, January 12, 2012、Akhbar al-Sharq, January 12, 2012、Aljazeera.net, January 12, 2012、al-Hayat, January 13, 2012、Kull-na Shuraka’, January 12, 2012、Reuters, January
12, 2012、SANA, January 12, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ヒムス県で武装テロ集団が外国の取材チームおよび市民に向かって迫撃砲を撃ち複数人が死亡、アサド大統領が政権支持集会に初めて姿を現す(2012年1月11日)

アラブ連盟の動き

アラブ連盟監視団のメンバーの一人でアルジェリア人のアンワル・マーリク氏は監視団を辞すと発表した。

Akhbar al-Sharq, January 11, 2012
Akhbar al-Sharq, January 11, 2012

マーリク氏は「監視団の任務はさらに血塗られた段階を準備するために利用されている。監視団が撤収しなければ、アラブ人は大災難に直面するだろう…。監視団がとどまれば、シリアは内戦に向かってしまう」と述べた。

また「シリアにテロなどない。あるのは民衆革命だ。自由シリア軍は攻撃しているのではなく、人々を守っているのだ」と付言、ヒムス市で「我々は皮がはがされ、ひどい拷問の跡が残る遺体を実際に目にした」と述べた。

マーリク氏のほか、エジプト人のアフマド・アブドゥッラー・ハリール氏、ジブチ人のムハンマド・フサイン・ウマル氏、さらにモロッコ人、チュニジア人、スーダン人なども監視団を辞めたという。

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しかしAFP(1月11日付)は、匿名のアラブ連盟高官の話として、マーリク氏がシリア滞在中にヒムス市を視察するチームには加わっていなかったと報じた。

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AFP(1月11日付)は、アラブ連盟高官筋の話として、9日のラタキアでの監視団襲撃を受けるかたちで、連盟が新たな監視団派遣を凍結したと報じた。

国内の暴力

SANA(1月11日付)は、ヒムス県ヒムス市アクラマ地区で、テロの被害を取材中の外国の取材チームとテロに反対する市民に向かって武装テロ集団が迫撃砲を撃ち、フランス人テレビ・レポーターのジル・ジャキエ(Gilles Jacquier)氏を含む9人が死亡、20人以上が負傷したと報じた。

SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012

記者の殺害に関して、情報省、国民情報会議がそれぞれ声明を出し、テロ組織の犯行を強く非難した。

シリア人権監視団はこの襲撃に関して、「迫撃砲の発射元は分からない。しかし同市の活動からは当局を疑っている」と発表し、事件の調査を求めた。

取材チームはフランス人記者、ベルギー人記者、スイス人記者、シリア人同行者などからなっていた。

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SANA(1月11日付)によると、ヒムス県ヒムス市サビール地区でも武装テロ集団がRPG弾や迫撃砲を発射し、市民1人が死亡、16人が負傷した。

一方、ダマスカス郊外県ヤアフール町では、武装テロ集団が仕掛けた爆弾の爆発に軍兵士を乗せたバスが巻き込まれ、兵士4人が死亡、8人が負傷した。

さらにイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市では、武装テロ集団が市民1人を自宅で殺害した。

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シリア人権監視団によると、このほかハマー県カフルヌブーダ町で4人の民間人が殺害され、また軍と離反兵が交戦した。

さらにダマスカス郊外県ダーライヤー市では治安当局が実弾などを使用しデモの強制排除を試み、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市では市民がゼネストを行ったという。

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SANA(1月11日付)などシリア公式筋は、アラビーヤ(11月10日付)やジャズィーラ(1月10日付)などが国内の刑務所で拷問により死亡したと報じたアッファーフ・マフムード・サラーキビーちゃん(4ヵ月)の母親シャーディヤ・アブドゥルジャッバール氏が同報道をねつ造と断じ、アッファーフちゃんが心臓病で自然死したと証言した、と報じた。

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『カースィユーン』(1月11日付)は、ダイル・ザウル市での反体制デモを組織していた青年指導者の一人で人民意思党メンバーのズハイル・アリー・マシュアーン氏がデモ参加中に殺害されたと報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(1月12日付)は、ダマスカス郊外県サッブーラ地方で軍兵士を乗せたバス2台がRPG弾で迫撃されたと報じた。

襲撃されたバスには、第14師団の兵士と第4師団の兵士が乗っていたという。

SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012
SANA, January 11, 2012

アサド政権の動き

アサド大統領がダマスカス県ウマウィーイーン広場で行われていた大規模集会に「突如」姿を現した。

大統領が政権支持集会に姿を現すのはこれが初めて。

会場に姿を現したアサド大統領は同広場に隣接するアサド図書館から集会参加者に向かって、「私がここに来たのは、手に手を携えて、未来を見、前を、そしてシリアを見つめるためだ。我々が愛するシリアを。強力なシリアを。寛大で誇り高いシリアを。前へ進むために個々にやってきた。片方の手で改革を、そしてもう一つの手でテロとの戦いを握りしめるため」と述べた。

また「我々には将来への信頼がある。あなたたちを信頼している…。なぜなら疑う余地なく、我々が陰謀に勝利するからである…。彼らは今、陰謀の最終段階にある。我々はこの段階を彼ら、そしてその計略の最後とするだろう」と述べた。

会場に集まった市民は、国民統合、外国の内政干渉拒否、アサド政権主導による改革支持を訴えた。

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ダマスカス県以外でも、アレッポ県アレッポ市、ラタキア県ラタキア市、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ハサカ県ハサカ市、ダルアー県ダルアー市、スワイダー県スワイダー市、イドリブ県サルキーン市、ジスル・シュグール市、アブー・ズフール町、ヒムス県アフラーム市、ラッカ県ラッカ市などで同様の集会が行われた。

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AFP(1月11日付)は、アレッポのギリシャ・カトリックのヨハンナー・ジンビルト司教はフランス紙の取材に対して、「我々は体制崩壊の影響で、イラクと同じように、多くの信者が移民を余儀なくされるかもしれないことを懸念している…。キリスト教徒は過激なスンナ派による支配を信用しておらず、ムスリム同胞団の覇権を恐れている」と述べたと報じた。

反体制勢力の動き

Akhbar al-Sharq, January 11, 2012
Akhbar al-Sharq, January 11, 2012

西欧で亡命生活を送るリフアト・アサド前副大統領(アサド大統領のおじ)はSAWAラジオ(1月11日付)に対して、アサド大統領の「支配を続けることは不可能なこととなった」としたうえで、「シリアを宗派主義的内乱から救済し、外国の介入を排除したまま流血と破壊を回避するため、家族の介入」が必要であると述べ、「家族の外交」を駆使して大統領の退任を促していることを明らかにした。

しかしR・アサド前副大統領は、ダマスカスがこの努力に耳を傾けようとしないと失望感を露わにした。

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シリア変革大会(アンタリア)は声明を出し、10日のアサド政権の演説が「多くの嘘に彩られ、現地の真実に反している」と批判した。

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変革解放人民戦線は10日のアサド大統領の演説を受けるかたちで声明を出し、「(アサド大統領が)言及した国民和解実現と危機打開に向けたステップ」と評価した。

そのうえで、現体制および反体制勢力を含むすべての政治勢力が参加する挙国一致内閣の早期発足を呼びかけた。

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『ワタン』(1月11日付)によると、変革解放人民戦線のアリー・ハイダル氏は、アサド大統領の演説を「長らく我々が求めてきた抜本的・包括的構造改革を示すものである」と評価した。

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『ワタン』(1月11日付)によると、民主変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は「優先事項は暴力、殺戮の停止、民間人の補語、軍の都市からの撤退、逮捕者釈放」としたうえで、「現体制下での部分的改革への参加はできない」と述べ、アサド大統領の呼びかけを拒否した。

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『ワタン』(1月11日付)によると、シリア国家建設潮流のルワイフ・フサイン代表は、アサド大統領が演説て述べた挙国一致内閣に関して、「危機解決をもたらさない」と述べたうえで、アサド政権が暫定政府の樹立を受け入れることが問題解決の第一歩になるとの見方を示した。

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シリアの反体制活動家数百人を載せた自由輸送団が人道物資を輸送するためにトルコとヨルダンを出発。

12日に陸路でシリアに入国する予定。

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ジャズィーラ(1月11日付)は、シリアの芸術家たちが「自由のためのシリア芸術創作家連合」の設立を呼びかけたと報じた。

レバノンの動き

ムスタクバル潮流のマイーン・マルアビー議員は『ナハールネット』(1月11日付)に対して、レバノン軍治安当局がシリアに向かおうとしていた複数のシリア人とレバノン人を北部県アッカール郡・ベカーア県ヘルメル郡間のルワイマ検問所で逮捕したことを明らかにした。

『ナハールネット』(1月11日付)によると逮捕されたシリア人は5人で、トリポリ市内の病院で治療を受けようとしていた、という。

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自由国民潮流代表のミシェル・アウン議員(元国軍司令官)は、10日のアサド大統領の演説を踏まえるかたちで、「シリア国民は充分勤勉に内紛を収拾しようとしている」と述べるとともに、「改革を要求する反体制勢力を装って不安定を情勢しようとする試みがある」と反体制運動およびそれを支援する国々を暗に批判した。

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3月14日勢力の事務局が会合を開き、10日のアサド大統領の演説を「体制による虐殺を隠蔽する」内容だと非難し、レバノン政府に対してさらなる弾圧激化が懸念されるシリア情勢と距離を置くよう求めた。

諸外国の動き

フランスのアラン・ジュペ外務大臣はパリで記者会見を開き、10日のアサド大統領の演説を「暴力を奨励」し、「現実を否定する」発言と非難した。

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米国のビクトリア・ヌーランド国務省報道官は、アサド大統領の演説がデモ参加者への暴力から目をそらし、暴力に対する責任逃れだとしたうえで「そのことから、アサドが去るときが来たという我々の考え方が再確認された」と述べた。

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ヒラリー・クリントン米国務長官はカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相と会談後の共同記者会見で、アサド大統領の10日の演説を「責任を負う代わりに、諸外国や陰謀を責めただけ」と非難した。

そのうえでアラブ連盟監視団に関しては「無期限に活動警告することはあり得ない」と述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はアンカラで記者会見を開き、9日のラタキアでのアラブ連盟監視団への暴行に関連して、監視団の活動は不可能だとの見方を示した。

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キプロス当局は大量の軍事装備を積載した船舶のシリア、トルコへの出港を許可した。

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アルジェリアのムラード・マドリスィー外務大臣は国連での記者会見で、「問題に直面している一部の都市から重火器を撤退させた…。まだ多くの人が拘束中だが、数千人の逮捕者を釈放した…。不完全だがメディアに対して門戸開放を行ったことも事実だ」と述べ、アサド政権の姿勢を高く評価した。

AFP, January 11, 2012、Aljazeera.com, January 11, 2012、Akhbar al-Sharq, January 11, 2012, January 12, 2012, January 13, 2012、al-Hayat, January 12, 2012、Kull-na Shuraka’, January 11, 2012, January 12, 2012、Naharnet.com,
January 11, 2012、Qasiyun, January 11, 2012、Reuters, January 11, 2012、SANA, January 11, 2012、al-Watan, January 11, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領がダマスカス大学で反体制運動開始以降4度目の演説、シリア国民評議会を含む反体制諸派は「外国の陰謀」をめぐる演説内容を非難(2012年1月10日)

アサド大統領の演説

バッシャール・アサド大統領がダマスカス大学講堂で2時間にわたって演説を行った。

アサド大統領が演説するのは2011年3月の反体制運動開始以降4度目。

アサド大統領は演説で次のように述べた(アラビア語全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2012/01/10/393386.htmを参照)。

SANA, January 10, 2012
SANA, January 10, 2012

「外国の陰謀は誰にとってももはや隠し事ではない…。しかし現在、霧は晴れ、シリアの安定を揺るがそうとしていた(中東)地域や国際社会の当事者たちが現実や事態を欺くことなどできなくなっている」。

「もちろん彼ら(西側メディア)は一つのことを連呼している…。彼らは、国民や西側に対して、この人物(アサド大統領)は繭に閉じこもっていて、何が起きているかを知らない、と言うために、国のトップを標的にしようとしたのだ。彼らは国民、とりわけ在外居住者に対して、国のトップが責任を負っていないのなら…、収拾がつかなくなるのは当然だと言おうとしているのだ…。彼らは地位と責任を混同しているに過ぎない。2000年に、私は(大統領就任演説で)、「地位など望んでいないが、責任逃れはしない。地位に価値はない。それはツールに過ぎない、地位ばかり望む者は尊敬に値しない」と言っている」。

「彼ら(反体制分子)は当初、望まれるような革命をめざした。しかしあなたがたの彼らに対する革命、彼らの破壊行為に対する革命が彼らとそのとりまきたちの道を閉ざした。そしてあなたがたの統合力に衝撃を受けると、彼らはその統合力を解体しようと、宗派主義という武器を持ちだした…。この目的を実現する望みが絶たれると、彼らは今度は破壊・殺戮行為に出た…。彼らのこうした試みのすべてが破綻すると、外国の役割が生じた。外国の干渉以外に選択肢はなかったのだ。我々が通常、外国と言うと、(非アラブの)諸外国が思う浮かぶだろう。しかし残念なことに、この外国には、非アラブ諸国とアラブ諸国が混ざったものとなった。しかもこのアラブ諸国はしばしば非アラブ諸国以上に敵対的で邪悪であった…。アラブ諸国はその政策において統一されていない…。一部のアラブの高官は、我々を心情的に支持していても、政治的に反対してきた。なぜかと問うと、「私はあなたがたを支持していますが、外国の圧力があるのです」と彼らは言う」。

「我々が今日突如目にするようになったアラブの役割とは、これまでにアラブ諸国による関与ではなく…、外国や超大国の関与に際して目にしてきたものである。すなわち多くの場合、諸外国はアラブの国々を犠牲にして特定の国を救済したり、破壊してきた。イラクやリビアで起きたのはこうしたことである。しかし今日我々が目にしているのはアラブがシリアに対してこうした役割を果たそうとしている事態だ。安保理で自らの欺瞞で世界を満足させられなくなった彼らは、アラブという隠れ蓑が必要になった。アラブという地位が必要となった…。こうしてあの(アラブ連盟の)イニシアチブが登場した…。実際のところ、こうしたイニシアチブや監視団の問題をアラブ連盟の使節団に数ヶ月前に提案したのは私だった…。もちろんシリアのこうした提案への関心はまったくなかった。しかし数ヶ月後、突如として我々はこの問題が世界的な関心事になっていることを目にした…。なぜなら外国で監視団の名のもとに計略が始まったからである」。

「我々は今日、アラブ連盟を非難していない。なぜなら我々はその一部だからだ…。また私は、アラブ連盟、ないしは一部のアラブ諸国がシリアの加盟資格を剥奪・凍結したから、連盟について話すのではない…。人々の強い不満を目にしているから話すのだ…。アラブ連盟からの脱退や加盟資格などは問題ではない。問題なのは誰が損をするかだ。シリアが損をするのか、アラブ連盟が損をするのか?アラブ情勢が慢性的に劣悪である限り、我々皆が敗者なのだ…。心のない体が生きることができようか?シリアが鼓動するアラブの心臓だと言ったのはシリア人ではない。ガマール・アブドゥンナースィル(エジプト元大統領)がそういったのであり、この状況は今も続いている…。シリアにとってこうした問題、そしてアラブ性(ウルーバ)は単なるスローガンではなく行為である…。もし一部の国が我々のアラブ性を凍結しようとするなら、我々はこう言おう。彼らは連盟のアラブ性を凍結するが、シリアのアラブ性を凍結することはできないだろう。シリアなき連盟は凍結されたアラブ性となるだろう、と。シリアを連盟から排除できると考えている者がいるとしても、我々からアラブ性を排除することはできない。なぜならアラブ性とは単なる政治的な決定ではなく、遺産であり歴史そのものだからだ…。彼らはシリアを連盟から脱退させることに腐心しているのではなく、連盟にシリアの名を残したまま加盟資格を凍結することに腐心している。しかしそうしたことで、アラブ連盟は連盟でも、アラブ的でもなく、アラブを志向する(ムスタアリブ)連盟に成りさがり、相応しい政策や役割を果たさなくなるだろう…」。

「我々は今日、二つの側面から内政改革に取り組んでいる。第1に政治改革、そしてもう一つが腐敗との戦いである。改革プロセスに関して、今日我々が行っていることは、現下の危機を解決すると考えている者もいる…。しかしこの言葉は正しくない。我々はこうした理由で改革を行っているのではない。改革と現下の危機との間には限定的な関係しかない。破壊目的のために改革を主唱する者と真に改革を望む者を峻別するプロセスを決定した当初は、この関係は重要だったに過ぎない。だが峻別は終わった…。では改革プロセスと外国の計略との関係とはどのようなものか?我々が今日、改革を実行できれば、外国のシリアに対する計略は止むか?私はあなたがたにこう言いたい。外国、とりわけ西側でのシリア情勢に関する話の多くにおいて、犠牲者の数や改革に関心を示す者はほとんどいない。シリアの政策について話しているだけだ…。二つ目のポイントは改革とテロの関係のありように体現されている。我々が改革を実行すれば、テロはなくなるだろうか?殺戮や破壊を行うテロリストは政党法、選挙法、地方自治砲の類を望んでいるのか?テロリストにとって改革は意味はないし、関心事でもない。改革はテロリストがテロを行うことを封じるものではない…。大部分のシリア国民は改革を望み、法に背かず、人を殺さない。我々にとって改革は日常のプロセスなのだ」。

「(戒厳令解除、政党法制定、地方自治方改正、情報法制定などに加えて)、改革のもう一つの軸が憲法だ。(シリア・アラブ共和国憲法草案準備)委員会は最終段階に入り、憲法草案は複数政党制、政治的多元性といった本質的基礎に議論を集中させていると思う。委員会メンバーは憲法第8条について審議するだろう。我々は憲法を抜本的に改正せねばならないといった…。憲法は国家の法であるだけでなく、シリア国民一人一人に関わる問題だ。それゆえ、我々は委員会が任務を完了し、憲法草案を提示した後、それを国民投票にかける。憲法に関する国民投票は3月初めには行えるだろう」。

「現在、我々には危機に対処する新たな政治的行程表がある。また新憲法、政党法とともに、新たな政治勢力が台頭し、我々はこれらの勢力を考慮せねばならない…。私はこう言おう。中道派、反体制派、新体制派などすべての政治勢力を考慮せねばならないと。政府は祖国の政府であって、一政党、一国家機関の政府ではない。政府の拡大は良い発想だ…。どのように名づければよいかは分からないが、国民和解という人もいれば、参加拡大という人もいる。重要なのは我々はすべての勢力の参加を歓迎しているということであり、実際に我々が最近になって対話を開始したということだ…。我々が反体制勢力を含むすべての勢力の参加について話す際の反体制勢力とは誰だろうか?我々は大使館前に座り込み、国家と対話するなと言う外国からの指図を受けるような野党を望んでいるのではない…。国民的な基準、人材が確保できれば…、我々は今すぐにでもそうした政府を発足するために動きだろう…。我々はこの問題をまもなく始めるだろう」。

「戦争状態ないしは対決状態において、国というものはその優先事項を再編する。現下の最優先事項は…、治安の回復である…。これはテロリストを鉄拳で打ちのめすことなしには実現しない。テロとの休戦はなく、罪深い武器を用いて混乱や分裂を助長する者との協力はない。平和な市民を脅迫するものとの妥協もない。祖国と国民に敵対する外国人と結託する者との関係正常化はない」。

アサド政権の動き

SANA, January 10, 2012
SANA, January 10, 2012

『クッルナー・シュラカー』(1月10日付)は、アサド大統領の演説が行われた11時から午後まで全国で停電は一件も発生しなかったが、演説が終わった直後の午後1時に停電した、と報じた。

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SANA(1月9日付)によると、アサド大統領の演説内容を支持し、現政権による包括的改革の推進、挙国一致、外国の干渉拒否を訴える大規模集会が、アレッポ県アレッポ市、ラッカ県ラッカ市、スワイダー県スワイダー市、ダルアー県ダルアー市など各地で開催された。

反体制勢力の動き

パリで亡命生活を送る反体制活動家のアブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領はアラビーヤの単独インタビューに応え、「アサドはレバノン閣僚である私の友人の一人に、いかなる譲歩も行うつもりがないと述べ、もしそうすることを余儀なくされ、圧力が強まったら、国内で宗派間戦争を発生させ、海岸地域に国家を建設するだろうと告げた」と語った。

また国際社会、とりわけ西側諸国に対して、「シリア国民を保護するため、軍事的措置を含む真剣な措置を講じるべく安保理を通じて行動する」よう呼びかけた。

一方、シリア国民評議会に関して、「一部が政府との対話を支持し、政府への参加を狙っている。この点こそが、反体制勢力における最大の内部対立点で、彼らは二つの派閥、すなわち穏健派と、バッシャール・アサド打倒をめざす急進派に分かれてしまっている」と述べた。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長はアサド大統領の演説に関して、「危機の政治的脱却のためのアラブおよびそれ以外の国々のあらゆるイニシアチブへの道を閉ざし、シリアをさらに悪い状態に追いやる」内容と非難し、アラブ連盟に対して、シリアをめぐる問題を国連に付託するよう改めて求めた。

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民主変革諸勢力国民調理委員会在外事務局のハイサム・マンナーア代表は、『ハヤート』(1月11日付)に対して、「(アサド大統領が呼びかけている)対話と我々は何の関係もない。もし明日、彼が私に組閣を要請したとしても、私は彼に、先ず大統領職を退任するよう求めるだろう」と批判した。

Kull-na Shuraka', January 10, 2012
Kull-na Shuraka’, January 10, 2012

シリア革命支援国民連立は声明を出し、アサド大統領の演説に関して、「危機の存在を認めず、殺戮、逮捕といった罪を謝罪せず、陰謀の幻想に身を沈め、アラブ連盟を攻撃し、鉄拳による弾圧を続けることを約束した」と非難した。

国内の暴力

『クッルナー・シュラカー』(1月10日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、PKKに近いクルド民族主義政党の民主統一党に近いクルド人青年3人が殺害されたと報じた。

この3人は兄弟で、父親が民主統一党のメンバーだという。

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市で治安部隊がデモを弾圧、10人が殺害され、40人が負傷した。またヒムス県ヒムス市でも市民2人が殺害され、イドリブ県イブリーン村では士官の命令に背いた兵士が逃走しようとして殺害された、という。

さらにダマスカス郊外県ドゥーマー市では、殺害された離反兵の葬儀に数万人が参列したが、治安部隊によって強制排除された。

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シリア革命総合委員会によると、ダイル・ザウル県で反体制デモに対する治安部隊の弾圧で12人が殺害され、35人が負傷した。

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Youtube
Youtube

アラビーヤ(1月10日付)、ジャズィーラ(1月10日付)などは、ヒムス市で暮らすアッファーフ・マフムード・サラーキビーちゃん(4ヵ月)が国内の刑務所で拷問を受け、死亡したと報じ、遺体の映像・写真を公開した。

アラブ連盟監視団

クウェート軍参謀長府は、1月9日にラタキア県ラタキア市で、アラブ連盟監視団に参加しているクウェート軍士官2人が暴行を受け、軽傷を負い、病院に搬送されたと発表した。

ラタキア市を訪問した監視団は、クウェート、UAE、イラク、モロッコ、アルジェリアの士官から構成されていた。

アドナーン・ハディール作業部長は、デモ隊が監視団の車を襲ったことを明らかにしたうえで、この暴行事件によっても監視団の活動を中断することはなかったと述べた。

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、暴行事件に関して強く批判し、「ラタキアなどに展開する監視団の不充分な補語は、シリア政府による本質的・体系的な不履行とみなされる」と述べ、アサド政権の「完全なる責任」を追求した。

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シリア外務省のジハード・マクディスィー報道官は声明を出し、ワリード・ムアッリム外務大臣がアラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー氏と会談し、「監視団の安全と保護に対する責任を引き続き負い、その任務遂行を妨害するいかなる行動も許さない」ことを確認したと述べた。

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UAEのシャイフ・アブドゥッラー・ブン・ザーイド外務大臣は、アラブ連盟監視団の派遣後も「殺戮行為が減少しているとは思えず、監視団の行動に関してシリア側がコミットしているとも思えない。反体制勢力ではない一部の勢力によって残念ながら監視団は攻撃を受けている」と述べ、GCC諸国も参加している監視団への暴行について審議するよう、アラブ連盟事務総長に呼びかけた。

レバノンの動き

サウジアラビアで実質避難生活を送るレバノンのサアド・ハリーリー前首相はツイッターでアサド大統領の演説を「自分の国で起きていることを陰謀だとみなすことで現実から目を反らしている」と批判し、その姿勢を「滑稽」だとつぶやいた。

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レバノン軍団代表のサミール・ジャアジャア氏はアサド大統領の演説に関して記者団に「アサドは現地で実際に起きていることとは無縁の状態について語った…。陰謀だとしたらなぜ数十万の人々を動員できるのか理解できない…」と非難し、「シリアの事態が本当に陰謀によるものだとするなら、国連のもとで国民投票を行うだけで事は解決する…。そうすれば、アサドの陰謀説は検証される」と述べた。

諸外国の動き

イスラエル国防軍参謀長は、アサド政権が崩壊した場合、ゴラン高原のアラウィー派を難民として受け入れる用意があると述べた。

クネセト外務国防委員会報道官が発表した。

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SANA(1月10日付)は、日本(NHK)、イタリア、スペインの取材チームがダルアー県を訪問し、現地を視察・取材したと報じた。

AFP, January 10, 2012、Akhbar al-Sharq, January 10, 2012、Alarabia.com, January 10, 2012、Aljazeera.net, January 10, 2012、al-Hayat, January 11, 2012、Kull-na Shuraka’, January 10, 2012、Naharnet.com, January
10, 2012、Reuters, January 10, 2012、SANA, January 10, 2012、Twitter、Youtubeなどをもとに作成。

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ダマスカス県で外国の干渉拒否や政権の改革支持を訴える大規模集会が行われる、シリア国民評議会がアラブ連盟監視団の報告書を「真実を反映していない」として非難(2012年1月9日)

アサド政権の動き

『ザマーン・ワスル』(1月9日付)は、反体制活動に与したシリア開発基金職員を解雇してはならないとの決定をアスマー・アフラス大統領夫人が下した、と報じた。

シリア開発基金はシリア国内最大のNGOでアスマー婦人が名誉会長を務める。

massar.sy
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SANA(1月9日付)によると、ダマスカス県サブウ・バフラート広場で、テロ反対、挙国一致、外国の干渉拒否、国民自決、アサド政権の改革支持を訴える大規模集会が開催され、多数の市民が参加したほか、ヨルダンの人民使節団もこれに加わった。

SANA, January 9, 2012
SANA, January 9, 2012
SANA, January 9, 2012
SANA, January 9, 2012
SANA, January 9, 2012
SANA, January 9, 2012

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SANA(1月9日付)は、ダマスカス県内のキリスト教聖十字架教会で1月6日のマイダーン地区での自爆テロ犠牲者の追悼ミサが行われたと報じ、キリスト教、イスラーム教の双方の法曹関係者多数が出席した。

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アラブ連盟シリア代表のユースフ・アフマド大使は、連盟閣僚委員会会合後のカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外相の記者会見に関して、「シリアの危機に関する偏った事前の立場を反映しており、閣僚委員会議長の立場として相応しくない」とした。

反体制勢力の動き

クウェート日刊紙『スィヤーサ』(1月9日付)は、在カイロの調整諸委員会指導部メンバーの一人の話として、ヒムス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、ダイル・ザウル県などで反体制活動を行っている活動家の多くが、シリア国民評議会に代表される国外の反体制勢力の活動に与せず、また飛行禁止空域の設定などシリア情勢の安保理への付託に反対していると報じた。

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シリア国民評議会執行委員会は、イスタンブールで会合を開き、ブルハーン・ガルユーン事務局長を事務局長に再任した。

事務局長の任期は6ヵ月だが、延長された任期は1ヵ月のみ。

またこれに合わせて、評議会報道官は、イスタンブール事務所の開設を発表した。

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シリア国民評議会は声明を出し、アラブ連盟監視団の報告書を「連盟の努力を後退させ、真実を反映していない」と非難し、「犠牲者と死刑執行を同列に扱うかたちで武装当事者に言及することは、体制による野蛮な殺戮行為を助長するだろう」と述べた。

そのうえでアラブ連盟に対して政権に弾圧の猶予を与えず、シリア国民を保護するよう改めて求めた。

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シリア革命総合委員会は声明を出し、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長およびアラブ諸国閣僚に対して「シリア国民の要求や正義を実現しない(アラブ連盟)イニシアチブの「弔報」を告げる」と非難の意を示し、国連安保理へのシリア問題への付託を呼びかけた。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アラブ連盟監視団の報告書に関して、「犠牲と死刑執行を同じものとみなしている」としたうえで、「シリア政府の犯罪を隠蔽し、我らが国民への殺戮や我々の意思を破壊するためのさらなる時間と機会を政府に与えた」と厳しく非難した。

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民主変革諸勢力国民調整委員会在外事務局のハイサム・マンナーア代表は『ハヤート』(1月10日付)の電話取材に対して、「シリア政府に圧力をかけ、アラブ連盟イニシアチブを履行させる」よう呼びかけた。

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DPA(1月10日付)は、インターネット上に「新バアス党」なる組織が声明を出し、「新地域指導部を発足し、人民のインティファーダへの参加」を表明したと報じた。

同声明によると、「新バアス党」なる組織は2月初めに地域大会の開催をするとしている。

国内の暴力

シリア革命総合委員会によると、アラブ連盟閣僚委員会の声明や監視団の報告書に異議を唱えるデモが、ハマー県(カルナーズ町など)、ダマスカス郊外県、イドリブ県(カフルルーマー村など)、ダイル・ザウル県、ダルアー県の各地で行われ、数千人が参加したという。

諸外国の動き

サウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王は閣議を招集し、シリア情勢について審議、シリア政府に対してアラブ連盟の議定書に記されたすべての誓約を即時かつ完全に履行するよう求めた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、記者会見で、シリアが「内戦、宗教間戦争」に陥りかねないと述べ、シリア国内の不安定を煽った。

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ローマ法王ベネディクト16世は、駐バチカン大使に対する新年のあいさつのなかで、シリア情勢について触れ、「すべての政治当事者間で実りある対話」を行うよう呼びかけた。

AFP, January 9, 2012、DPA, January 9, 2012、al-Hayat, January 10, 2012、Kull-na Shuraka’, January 9, 2012、Reuters, January 9,
2012、SANA, January 9, 2012、al-Siyasa, January 9, 2012、Zaman al-Wasl, January 9, 2012などをもとに作成。

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アラブ連盟監視団が83ページからなる報告書を提出、その後の同連盟閣僚委員会ではシリア政府と「さまざまな武装集団」に対し暴力行為の停止が求められる(2012年1月8日)

アラブ連盟の動き

シリア情勢に関するアラブ連盟閣僚委員会(カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣が委員長)がカイロの連盟本部で開かれ、アラブ連盟監視団が提出した報告書の内容に関して審議がなされた。

会合後の声明で委員会は、シリア政府に対して「民間人の保護など…すべての誓約を完全履行、即時実行するよう」求め、監視団の活動が「シリア政府が誓約を即時完全履行するかどうかにかかっている」との姿勢を示した。

また反体制勢力に対しては、「シリアの今後の段階に関する政治的ビジョンを提示するよう努力を集中させる」よう求めた。

一方、国内の暴力に関しては、シリア政府と「さまざまな武装集団」に対して、「すべての暴力行為の即時停止」を求めた。

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監視団(ムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー団長)が提出した報告書は83ページからなり、『ハヤート』(1月9日付)によると、その報告内容・提言の要旨は以下の通り。

1. シリア政府から3,484人を釈放したとの報告を受けたが、釈放されたのが政治犯なのか刑事犯罪者なのかが明らかではない。
2. 監視団の人員・技術の拡充を通じた監視活動継続が必要。
3. 反体制勢力と政府は監視団の活動を監督せず放置すべき。
4. 反体制勢力は反ダービー団長キャンペーンを同団長のヒムス市訪問当初から行っており、その態度は当初から疑念に満ちていた。
5. 反体制勢力によると、政府は監視団メンバーの電話を盗聴している。
6. 反体制勢力によると、軍は装備や制服を治安維持部隊のものとすることで都市部に潜伏している。
7. 監視団作業班には、シリア政府が国内の移動を禁じたとの11件の通報を受けた。

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ハマド首相兼外務大臣は会合後、「我々が本件を安保理に付託することを多くの人々が望んでいる。しかし、我々はシリアに(議定書の)履行を求めている…。我々は依然としてアラブ監視団が活動」と述べ、アラブ連盟監視団の充分な活動を行い得ると考えている」と述べた。

SANA, January 8, 2012
SANA, January 8, 2012

アサド政権の動き

SANA(12月8日付)によると、アレッポ県アレッポ市で、部族代表の会合が開かれ、約1,000人が出席、外国の干渉拒否、アサド政権の改革プログラム支持を確認した。

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SANA(12月8日付)によると、ムハンマド・ディーブ・マクタリン特別司法事件調査委員会委員長は、反体制運動に関わる各県での犯罪件数が4076件にのぼり、それらは関係司法当局に送検されると述べたと報じた。

反体制勢力の動き

変革解放人民戦線のアリー・ハイダル氏(シリア民族社会党インティファーダ派党首)は記者会見を行い、同戦線指導部が中国訪問に関する正式な回答を得たと発表し、近く使節団を派遣することを明らかにした。

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アラブ連盟閣僚委員会の声明を受け、シリア国民評議会のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール渉外局長は、「アラブ連盟がシリア問題に劇的に対処するとシリア国民が考えているがゆえに、衝撃的であり内容に乏しい」と述べ、「犠牲者と死刑執行人を同列に扱う姿勢にシリア国民は失望した」と批判した。

Kull-na Shuraka’, January 8, 2012
Kull-na Shuraka’, January 8, 2012

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民主変革諸勢力国民調理委員会在外事務局のアブドゥルアズィーズ・ハイイル情報局長は『シャルク・アウサト』(1月9日付)に対して、同委員会がイラン外務省の高官らと会談し、シリア情勢について意見を交換していることを明らかにした。

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ハマー県で、アフィーフ・マフムード・スライマーン大佐が空軍の物資供給師団の兵士50人が離反したと発表した。

国内の暴力

シリア人権監視団によると、ダルアー県ブスル・ハリール市で軍・治安部隊と離反兵9人の間で激しい戦闘が発生し、軍兵士11人が死亡した。軍・治安部隊の戦闘は同県ダーイル町、ダマスカス郊外県でも発生し、またダイル・ザウル県、ヒムス県、イドリブ県など各地で治安部隊の「砲撃」により民間人数十人が死傷した、という。

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一方、SANA(1月8日付)によると、ヒムス県各地で治安維持部隊兵士1人が武装テロ集団の襲撃を受け死亡、20人が負傷した。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、イスタンブールでシリア国民評議会の使節団と会談した。

会談でダウトオール外務大臣は、反体制勢力に対して「平和的方法」でのアサド政権への運動を継続するよう呼びかけた。

AFP, January 8, 2012、al-Hayat, January 9, 2012, January 10, 2012、Kull-na Shuraka’, January 8, 2012, January 9, 2012、Reuters, January 8, 2012、al-Sharq al-Awsat, January 9, 2012、SANA, January 8, 2012、al-Watan, January 8, 2012などをもとに作成。

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アサド大統領はトルコの至福党使節団と会談、同党首が「シリアの内政問題へのいかなる外国の干渉をも完全に拒否する」との姿勢を確認(2012年1月7日)

自爆テロ葬儀

6日にダマスカス県マイダーン地区で発生した自爆テロの犠牲者の集団葬儀が同地区のモスクで執り行われ、数千人が参列した。

SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012

葬儀にはアーディル・サファル首相、ムハンマド・サイード・バヒーターン・バアス党シリア地域指導部副書記長ら要人も参列した。

アサド政権の動き

アサド大統領はトルコの至福党使節団(ムスタファ・カマラク党首が団長)と会談した。

SANA(1月7日付)によると、会談では、6日の自爆テロなどを含むシリア情勢に関して意見が交換され、カマラク党首は「シリアの内政問題へのいかなる外国の干渉をも完全に拒否する」との姿勢を示した。

一方、アサド大統領は、「シリア・トルコ両国民の関係の深さ」を強調し、「この国民の関係に対して誰も影響を及ぼすことはできない」と述べた、という。

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SANA(1月7日付)によると、ダルアー県ダルアー市、ハサカ県ハサカ市、カーミシュリー市、タルトゥース県タルトゥース市などで、自爆テロの犠牲者追悼、テロ反対を訴える集会が開かれた。

SANA, January 7, 2012
SANA, January 7, 2012

反体制勢力の動き

シリア人権監視団によると、治安部隊の発砲によりヒムス県で4人、ダマスカス郊外県ハラスター市で3人が殺害された、という。

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シリア国民評議会のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール渉外局長は、1月6日のハマド首相兼外相の発言に関して、監視団に関する評議会の立場に合致していると評価した。

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シリア国家建設潮流は自爆テロを受けるかたちで声明を出し、すべての反政府勢力に対して「早急に国民的な解決策を案出するためのイニシアチブを発揮」するよう呼びかけた。

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「アフバール・シャルク」(1月7日付)は、シリア国民人権機構(SWASIAH)の報道官でドゥルーズ派名望家の子息であるムンタハー・アトラシュ女史が、レバノンのタウヒード潮流のウィアーム・ワッハーブ代表(ドゥルーズ派)がシリア国内の貧しいドゥルーズ派宗徒に金銭と金銭を与え、「シャッビーハ」に加わらせていると述べたと報じた。

アトラシュ女史はまた、レバノンの進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首(ドゥルーズ派)に、ワッハーブ代表のこのような行為を止めさせるよう呼びかけた。

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『クッルナー・シュラカー』(1月7日付)は、自爆テロがあったダマスカス県マイダーン地区では、6日早朝から治安関係者が同地区に入ることを禁止していたと報じ、アサド政権の自作自演を示唆した。

アラブ連盟監視団の動き

「アフバール・シャルク」(1月7日付)は、アラブ連盟監視団がダマスカス郊外県アルバイン市で治安部隊の発砲を受け、同市からの撤収を余儀なくされたと報じた。

国内の暴力

SANA(1月7日付)はヒムス県ヒムス市内の複数地区で治安部隊が武装テロ集団に襲撃され、15人が負傷したと報じた。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は「ハバル・テュルク」チャンネル(1月7日付)でのインタビューで、アサド大統領に関して「たびたび、改革を行うか絶対的な権力を行使するかで躊躇し、後者を選び、地域における手本となるような改革志向の指導者へと転身を遂げる機会を逸してきた」と述べ、トルコがアサド政権に圧力を強化し続ける容易がある意思を示した。

AFP, January 7, 2012、Akhbar al-Sharq, January 7, 2012、al-Hayat, January 8, 2012、Kull-na Shuraka’, January 7, 2012、Reuters, January 7,
2012、SANA, January 7, 2012などをもとに作成。

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ダマスカス県内で犠牲者を伴う自爆テロが発生、各国政府が事件を非難するなか複数の反体制勢力がアサド政権の関与を疑う(2012年1月6日)

自爆テロ

ダマスカス県マイダーン地区で自爆テロが発生し、SANA(1月6日付)によると、26人が死亡、63人が負傷した。

SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012

自爆テロは治安要員を載せたバスを狙ったもので、反体制デモが行われる金曜日礼拝に先だって断行された。

マイダーン地区は2011年8月(ラマダーン月)には連日反体制デモが行われていた地区。

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SANA(1月6日付)によると、ヒムス県からハマー県およびイドリブ県へと至る灯油のパイプラインが、ハマー県ムーサー・フーラ村とヒムス県タラス村の間で武装テロ集団によって爆破された。

アサド政権の動き

自爆テロに関して、バアス党シリア地域指導部が声明を出し「シリアへの陰謀の一環」をなし、シリアをめぐる問題の「国際化」を目的としていると非難、「シリアとアラブ民族の利益を標的としたシオニズム・米の計略に断固として対抗することで、危機を脱却する」と宣言した。

またシリア・アラブ・テレビなどシリアの主要メディアは自爆テロの現場や被害者の映像を大々的に報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(1月6日付)は、ダマスカス郊外県の灯油の価格が、同地の「下士官」の指示で1リットルあたり23シリア・ポンドに設定されていると報じた。

現在、シリア国内の灯油は1リットルあたり15ポンドに設定されており、同報道によると、反体制運動が激しいダマスカス郊外県ではこれに8ポンドの価格の上乗せが行われている、という。

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『クッルナー・シュラカー』(1月6日付)は、レバノン系米国人ビジネスマンのジルベルト・シャーグーリー氏がレバノンを訪問し、1月4日にブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官およびルストゥム・ガザーラ准将(軍事情報局ダマスカス支部長)と会談したと報じた。

シャーグーリー家からの情報によると、この会談でシャアバーン報道官側はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相宛のアサド大統領の親書を手渡したという。

この親書には和平交渉再開などに関する大統領のメッセージが記されているという。

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Elaph.com(1月6日付)は、アサド大統領の家族がシリア国内での「内戦」から避難するため、大統領一家の地元であるアンサーリーヤ山脈(ヌサイリー山脈)に避難したとイスラエル諜報機関がリークしたと報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のリヤード・アスアド司令官は、ジャズィーラ(1月6日付)に対して「自由シリア軍が政府軍への攻撃再開を宣言したことを受け、離反兵を欺くためにシリア政府がこの行為(自爆テロ)を行った」と断じた。

また「自由シリア軍はこのような作戦を実行する技術的人的能力を持っていない」と述べ、関与を否定した。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、自爆テロを「新たに作り出された爆破」と形容、「政府、政府機関、そしてそれに与する悪党やシャッビーハのみが爆破から利を得る」と述べ、アサド政権の自作自演を疑った。

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民主変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーズ・ハイイル情報局長は『ハヤート』(1月7日付)の電話取材に対して「あらゆる基準から見ても犯罪的で罪深い」と非難、「国内で活動する国民の間に恐怖心を煽る」ことが目的だと断じた。

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シリア国民評議会の情報局は声明を出し、「混乱を拡大し、残忍な殺戮行為から目をそらす」ことを目的とした行為を非難した。

また「シリア領内での流血のすべての責任は政府にある」としたうえで、自爆テロが「デモ活動を抑える」ことを目的としているとアサド政権の関与を示唆した。

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民主変革諸勢力国民調整委員会の使節団がチュニジアに到着した。同地ではチュニジアの要人らと会談する予定。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長はアラビーヤ(1月6日付)とのインタビューで、「反体制勢力はアラブ連盟の決議の履行とバッシャール・アサドの退任を条件に移行期間における国民への権力移譲に関して交渉を開始する用意がある。退任が対話による解決の開始となる」と述べた。

一方、レバノンのヒズブッラーに関して、「シリアの現体制が崩壊すれば、ヒズブッラーはこれまでと同じではあり得ないだろう」と述べ、自身がヒズブッラーとの断交を意図していないことを明らかにした。

またハサン・ナスルッラー書記長による批判(「シリア国民評議会はイスタンブールで結成され、一部の西側・アラブ諸国が支持するシリア国民評議会は、米国とイスラエルへの信任状を提示した」)に関しては、「レジスタンス運動の指導者の発言としては不適切」と述べた。

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AKI(1月6日付)によると、自由シリア軍に属すとされるアブドゥッラッザーク・トゥラース大佐はドイツ雑誌『シュテルン』に対して、「ヒムス市でイランのパスポートを所持する男性5人を逮捕した」ことを明らかにした。

トゥラース大佐によると、この5人は清掃夫の服を着いたが、イラン・イスラーム革命防衛隊のIDを所持していたという。

親体制デモ

SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012
SANA, January 6, 2012

SANA(1月6日付)によると、自爆テロ発生を受け、犠牲者追悼、テロ反対を訴える大規模集会が各地で開催された。

大規模集会が開催されたのはダマスカス県サブウ・ハブラート広場、タルトゥース県タルトゥース市、アレッポ県アレッポ市、スワイダー県マズラア町、ヒムス県ヒムス市(ザフラー地区)、シーン区(ヒムス郡)、ハサカ県ラアス・アイン市、ラタキア県ラタキア市、ラッカ県ラッカ市。

反体制デモ

金曜日の礼拝後、ハマー県、ヒムス県、イドリブ県、ダマスカス郊外県、ダルアー県などの各地で合わせて数万人が反体制デモを行い、シリア人権監視団によると、ハマー市(4人)、ダマスカス郊外県のハラスター市(2人)、ドゥマイル市(2人)、クドスィーヤー市(1人)で治安部隊が市民を殺害した。

同監視団などによると、ダマスカス郊外県ドゥーマー市には、5万人の市民がカビール・モスク広場で金曜礼拝後に反体制デモを行ったという。またダルアー県のインヒル市、サナマイン市でも大規模な反体制デモが発生した。

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『クッルナー・シュラカー』(1月7日付)によると、ハサカ県のアームーダー市では民主統一党(PKK系)によるデモ(約500人が参加)、シリア・クルド国民評議会による反体制デモ、そして地元調整委員会などによる反体制デモが発生した。またラアス・アイン市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、ダイリーク市でも反体制デモが発生した。

SNN, January 6, 2012
SNN, January 6, 2012
SNN, January 6, 2012
SNN, January 6, 2012
SNN, January 6, 2012
SNN, January 6, 2012

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反体制活動家らはフェイスブックで「汝らがアッラーを救えば、アッラーは汝らを救う。国際問題化が我々の要求である」と銘打った反体制デモが呼びかけられていた。

レバノンの動き

ヒズブッラーはダマスカス県での自爆テロに関して声明を出し、「邪悪なる米国勢力と同国に従属する我らが域内の諸勢力の計略の第二弾」と非難、米国とイスラエルの関与を指摘した。

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アドナーン・マンスール外務大臣は、ダマスカス県での自爆テロに関して「テロ行為を厳しく非難する」と述べた。

諸外国の動き

ロシア外務省が声明を出し、ダマスカス県での自爆テロを「テロ行為」と断じ、強い非難の意を示した。

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ビクトリア・ノーランド米国務省報道官は記者団に対して、「我々はこの攻撃を断固として非難する」と述べた。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、アラブ連盟監視団に関して、「正しく活動を行う能力がない」と述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はカイロでパレスチナのハマースのハーリド・ミシュアル政治局長と会談、アサド大統領への親書(アラブ連盟監視団派遣に関する議定書の履行に関する親書)を手渡した。

また「シリアでの暴力の連鎖を食い止めるため、信頼と透明性をもって行動する必要がある」と述べた。

ミシュアル政治局長は同日、ダマスカスに帰国した。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣(アラブ連盟閣僚委員会議長)は、ジャズィーラを通じて、「監視団が滞在を続けることはできない。殺戮は続いている」と述べ、軍、狙撃兵、そしていわゆる「シャッビーハ」が依然として弾圧を続けており、監視団の活動がアサド政権に制限されていることを非難、8日に予定されている閣僚委員会で、監視団に関する議定書をシリア政府が遵守していないことを追求する姿勢を暗に示した。

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トルコ日刊紙『ミッリイェト』(1月6日付)は、トルコ軍がハタイ県にホーク地対地ミサイルを配備したと報じた。

同紙によると、この動きは、シリア軍がハサカ県のカーミシュリー市とアイン・ディーワール市にスカッド・ミサイルを配備したことへの対抗措置だという。

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イスラーム教ウラマー世界連盟のユースフ・カラダーウィー議長は、シリア軍士官に対して自由シリア軍に参加するよう呼びかけた。

AFP, January 6, 2012、Akhbar al-Sharq, January 6, 2012, January 7, 2012、AKI, January 6, 2012、Alarabia.net, January 7, 2012、Aljazeera.net, January 6, 2012、Elaph.com, January 6, 2012、Facebook、al-Hayat, January 7, 2012, January 8, 2012、Kull-na Shuraka’, January 6, 2012, January
7, 2012、Naharnet.com, January 6, 2012、Reuters, January 6, 2012、SANA, January
6, 2012、SNN, January 6, 2012などをもとに作成。

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カタール首相兼外相が国連事務総長と会談し事態を国際問題化させる意思があることを暗示するなか、自由シリア軍司令官も「国連への問題の付託を支持」(2012年1月5日)

アラブ連盟の動き

カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣はニューヨークで国連の潘基文事務総長と会談した。

クウェート通信(1月5日付)によると、ハマド首相は、アラブ連盟監視団が経験不足ゆえに「いくつかの失敗」を犯したと断じたうえで、「すべての側面から評価したうえで、監視団の活動継続の可能性の是非やその方法などを連盟が決するだろう」と述べた。

また「我々は国連事務総長とその問題(シリア情勢)について議論した。我々は、技術支援を得て、国連が持つ経験に依拠すべくここにやってきた」と付言し、「我々は常にアラブ連盟においてこの危機を解決しようとしてきた。しかしそれはシリア政府次第である」と述べ、事態を国際問題化させる意思があることを暗示した。

カタールおよびジャズィーラ・テレビは、アサド政権から反体制運動を煽動し、問題の国際問題化を通じて地域全体の不安定化を助長する急先鋒と目されている。

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アラブ連盟監視団のアドナーン・ハディール作業部長は、カイロの連盟本部で1月6日にダマスカスに向かう予定の監視員らと会談した。

ハディール作業部長は会談に合わせて声明を出し、監視団の活動が完了するまでに少なくとも1ヵ月はかかるとしたうえで、「現時点で監視団の任務の成否を誰も断言できない」と述べ、シリアの反体制勢力やカタールなどの姿勢を牽制した。

また第2人の監視員に関して、その人数が140人にのぼり、うち1月6日に派遣されるのが、アルジェリア人、クウェート人、サウジ人、エジプト人、イラク人など約50人であると明らかにした。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はジェフリー・フェルトマン米国務次官補と会談した。

フェルトマン米国務次官補はシリア情勢に関して、国連安保理が本件に関心を示しており、1月8日に予定されているアラブ連盟閣僚委員会での監視団の報告を待っている、と述べた。

アサド政権の動き

SANA, January 5, 2012
SANA, January 5, 2012

『ワタン』(1月5日付)は、シリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会のメンバーで反体制組織の人民変革解放人民戦線議長のカドリー・ジャミール氏が、現在改正案が審議されている新憲法において、これまでバアス党シリア地域指導部書記長の信任投票によって選ばれてきた大統領が「複数候補の選挙」を通じて選ばれることになるだろうと述べた、と報じた。

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SANA(1月5日付)は、シリア司法当局が「最近の事件に関与したが、その手を血で染めていない」逮捕者552人を釈放したと報じた。

この措置は12月30日の912人の釈放に続くもの。

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『クドス・アラビー』(1月5日付)は、アサド大統領が1月2日に政令を出し、バアス党員および人民諸組織メンバー約2,500人を省庁機関職員へと異動したと報じた。

同紙によると、『バアス』紙を発行するバアス機構の職員約400人が情報省の外郭団体などに異動となったほか、人民諸組織の職員約2,000人が国家機関に転属となった、という。

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SANA(1月5日付)によると、ダマスカス県サブウ・バフラート広場、ラタキア県ラタキア市で国民統合、外国の干渉拒否を訴える大規模集会が開催され、多数の市民が参加した。

SANA, January 5, 2012
SANA, January 5, 2012

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トルコの至福党使節団がダマスカスを訪問し、ナジャーフ・アッタール副大統領、ワリード・ムアッリム外務大臣らと会談した。

SANA(1月5日付)によると、使節団団長を務めるムスタファ・カマラク党首がシリア情勢への内政干渉拒否を支持する姿勢を示したのに対し、アッタール副大統領は「シリア国民とトルコ国民の繁栄を望む者が殺人集団をかくまったりはしない」と応え、自由シリア軍などに潜伏先を提供しているAKP政権を暗に批判した。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長はBBC(1月5日付)に対して、アラブ連盟監視団が提出する報告書が「悪しきもので、民間人に対して政府が行っていることに対する反体制勢力のイメージを表していないなら、彼らの即時撤退を要求し…、シリアの危機解決をめぐるアラブ連盟の任務が失敗に終わった場合、安保理に向かう」と述べた。

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自由シリア軍のリヤード・アスアド司令官はAFP(1月5日付)に対して、「我々はアラブ連盟が脇に退き、国連に責任を委ねることを望んでいる。なぜなら、国連の方が事態解決の能力があるからだ。我々は国連への問題の付託を支持する」と述べた。

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民主変革諸勢力国民調整委員会在外事務局のハイサム・マンナーア代表はベルギーの副首相兼外相と会談した。また同委員会使節団はEUの中東課長、欧州議会議長と会談した。

マンナーア代表は『ハヤート』(1月6日付)に対して、EUなどによる外国の軍事干渉を拒否するとの意思を伝えたと述べた。

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シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者は、アルジェリアの『ハバル』(12月5日付)で、民間人保護のため外国の介入を「道徳的、人道的問題」として支持する姿勢を示すとともに、アラブ連盟監視団の活動がシリア国内での弾圧を止めることに失敗したと断じた。

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シリア救援最高委員会が声明を出し、ヒムス県ヒムス市が「人災」に見舞われているとしたうえで、国際社会に救援のための支援を呼びかけた。

国内の暴力

SANA(1月5日付)によると、ヒムス県ヒムス市で武装テロ集団の発砲により退役大佐とその息子の中尉が襲撃され、死亡した。

またダルアー県スール村の警備隊を武装テロ集団が襲撃し、警備隊長1人が死亡、警備員6人が負傷した。

さらにダルアー県アムキーヤ村長のファウワーズ・アブドゥルフサイブ・ムスタファー村長が武装テロ集団によって暗殺された。

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県(4人)などで約30人が治安部隊の弾圧によって殺害された。

また、ダルアー県のサナマイン市で大尉1人を含む兵士14人が軍を離反し、軍・治安部隊との交戦の末、「逃走に成功した」という。

さらに治安部隊がダルアー県ジャースィム市で若者らを「人間の盾」として離反兵からの攻撃をかわそうとしている、という。

諸外国の動き

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領とイランのマフムード・アフマディーネジャード大統領が電話会談を行い、シリア情勢を含む中東地域の諸問題が関係当事者間の対話の奨励を通じた政治的手段によってのみ解決し得るとの立場で一致した、とロシア大統領府が発表した。

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フランス外務省副報道官は記者団に対して、アラブ連盟監視団の任務強化のため可能なあらゆる手段を駆使するべきだと述べた。

AFP, January 5, 2012、Akhbar al-Sharq, January 5, 2012、al-Hayat, January 6, 2012、al-Khabar, January 5, 2012、Kull-na Shuraka’, January 5, 2012、al-Quds al-‘Arabi, January 5, 2012、Reuters, January 5, 2012、SANA, January 5, 2012、al-Watan, January 5, 2012などをもとに作成。

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アラブ連盟監視団がヒムス市で自由シリア軍の士官らと面談、シリア国民評議会が破棄された合意文書案にかわって新たな文書の作成に着手(2012年1月4日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟監視団はヒムス市で自由シリア軍の士官・兵士と面談し、同軍が保有していた装甲車・装備の一部を回収した。

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またバーブ・アムル地区とワアル地区の市民から逮捕者のリストを受け取った。

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シリア革命総合委員会は、またアラブ連盟監視団のイドリブ県訪問に先立って、イドリブ刑務所が拘置所の一部をイドリブ街道沿いの焼却施設に移転したと発表した。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のムフイーッディーン・ラーズカーニー氏は『ハヤート』(1月5日付)に対して、同評議会と民主変革諸勢力国民調整委員会の合意文書(案)が「死んだ。なぜなら国内の革命運動家たちはそれに同意していないからである。そもそも文書でもなく、議論のためのペーパーに過ぎなかった」と述べた。

そのうえでシリア国民評議会が新たな文書の作成を準備しており、そのなかでは「国内の革命運動家」の損際が重視されていると述べた。

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シリア国民評議会は公式ウェブサイトhttp://www.syriancouncil.orgを立ち上げたと発表した。

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ジャズィーラ(12月4日付)は、内閣府財務監督中央機関の第1調整官を自称するムハンマド・スライマーン・ハッジ・ハマド氏なる人物の証言を放映した。

同氏は証言のなかで、80%の高官や公務員が弾圧の恐怖がなければ離反するだろうと述べた。

なおこれに先立ち、ハマド氏はカイロの「革命の明日」党本部で記者会見を開いていた。

アサド政権の動き

SANA(1月4日付)によると、ダマスカス県サブウ・バフラート広場で国民統合と外国の干渉拒否を訴える大規模集会が開かれ、数千人の市民が参加した。

『クッルナー・シュラカー』(1月4日付)は、「自由と正義のための運動青年」を名のる反体制活動家がダマスカス県サブウ・バフラート広場で反体制デモを組織しようとしたが、「午後2時半に座り込みを始め、アラブ連盟監視団が広場に到着したが、突如として体制支持者で広場があふれかえった」と報じた。

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アドナーン・マフムード情報大臣は情報法(2011年8月28日施行)に基づき、民間ラジオ局設立申請が11件、民間テレビ局設立申請が20件、日刊紙創刊申請が15件、雑誌創刊申請が35件提出されたと発表した。

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「アフバール・シャルク」(1月4日付)は、シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁が各市中銀行に対して、外貨とシリア・ポンドの両替を停止するよう告知したと報じた。

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外務省のジハード・マクディスィー報道官は、ビクトリア・ヌーランド米国務省報道官の発言(1月3日)がアラブ連盟の「活動と加盟国の主権へのあからさまな介入」だと非難した。

国内の暴力

SANA, January 4, 2012
SANA, January 4, 2012

SANA(1月4日付)はヒムス県、ハマー県、ラタキア県などで武装テロ集団による市民などの殺害が相次いだと報じた。

それによると、ヒムス県ヒムス市の工業地区で武装テロ集団が市民2人と治安維持部隊兵士1人を殺害した。

またハマー県ハマー市で武装テロ集団が市民2人を殺害した。

さらに、ラタキア県ジャブラ市でサミーフ・シャフワーン氏が武装テロ集団に暗殺された。

このほか、イドリブ県イドリブ市で武装テロ集団2人が自身の仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれ死亡した。

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一方、シリア革命総合委員会によると、ヒムス県(8人)、イドリブ県(2人)、ダルアー県(1人)、ハマー県(1人)で12人が治安部隊の発砲で死亡したという。

またシリア人権監視団によると、ヒムス県ヒムス市で2人、ハマー県ハマー市で1人が殺害されたという。

このほか、シリア革命総合委員会によると、ハマー県カフルルーマー村、ダマスカス郊外県カルナーズ町などで反体制デモが発生したという。

諸外国の動き

在ダマスカス・イラン大使館は、ヒムス県で12月に誘拐されたイラン人技術者の釈放を改めて求めた。

イラン国営通信が在シリア・イラン大使館の発表として伝えたところによると、12月20日に5人のイラン人技術者が誘拐され、その後21日にこの5人を探していた2人の技術者が誘拐された。

AFP, January 4, 2012、Akhbar al-Sharq, January 4, 2012, January 5, 2012、Aljazeera.net, January 4, 2012、al-Hayat, January 5, 2012、Kull-na Shuraka’, January 4, 2012、Reuters, January 4,
2012、SANA, January 4, 2012などをもとに作成。

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シリア国民評議会の執行委員会が民主変革諸勢力国民調整委員会の合意文書案を拒否することを正式決定(2012年1月3日)

アラブ連盟監視団

サウジアラビアの『イクティサーディーヤ』(1月3日付)は、アラブ連盟監視団のある監視員の話として、多くの監視団が何者かによって脅迫を受けていると報じた。

SANA, January 3, 2012
SANA, January 3, 2012
SANA, January 3, 2012
SANA, January 3, 2012

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アラブ連盟のアフマド・ベンフッリー事務副長は『ハヤート』(1月4日付)に対して、アラブ連盟監視団の人選がシリアの反体制勢力によって押しつけられたものではなく、各国の推薦のもとに事務局が選定したと述べた。

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エジプトのアフィーフィー・アブドゥルワッハーブ連盟代表は、エジプトが連盟監視団への監視員の派遣を見合わせたとの一部報道を否定しつつ、シリア情勢に関して外国の干渉や軍事的解決に反対し、アサド政権と反体制勢力の対話に基づく政治的解決を支持するとの姿勢を明示した。

アサド政権の動き

『バアス』(1月3日付)は、バアス党シリア地域指導部が第11回シリア地域大会を2月の第1週に開催することを決定したと報じた。

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SANA(1月3日付)によると、ダマスカス県サブウ・バフラート広場およびダイル・ザウル県クーリーヤ市で、外国の干渉拒否、国民統合を訴える集会が開催され、それぞれ数千人の市民が参加した。

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インターネット紙『アルワタン・オンライン』は1月3日付で、過去2ヵ月間に270以上のサイバー攻撃に曝され、また同紙が利用している米国のサーバーにおいて技術的に困難な状況に置かれたため、サイトを一旦閉鎖すると発表した。

『アルワタン・オンライン』は『ワタン』とともにラーミー・マフルーフ氏が資金・運営面で大きな影響力を持っている。

反体制勢力の動き

「シリア・シーア派拡大抵抗運動」を名のる組織が12月のヒムス県でのイラン人技術者5人の誘拐の犯行声明を出した。

同運動はまた、イランとレバノンのヒズブッラーに対して、アサド政権への支援を止めるよう警告を発した。

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自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐(自称少将)は、ロイター通信(1月3日付)に対して、アラブ連盟の監視団の活動に関して、「シリアでの殺戮行為を停止させられない」と非難した。

そのうえで「数日、多くて数週間待とう。そしてもし監視団が真剣でないと感じられたら、我々は何らかの決定を下し、体制そして世界中を驚かせるだろう」と警告を発した。

また「都市から軍が撤退した」とのアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長の発言(1月2日)を否定し、「政府は(連盟との)合意を一切履行していない」と非難した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長はブルガリア外相との会談後、アラブ連盟監視団に関して、「我々はこの監視団が有用だとみなしている。それがアラブ連盟の計画実施をもたらさないとしても。政治的、心理的に有用だ」と述べた。

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地元調整諸委員会は声明を出し、「アラブ連盟は議定書という罠にかかった。同議定書によって監視団は(シリア)政府の視点から事態を見て、その意思に従って行動することを余儀なくされている」と非難した。

また監視団が「暴力を停止し、独立した方法で(事態を)評価し続ける能力はない」と付言した。

さらに「警察官の制服を着た兵士や士官が潜伏し、その装備をカムフラージュし、展開地点を変更しただけで、軍は撤退しておらず、議定書の規定を政府が履行していない」と述べた。

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シリア国民評議会の執行委員会は、民主変革諸勢力国民調整委員会の合意文書(案)を拒否することを正式に決定した。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安部隊の発砲により民間人3人が殺害されたという。

SANA, January 3, 2012
SANA, January 3, 2012

一方、SANA(1月3日付)によると、武装テロ集団がラスタン市近くを通るガス・パイプラインへの破壊工作を行った。

このパイプラインはズィヤーラ火力発電所(ハマー県)、ザイズーン火力発電所(イドリブ県)に燃料を供給している。また同市に通じる橋も武装テロ集団によって破壊されたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市クスール地区で治安部隊の発砲により9人の民間人が殺害された。またカフナーナ村では2日に負傷した市民1人が死亡したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で軍から数十人の兵士が離反、この離反兵が軍・治安部隊と交戦し、後者の兵士18人を殺害した、という。

一方、SANA(1月3日付)によると、治安部隊が武装テロ集団に襲撃され、兵士1人が殺害された。

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イドリブ県では、SANA(1月3日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市で歯科医師のアドナーン・シュハイダ氏が武装テロ集団に誘拐された。

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なおシリア革命総合委員会によると、イドリブ県(2人)、ヒムス県(1人)、ダルアー県(1人)、ハマー県(1人)などで治安部隊の発砲により9人が殺害された、という。

レバノンの動き

ワリード・ジュンブラート進歩社会主義党党首は年始の声明を出し、そのなかで「ロシアとイラン・イスラーム共和国の指導部がシリアの現状に対応する際に「弱者の力」の原則を念頭に置き、治安的解決が危機解決をもたさず、体制の抜本的な転換以外に解決策がないということを認めなければならないことを理解していれば」と述べ、シリアの反体制運動に理解を示した。

また「シリアのバニー・マアルーフ」(シリアのドゥルーズ派宗徒)に「シリア国民への弾圧を行う警察や軍への参加を控える時が来た」と呼びかけた。

諸外国の動き

『ワシントン・タイムズ』(1月3日付)は、2011年10月にイランの最高指導者アリー・ハーメネイ師がトルコのイスタンブールに特使3人を派遣し、シリア・ムスリム同胞団に「政治的取引」を持ちかけていたと報じた。

それによると、特使は同胞団に対して、シリア政府内の高官ポスト4つと引き替えにアサド政権を支持するよう求めたという。

この要求をシリア・ムスリム同胞団は拒否した。

http://www.washingtontimes.com/news/2012/jan/3/iran-broker-syria-deal-assad-muslim-brotherhood/

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米国のビクトリア・ノーランド国務省報道官は、「約7週間前に受諾した誓約のすべてを履行していないことを懸念している。例えば政府は暴力を停止していない」と述べた。

一方、ロバート・フォード在シリア米大使は同大使館のFacebookのページでシリア国内の燃料不足問題は、政府の供給体制における汚職と軍による大量消費が原因だと綴った。

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フランスのニコラ・サルコジ大統領は、アラブ連盟監視団の権限が曖昧になり、現地で起きている事のすべてを視察できない恐れがあるとしたうえで、アサド大統領が「権力を去り…、国民が自由にその運命を決する」べきだとの姿勢を改めて示した。

またアラン・ジュペ外務大臣はシリア政府が「監視団を欺く」ことを防ぐことが肝要であると述べた。

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アルジェリアのムラード・マドリスィー外務大臣は、アラブ連盟監視団に関して、一部の批判にもかかわらず、シリア情勢に対する「より高い信頼性」のある評価を下せるだろう、と述べた。

AFP, January 3, 2012、Akhbar al-Sharq, January 3, 2012, January 4, 2012、al-Ba‘th, January 3, 2012、Alwatan Online, January 3, 2012、Facebook、al-Hayat, January 4, 2012、al-Iqtisadiya, January 3, 2012、Kull-na Shuraka’, January 3, 2012, January 4, 2012、Reuters,
January 3, 2012、Syria News, January 4, 2012、SANA, January 3, 2012、The Wasington Times, January 3, 2012などをもとに作成。

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シリア国民評議会議長がアラブ連盟事務総長の発言を非難、また合意文書案のリークをめぐり同評議会と国民調整委員会の間の不和が深刻化(2012年1月2日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は記者会見を開き、シリアでの監視団の活動に関して、「監視団訪問中、シリアの諸都市から軍は撤退した」、「とりわけヒムス市において国民への食糧支援、遺体の収容に成功した」としつつ、「依然として発砲や狙撃がなされている」としつつも、「誰が誰に発砲しているのかを言うのは困難だ」と述べた。

またアサド政権が3,484人の逮捕者を釈放したことを確認する一方で、連盟が反体制勢力に対して、逮捕者の名簿提出を求めており、その一部が1月2日に提出されたと述べた。

そのうえで、監視団の任務遂行を評価するための外相会合を来週にも開催すると述べた。

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アラブ連盟のアフマド・ベンフッリー事務副長は、アラブ合同軍のシリアへの派兵の可能性を否定した。

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「アフバール・シャルク」(1月2日付)は、アラブ連盟の諮問機関であるアラブ議会のアリー・サーリム・ディクバースィー議長が連盟内でシリア問題に関する審議を強く求めてきたために、シリアの体制から脅迫を受けたと暴露したと報じた。

アサド政権の動き

SANA(1月2日付)によると、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ヒムス県カッブー村でアサド政権の改革を支持する大規模集会が開催され、それぞれ数千人の市民が参加した。

SANA, January 2, 2012
SANA, January 2, 2012
SANA, January 2, 2012
SANA, January 2, 2012
SANA, January 2, 2012
SANA, January 2, 2012

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アナトリア通信(1月2日付)は、ガジアンテプ市のシリア領事館が1月2日付で閉館となったと報じた。領事館は12月26日に領事業務の停止を宣言していた。

国内での暴力の応酬

SANA(1月2日付)は、ジャーナリストのシュクリー・アブー・ブルグル氏がダマスカス郊外県ダーライヤー市の自宅で武装テロ集団に撃たれて死亡したと報じた。

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イドリブ県では、SANA(1月2日付)によると、イドリブ市でハーリド・ムスタファー警部が武装テロ集団に襲撃され死亡した。

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ヒムス県では、SANA(1月2日付)によると、クサイル市の衛生センターを武装テロ集団が襲撃、破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月2日付)によると、ダルアー市で武装テロ集団がしかけた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

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一方、シリア革命総合委員会によると、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、イドリブ県ザーウィヤ山で離反兵と軍の交戦が続いたという。

またシリア革命総合委員会および調整諸委員会によると、イドリブ県、ヒムス県、ダマスカス郊外県で合わせて20人が軍・治安部隊の発砲で殺害されたという。

さらにシリア人権監視団によると、離反兵がイドリブ県内の軍の検問所二カ所を制圧し、兵士数十人を捕縛した。

またこれとは別の検問所では離反兵と軍の戦闘で軍側に複数の死傷者が出たという。

反体制勢力の動き

ヌーリー・ジャッラーフ(詩人)、サーディク・ジャラール・アズム(思想家)、タイイブ・ティーズィーニー(社会学者)、ブルハーン・ガルユーン(シリア国民評議会事務局長)、アリー・カナアーン(作家)ら内外のシリア人有識者約110人がシリア作家連盟の発足を宣言し、現体制下の文学・思想関連の団体から離反するよう呼びかけるとともに、「国民の革命支援における活発かつ公然たる役割を担い、シリアの将来のために真の役割を演じる」と宣言した。

http://www.syrianswa.com

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国民民主変革諸勢力国民調整委員会の在外事務局のハイサム・マンナーア代表は『ハヤート』(1月3日付)に対して、「シリア政府が国民に対して行っている軍事的・治安的解決を停止させねばならないなら、アラブ合同軍はシリアに進駐するべき」との立場を示した。

一方、シリア国民評議会との合意文書(案)を「リークした」との評議会メンバーらによる非難に対して、「開会文書のリークにいかなる意味があるのか。秘密文書でもないのに」と反論した。

そのうえで「外国の軍事介入などの問題は17日前に、国民評議会の極右から穏健右派の面々によって合意されていた」と付言した。

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シリア国民評議会のワリード・ブンニー氏は『ラアユ』(1月2日付)に対して、国民民主変革諸勢力国民調整委員会の合意文書は「草稿に過ぎず、最終版ではない」と述べた。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長はSAWAラジオ(1月2日付)で「都市から軍が撤退した」とのアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長の発言に関して、「ナビール・アラビーが言ったことは現実をまったく表していない」と非難した。

レバノンの動き

サアド・ハリーリー前首相はツイッターで、アラブ連盟監視団の視察活動が行われるなかでアサド政権が弾圧を続けることを「信じられない」とつぶやき、「監視団はアサド体制が望むようなかたちでなく、真実を語る時が来た」と述べた。

諸外国の動き

イスラエルのエフド・バラク国防大臣は、クネセトで「アサド家がシリアの権力の座にいられるのは数週間しかなかろう」と述べた。

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エジプトのサフワト・ヒガーズィー師はアサド政権支持者の一部が「イスラームを逸脱している」と述べた。

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ヨルダン・ムスリム同胞団は、イラン政府がアサド政権による弾圧を支援しているとの理由で、テヘランでの開催を呼びかけている「イスラーム諸派間対話大会への参加をボイコットするとの声明を出した。

AFP, January 2, 2012、Akhbar al-Sharq, January 2, 2012, January 3, 2012、Alarabia.net, January 2, 2012、Damas Post, January 2, 2012、al-Hayat, January 3, 2012、Kull-na Shuraka’, January 2, 2012、al-Ra’y, January 2, 2012、Reuters, January 2, 2012、Twitter、Naharnet.com, January 2, 2012、SANA, January 2, 2012などをもとに作成。

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アラブ連盟諮問機関の議長が同連盟監視団のシリアからの即時撤収を求める(2012年1月1日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟の諮問機関であるアラブ議会のアリー・サーリム・ディクバースィー議長は、連名のナビール・アラビー事務総長に対して、「シリア政府が、民間人保護をめざすアラブ連盟議定書にあからさまに違反して、無実のシリア国民への虐待と殺戮を続けている」としたうえで、シリアからの監視団の即時撤収を求めた。

反体制運動掃討

シリア革命総合委員会やシリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県、ハマー県で離反兵と軍・治安部隊が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のワーディー・イーラーン地区で市民1人が、クサイル市で2人が治安部隊の狙撃により殺害されたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市内でのデモが治安部隊の弾圧を受け、市民20人以上が負傷したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市で市民1人が殺害されたという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会の渉外局代表のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール氏は『ハヤート』(1月2日付)に対して、「リークは先方によるものだ」と国民調整委員会を非難した。

また合意文書(案)に関しては、自由シリア軍への「完全な支持」を表明したチュニジアでの大会決議に反していると注釈するとともに、同評議会が「反体制勢力の80%」を代表していると自負した。

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地元調整諸委員会によると、「革命青年」は土曜日夜から日曜日朝にかけて、イドリブ県、アレッポ県、ダマスカス郊外県ザバダーニー市、ダルアー県、ハサカ県(カーミシュリー市)、ダマスカス県(マイダーン地区、カダム区)で新年を祝うデモを行うとともに、政権打倒を要求した。

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サウジアラビアのリヤドで、シリア部族連立の会合が開かれたが、参加者が「体制支持者とシャッビーハ」と衝突し、5人が負傷した。

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スーリーヤトナー(1月2日付)は、アレッポ県アレッポ市でアシュラフィーヤ地区の刑事保安課施設前で約500人が反体制デモを行ったと報じた。

諸外国の動き

『クッルナー・シュラカー』(1月1日付)は、ハーフィズ・マフルーフ准将がビザ発給を拒否したスイス外務省に対して行っていた異議申し立てをスイス最高裁が却下したと報じた。

マフルーフ准将は西側の経済制裁(資産凍結)の対象となっており、スイス国内での資産凍結に関して弁護士と面談するためビザ発給を申請していた。

AFP, January 1, 2012、al-Hayat, January 2, 2012、Kull-na Shuraka’, January 1, 2012, January 2, 2012、Naharnet.com, January 1, 2012、Reuters, January 1, 2012、SANA, January 1, 2012、Suriyat-na, January 2, 2012などをもとに作成。

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国民民主変革諸勢力国民調整委員会がシリア国民評議会と体制転覆後のビジョンに関して合意に達したと発表するも、後者はこれを否定したうえで自由シリア軍に対し「完全なる支援」を提供する意思を改めて明確にする(2011年12月31日のシリア情勢

アラブ連盟監視団

クウェートの『アンバー』(12月31日付)のシリア人特派員フダー・アッブード氏は、「信頼できるシリアの複数の消息筋の話」としてダマスカス郊外県ハラスター市で30日、金曜礼拝後にアラブ連盟監視団の1人がデモ参加者に対して武器を持って反体制活動を行うよう煽動し、武器が配布されたと報じた。

SANA, December 31, 2011
SANA, December 31, 2011

『クッルナー・シュラカー』(12月31日付)によると、アッブード氏はシリアの総合情報部付大佐の妻だという。

反体制勢力の動き

国内で反体制活動を行う国民民主変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、在外のシリア国民評議会と体制転覆後の移行期間に関する行程表に関して合意に達したと発表した。

合意は29日にカイロで調印され、合意文書への署名はシリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長と国民民主変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア氏が行った。

合意文書は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長に1月1日午後に提出される予定。

合意文書の骨子は以下の通り。

1. 主権、独立に抵触する外国の軍事干渉、アラブ連盟の干渉の拒否。
2. 民間人の保護。
3. 宗派主義的非難、扇動の拒否。
4. 民間人への発砲命令に対する士官・兵士の拒否の奨励・支持。
5. 現体制打倒から新憲法制定、国会選挙、大統領選出にいたるまでの移行期間を始動し、民主的市民的多元的体制を確立。
6. 現体制打倒後に暫定連立政権を樹立。暫定連立政権の任期は1年とし、一度だけ1年間任期を延長できる。
7. 国民主権、シリアの主権、独立、統合の維持、三権分立、市民的民主主義の確立。
8. シリア国民の基本的歴史的一員としてのクルド民族の存在の承認。
9. 基本的人権の保障、民族、宗教、宗派、人種に基づく暴力・差別の禁止。
10. 国際法の順守。

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しかし、シリア国民評議会における最大勢力のシリア・ムスリム同胞団のズハイル・サーリム報道官はロンドンで声明を出し、両組織の合意に関して、「文書の文言の議論、採否、宣言は、シリア国民評議会の諸機関において決定された原則・規則に従っていない」と非難し、それが依然として「議論の余地を残したヴィジョンに過ぎない」と却下した。

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これを受けるかたちで、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長は声明を出し、合意文書の発表に関して、「国民民主諸勢力国民調整委員会が、文書案を双方の関係指導部での審理を経ずして最終合意として発表した」と述べ、「これは共同行動全体の基礎に反しており、今後の相互理解プログラムに対する最初の違反である」と非難した。

合意(案)そのものに関して、「シリアの領土保全と独立に抵触するような陸上部隊による外国の介入を拒否しているが、飛行禁止空域、航行禁止海域の設定を通じた緩衝地帯を設置するための外国の介入については合意している」と述べた。

またシリア国民評議会が「シリア・ファイルの国際問題化と、同ファイルの早急な安保理への付託」をめざすとともに、自由シリア軍への「完全なる支援」を行うとの立場を確認した。

一方、国民民主変革諸勢力国民調整委員会については「広範な大衆基盤を持っていない」と非難した。

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ガルユーン事務局長の声明を受け、国民民主変革諸勢力国民調整委員会在外事務局のハイサム・マンナーア代表は声明を出し、「シリアの民主的反体制勢力、アラブ同胞、国際世論に対して、事態に関する詳細な報告を提示し、とりわけ最近の会談の内容や国民調整委員会の使節団の視点について明らかにする必要が生じた」としたうえで近く反論する意思を示した。

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シリア国民評議会内のクルド・ブロックは声明を出し、同評議会と国民民主変革諸勢力国民調整委員会の合意文書成立の報道に関して、評議会の総合委員会がその内容を確認しないまま発表され、しかもこれまでの評議会の決定に反した内容を含むとして、同文書を不当なものとして拒否するとの意思を示した。

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シリアの俳優、音楽家、芸術家ら約160人が「自由のためのシリア芸術家・創作家連合」の名で共同声明を出し、アサド政権による弾圧を抑止するよう国際社会に呼びかけるとともに、市民的不服従を呼びかけた。

Kull-na Shuraka’, December 31, 2011
Kull-na Shuraka’, December 31, 2011

反体制運動掃討

シリア人権監視団によると、ダマスカス県ドゥーマー市で12月29日に死亡した犠牲者の葬儀に参列していた市民数千人が反体制デモを行い、治安当局が空砲などを発射し、強制排除を試みた。

また同監視団によると、イドリブ県イドリブ市で12月30日に死亡した犠牲者の葬儀に参列していた会葬者が反体制デモを行い、治安当局の発砲を受けた。

一方、ヒムス県でもタイバ村で12月30日に治安当局の発砲で負傷していた青年が死亡した。

SANA(12月31日付)によると、関係当局はヒムス県内の対レバノン国境のジスル・スワイド村で武装テロ集団が保有する大量の武器、弾薬、麻薬を押収した。

諸外国の動き

パレスチナのハマースのイブラーヒーム・ハニーヤ首相は、スイス滞在中にシリアの反体制活動家に対して、「我々の心はあなたたちとともにある、我々の本質的立場はあなたたちへの支持である」と述べた映像がYoutube(12月31日付)から配信された。

http://www.youtube.com/watch?v=fT_SBNsc2lA&feature=share

AFP, December 31, 2011、Akhbar al-Sharq, December 31, 2011, January 2, 2012、al-Anba’, December 31, 2011、al-Hayat, January 1, 2012, January 2, 2012、Kull-na Shuraka’, December 31, 2011、Reuters, December 31, 2011、SANA, December 31, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

アラブ監視団がヒムス、ハマー、ダルアー、イドリブ、ダマスカス郊外県で視察活動を行うなか、イドリブ、ヒムス、ダマスカス郊外、ハマー、ダルアー、ダイル・ザウル、ハサカ、アレッポなどで反体制デモが発生し「数十万人が参加」(2011年12月30日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟監視団のアドナーン・ハディール作業部長は、「現在までの事態は落ち着いている」とのムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダーニー団長の発言(12月28日)に関して、「シリア政府が監視団に対して真摯に対応しているという意味であり、現地情勢について言ったものではない」と述べた。

反体制デモと親体制集会

アラブ監視団がヒムス、ハマー、ダルアー、イドリブ、ダマスカス郊外県で視察活動を行うなか、イドリブ、ヒムス、ダマスカス郊外、ハマー、ダルアー、ダイル・ザウル、ハサカ、アレッポなどで反体制デモが発生し、反体制勢力の発表によると数十万人が参加した。

反体制勢力によると、デモに対して、治安当局は催涙弾、釘爆弾、実弾で強制排除を試み、少なくとも35人が死亡、数百人が負傷したという。

フェイスブック上の「シリア革命2011」など反体制サイトは、「自由広場への行進の金曜日」のデモを呼びかけた。

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一方、SANA(12月30日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ラタキア県、タルトゥース県、スワイダー県、ハサカ県など各地で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革支持を訴える大規模な集会が開催された。

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ダマスカス郊外県のドゥーマー市では、カビール・モスク前に集まり、「彼らに自由がどのようにして成るのかを見せるためあらゆる場所で監視団の存在を利用」(Facebook)しようとするデモ参加者に対して、拡声器で「我々の任務は監視であって…、バッシャール・アサド大統領の退任では決して、決してない。我々の目的は事態を収拾することだ」と述べた。

監視団メンバーらは、住民らに写真撮影や録音をしないよう求めたが、住民らは彼らの要請に応じず、ジャズィーラなどに映像を配信した。

活動家らによると、ドゥーマー市でのデモ参加者は60,000人に及んだという。

またハラスター市、ムウダミーヤト・シャーム市、ダマスカス県バルザ区、カダム区でも、数万人がデモを行い、複数の活動家によると治安部隊の催涙弾などで複数が負傷した。

「アフバール・シャルク」(12月30日付)は、パレスチナのイスラーム・ジハード運動創設者の故ファトヒー・シカーキー氏の息子のイブラーヒーム・シカーキー氏が12月30日、ダマスカス県内のデモに参加して逮捕されたと報じた。

 

Sham News Network, December 30, 2011
Sham News Network, December 30, 2011

一方、SANA(12月30日付)によると、ダマスカス県サブウ・バフラート広場、ダマスカス郊外県サフナーヤー市で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011

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イドリブ県では、シリア人権監視団など活動家らによると、25万人がデモに参加し、治安部隊が発砲したという。

またハーン・シャイフーン市、サラーキブ市ではアラブ連盟監視団の訪問に合わせて、「戦車」が市街地から撤退した、という。

Sham News Network, December 30, 2011
Sham News Network, December 30, 2011

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ヒムス県では、反体制活動家らによると、ヒムス市で10万人がデモに参加し、治安部隊が発砲したという。

またダイル・バアルバ地区で未明に、5人の遺体が発見され、早朝にはバーブ・ドゥライブ地区で1人が殺害されたという。

シリア人権監視団によると、タッルカラフ市近くでは離反兵(脱走兵)が軍を要撃し、離反兵2人を含む4人が死亡した。

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ハマー県では、活動家らによると、ハマー市で数万人がデモに参加し、治安当局の発砲で5人が殺害されたという。

一方、SANA(12月30日付)によると、タクスィース村でアブドゥルジャッバール・カヒース退役准将の乗った車が武装テロ集団に襲撃され、乗っていた娘が死亡、家族が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、活動家らによると、ダイル・ザウル市で数万人がデモに参加したという。

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ダルアー県では、活動家らによると、ダルアー市で数万人がデモに参加し、治安当局の発砲で5人が殺害されたという。

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ハサカ県では、活動家らによると、ハサカ市で数万人が、カーミシュリー市で数千人が反体制デモに参加したという。

一方、SANA(12月30日付)によると、ハサカ市、カーミシュリー市で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011

タルトゥース県では、活動家らによると、バーニヤース市で数万人がデモに参加したという。

一方、SANA(12月30日付)によると、タルトゥース市で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

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アレッポ県では、活動家らによると、アレッポ市で数万人がデモに参加したという。

シリア人権監視団によると、ハナーヌー地区のモスクで反体制デモがあったが、強制排除された。

一方、SANA(12月30日付)によると、アレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011

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スワイダー県では、SANA(12月30日付)によると、スワイダー市で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

SANA, December 30, 2011
SANA, December 30, 2011

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ラタキア県では、SANA(12月30日付)によると、ラタキア市で、外国の干渉拒否、アサド政権の改革路線を訴える集会が行われた。

アサド政権の動き

政党関係委員会は、国民成長党を新たに公認した。

同党は、アイマン・サイイド氏らが設立し、国民の意思のもとに強力で進歩的なシリアを建設することをめざしている。党のスローガンは「自由、公正、開発」。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐(自称少佐)は声明を出し、アラブ連盟監視団の訪問中は軍・治安部隊への攻撃を行わないよう命令を発した。

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シリア国民評議会の渉外局代表のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール氏はアラブ連盟に対して、監視団に監視活動と並行して救援活動を行わせるよう求めた。

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シリア国民評議会のウバイダ・ナッハース氏はクウェートの『ワタン』(12月30日付)に対して、アラブ連盟監視団の活動が失敗に終われば、シリアに関する問題は国連安保理に付託されるだろうと述べた。

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シリア国民評議会内のクルド・ブロックは声明を出し、トルコ軍による対イラク国境地域への誤爆を非難した。

レバノンの動き

北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方の対シリア国境近くでシリア人反体制活動家とレバノン人約500人がアサド打倒を求めるデモを行った。

また北部県トリポリ市内では、イスラーム主義者約500人が、アサド政権による弾圧に抗議する座り込みを行った。

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ミシェル・スライマーン大統領はアリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使と会談し、二国間関係、シリア情勢などについて意見を交換し、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリドでのシリア軍によるレバノン人ら3人の殺害事件の調査と、国境警備隊策を通じた事件再発防止の必要を確認した。

諸外国の動き

ロシア外務省は、アラブ連盟監視団の任務開始に安堵感を表明した。

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フランス外務省報道官は、アラブ連盟監視団の活動に関して、「結果を判断するには時期尚早」と述べるとともに、「自由且つ独立したかたちでの任務遂行」が重要との立場を示した。

AFP, December 30, 2011、Akhbar al-Sharq, December 30, 2011、Alarabia.net, December 30, 2011、Facebook、al-Hayat, December 31, 2011、Kull-na Shuraka’, December 30, 2011, December 31, 2011、Naharnet.com, December 30, 2011、Reuters, December 30, 2011、SANA, December 30, 2011、al-Watan (Kuwait), December 30, 2011などをもとに作成。

 

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アラブ連盟監視団がダマスカス郊外県ドゥーマー市に抜き打ち訪問を実施、米国務省副報道官はシリア情勢に関して「民主的な体制転換」が不可避であるとの見解を述べる(2011年12月29日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟監視団はダマスカス郊外県のドゥーマー市に予告なく訪問した。

Ugarit News Network, December 29, 2011
Ugarit News Network, December 29, 2011

住民の一部によると、監視団が乗った車を見たが、誰も監視団と面談できなかった、という。

**

『ハヤート』(12月30日付)によると、ハマー県ハマー市やドゥーマー市の住民らは、治安当局が厳戒態勢を敷き、民間人が包囲されるなかで、住民が監視団と面談することが困難になっていると不満を漏らしている、という。

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アラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ダーニー団長は、『ハヤート』(12月30日付)に対して、監視団の活動が順調に行われていると述べたうえで、「ヒムス情勢が平穏だと述べた」との一部報道を否定した。

反体制運動掃討

シリア人権監視団など反体制活動家らは、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県(ドゥーマー市)、イドリブ県で反体制デモが発生し、治安部隊が実弾を発射し強制排除を試み、少なくとも40人が殺害されたと発表した。シリア革命総合委員会によると死者数は34人。

シリア人権監視団は、監視団の訪問に合わせるかたちで、ダマスカス郊外県ドゥーマー市のカビール・モスク広場に約30,000万人が集まったが、治安部隊が発砲し、6人が殺害されたと発表した。

また反体制筋によると、ハマー市では、治安部隊の発砲により少なくとも6人が殺害された。

ハマー市の活動家によると、「住民は使節団到着を待って街頭に出たが、治安部隊や狙撃手が多数展開・配置されていた」と述べた。

イドリブ県ではシリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市などで6人が殺害された。

しかしSANA(12月29日付)によると、ヒムス県ではヒムス市グータ地区の軍事工場に勤務するナーディル・ダイリー氏(技師)が武装テロ集団に襲撃、殺害された。

また同市ブスターン・ディーワーン地区で武装テロ集団が仕掛けた爆弾3発を爆弾処理班が撤去した。

反体制組織の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長は、カイロでアラブ連盟監視団のナビール・アラビー事務総長と会談し、監視団がより大規模であるべきだったとの意見を述べた。

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シリア国民評議会メンバーで活動家のウサーマ・ムナッジド氏は、AP(12月29日付)に対して、アラブ連盟監視団が「何の権限も権威もない歯の抜かれた状態で…、政府は日々の犠牲者数を減らそうとすら感じていない」と非難した。

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カイロで反体制活動を行うムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員は国連に対して、民間人の保護、暴力停止のための実質的な措置を求めた。

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国内で反体制活動を行うシリア国家建設潮流は声明を出し、アラブ連盟監視団に報道関係者を同行させるよう求めた。

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シリア言論犯良心犯擁護センターのハリール・マアトゥーク代表は、AKI(12月29日付)に対して、アラブ連盟監視団の「活動計画を我々は知らない」と述べ、不信感を露わにした。

マアトゥーク代表は「彼らはシリアの一部の活動家と接触していたが、その組織構成、活動プログラムはまだ知られていない。彼らはまずシリアの人権団体と接触し、会合すべきだった」と批判した。

**

ダマスカス国民民主宣言事務局はAKI(12月29日付)に対して、国際的な利害対立や中東地域内の利害対立がアサド政権を延命させ、国民の抗議運動弾圧のための時間的猶予を政権に与えていると述べ、国際社会、アラブ諸国の対応を批判した。

**

シリア人有識者約100人が連名でアラブ連盟監視団に対して書簡を送り、監視団本部のダマスカスでの設置、各地での事務所設置、ホットライン開設などを通じた市民との連絡経路の確保、インターネット開設などを通じた情報公開などを提言した。

レバノンの動き

最高国防委員会が開催され、レバノン領内外への武器密輸の抑止、国境地域の治安強化などの必要を確認した。

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アリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使は『インティカード』(12月29日付)の取材に対して、武器密輸抑止のためレバノンの治安当局による国境警備の強化を求めた。

諸外国の動き

『ハヤート』(12月30日付)は、国連安保理の西側消息筋が、アラブ連盟監視団の活動が国際機関によって「監視、フォローアップ」されており、監視団がシリア各地に「自由に、そして妨害なく」訪問する必要があると述べたと報じた。

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中国外交部報道官は定例記者会見で「中国はアラブ連盟監視団がシリアで客観的な調査を行っていることを歓迎する」と述べた。

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米国務省のマーク・トナー副報道官は、シリア情勢に関して「民主的な体制転換」が不可避だとの立場を示した。

AFP, December 29, 2011、Akhbar al-Sharq, December 29, 2011、AKI, December 29, 2011、AP, December 29, 2011、al-Hayat, December 30, 2011、al-Intiqad, December 29, 2011、Kull-na Shuraka’, December 29, 2011、Naharnet.com, December
29, 2011、Reuters, December 29, 2011、SANA, December 29, 2011などをもとに作成。

 

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アラブ連盟監視団がヒムス市各地区の視察を行う一方、仏外務省報道官は「短期間の訪問では、ヒムスの状況を調査できない」としてアラブ連盟による一連のイニシアチブを非難(2011年12月28日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟監視団は前日に引き続き、もっとも激しい弾圧が行われていると反体制勢力が主張してきたヒムス県ヒムス市のバーブ・アムル地区、バーブ・スィバーア地区の視察を行った。

Ugarit News Network, December 28, 2011
Ugarit News Network, December 28, 2011

ヒムス市バーブ・アムル地区の住民は当初、シリア軍士官が動向する連盟監視団との面談を拒否し、監視団は一旦同地区を去った。

しかしその後、監視団は同地区に入り、視察を行った。

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アラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダーニー団長は、ヒムス市の状況に関して、「疲弊した状態の地区はあるが、監視団は恐ろしい状況を見ることはなかった」と述べた。

また戦車ではなく装甲車を数両見ただけだとしてうえで、「現在までの事態は落ち着いている」と付言した。

一方、ヒムス市を訪問したアラブ連盟監視団メンバー4人が逮捕されたとの一部報道に関しては、市街地での発砲を受けて、監視団が隣接する建物に退避しただけだと述べ、否定した。

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ヒムス市バーブ・アムル地区を訪問した監視団に対して、住民は、治安当局に殺害されたとされる遺体を見せ、その窮状を訴えようとした。

アラブ連盟監視団の対応(ダーニー団長の発言など)に対して、ヒムス市住民の一人は、「彼らは自分たちが見た真実を認めようとしない。おそらく感情を表に出さないよう命令されているのだ。彼らは人々の話に熱心に耳を傾けようとしていない」と批判した。

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アラブ連盟監視団は、ヒムス市に続いて、ダルアー県、イドリブ県、ハマー県の視察を開始した。

反体制運動掃討

シリア革命総合委員会によると、アラブ連盟監視団の到着に合わせてハマー市アースィー広場などでデモが発生、治安部隊が催涙ガスや実弾を用いて強制排除を試み、子供1人を含む7人が殺害されたという。

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ヒムス県では、シリア革命総合委員会によると、ヒムス市で子供1人を含む6人が殺害され、1人が拷問で死亡したという。

一方、SANA(12月28日付)によると、ヒムス市バーブ・アムル地区で当局が武装テロ集団の保有していた大量の武器・弾薬を押収した。

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アレッポ県では、シリア革命総合委員会によると、2人が殺害された。

うち1人はデモ参加者への発砲を拒否した兵士だという。

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イドリブ県では、シリア革命総合委員会によると、3歳児1人を含む4人が殺害された。

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タルトゥース県では、シリア革命総合委員会によると、バーニヤース市でゼネストを解除しようと治安部隊が商店などを攻撃したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア革命総合委員会によると、マアダル村に50輌以上の軍車輌が展開したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア革命総合委員会によると、ダイル・ザウル市内で激しい砲撃が行われたという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町・ダーイル町間で離反兵が軍・治安部隊を要撃し、軍・治安部隊4人を殺害したという。

一方、SANA(12月28日付)によると、武装テロ集団がダルアー県とスワイダー県にある発電所2カ所に爆弾を仕掛け、電力供給を停止させた。復旧までに1週間はかかる、という。

またSANA(12月28日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町近くで武装テロ集団が軍の工科部隊を襲撃し、応援に駆けつけた治安部隊との交戦で、武装テロ集団メンバー1人が死亡、複数が負傷・逮捕された。治安治安部隊兵士1人も死亡した。

アサド政権の動き

SANA, December 28, 2011
SANA, December 28, 2011

アサド大統領は、トルコ製品に対して30%の関税を課すことを定めた2011年法律第28号(27日に人民議会で可決)を発動した。

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SANA(12月28日付)などシリアの各メディアは、「最近の事件に関与したものシリア人の血にその手を染めていない」755人が釈放されたと発表した。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、国連事務局に書簡を提出し、そのなかで、「武装テロ集団によりシリア軍・治安部隊兵士が2,000人殉職したことを明らかにし、潘基文事務総長が武装テロ集団を非難しないことが、民間人、軍人に対するその攻撃と殺戮行為を助長している」と非難した。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のアフマド・ラマダーン氏(事務局メンバー)がロンドンで記者会見を行い、アサド政権がヒムス市での「虐殺」によりアラブ連盟イニシアチブを実質的に無に帰したと批判した。

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シリア・ムスリム同胞団が声明を出し、アラブ連盟監視団の視察活動が行われているなかでのアサド政権による弾圧の継続を批判した。

レバノンの動き

北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア軍がライダーニー通行所の54メートルレバノン両側で発砲し、レバノン人1人、シリア人2人が射殺された。

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サアド・ハリーリー前首相の事務所は、ワーディー・ハーリド地方でのシリア軍による3人の殺害に関して、「レバノン国民およびレバノン領に対するシリアの最近の侵犯」の責任はナジーブ・ミーカーティー首相にあると非難した。

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ナジーブ・ミーカーティー首相は、「アル=カーイダがアルサール地方にいるとの確固たる証拠はない」と述べ、ファーイズ・グスン国防大臣の発言内容を否定した。

**

しかしワリード・ダーウーク情報大臣は、グスン国防大臣がアル=カーイダのアルサールおよびシリア領への潜入に関する情報を治安当局から得たと述べ、この問題を審議するためミーカーティー内閣に対して最高国防委員会の召集を求めた。

諸外国の動き

フランスのベルナール・ヴァレロ外務省報道官は記者会見で「(アラブ連盟)監視団の短期間の訪問では、ヒムスの状況を調査できない…。彼らの滞在は、この都市の血塗られた弾圧継続を抑えることができない」と非難し、監視団の自由な移動とすべての住民との接触を呼びかけた。

**

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者会見で「シリア高官と常に接触し、アラブ連盟監視団への完全なる協力を行うよう、そして可能な限りの自由を与えるよう呼びかけている」と述べた。

**

ドイツ外務省報道官は、緑の党のフェルハード・アフマー氏襲撃(12月27日)に関して、シリア大使を呼び出し事情を聴取したと発表した。

Akhbar al-Sharq, December 28, 2011、AFP, December 28, 2011、al-Hayat, December 29, 2011、Naharnet.com, December 28, 2011、Reuters, December 28,
2011、SANA, December 28, 2011などをもとに作成。

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アラブ連盟監視団がダマスカス市バーブ・アムル地区を視察、一方ダマスカス大学では構内で発砲事件が発生し複数の死傷者が発生(2011年12月27日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟監視団の第1陣がミウハンマド・アフマド・ムスタファー・ダーニー団長とともに、ヒムス市のバーブ・アムル地区を視察した。

Ugarit News Network, December 27, 2011
Ugarit News Network, December 27, 2011

ダーニー団長は同日中にダマスカスに戻ったが、使節団は引き続き現地で調査を続ける。

バーブ・アムル地区は数日前から軍・治安部隊と離反兵(脱走兵)から構成される自由シリア軍の戦闘が激しく行われたとされる地区。

監視団が同地区に入ると、「自由シリア軍のみが民間人を護る」、「国際的保護を望む」といったシュプレヒコールが住民によって連呼された、という。

また女性が監視団に近寄り、「逮捕者(の釈放)を望んでいる」と陳情した、という。

監視団はこれに先だって、ガッサーン・アブドゥルアール・ヒムス県知事と会談し、ヒムス国立病院を訪問した。

**

アラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダーニー団長は『ハヤート』(12月28日付)に対して、監視団の目的が「監視であり、査察や真相究明ではない」と述べた。

ダーニー団長はまた、監視団のなかに偽名を使った人物が入り込んでいるとの一部衛星テレビ局の報道(26日)に関して、「ねつ造された情報」と否定した。

そのうえで「メディアに報告書の詳細をリークすることはない。我々はアラブ連盟に報告書を提出する」と付言した。

反体制(武装)運動

Ugarit News Network, December 27, 2011
Ugarit News Network, December 27, 2011
Ugarit News Network, December 27, 2011
Ugarit News Network, December 27, 2011

SANA(12月27日付)は、ダマスカス大学の2年生の学生アンマール・バールーシュ氏が校内で発砲し、フサイン・ガンナーム氏とハドル・ハーズィム氏が死亡、複数が負傷したと報じた。

これに関して、シリア人権監視団は当初、電気機械工学部内で親体制派の学生らの発砲により死傷者がでたと発表した。

しかしその直後、バールーシュ氏が反体制運動支持者だったと訂正したうえで、出身地のダマスカス郊外県ランクース市では、「軍部隊が11月27日に軍事作戦を行い、村人18人を殺害した」、「12月8日に同学部内で行われた反体制デモに参加した学生らに暴行・拷問を加えた親体制派の学生に発砲した」と同氏の殺人を正当化するような発表を行った。

一方、AFP(12月27日付)は、地元調整諸委員会が、タイスィール・ハーズィム氏、ハドル・ハーズィム氏、フサイン・ガンナーム氏の3人の学生が「治安部隊の無差別発砲」により、同学部内で殺害されたと報じていた。

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『ハヤート』(12月28日付)は、シリア人権監視団など複数の活動家の話として、アラブ連盟監視団のヒムス市到着と時を一にして、シリア軍・治安部隊が「撤退、ないしは政府施設に身を隠した」と報じた。

同記事はまた、シリア人権監視団の話として、約70,000人が市内(大時計広場)で反体制デモを行ったのに対して、治安部隊が催涙ガスを使用して強制排除を試みたが、「治安当局がデモ参加者に発砲しなかったのはデモ開始以降では稀なことだった」と付言した。

一方、シリア人権監視団や地元調整諸委員会によると、ヒムス県(6人)、ダマスカス郊外県(ドゥーマー市)など各地で軍・治安部隊の弾圧により35人が殺害された。

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SANA(12月27日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール地方のトルコ国境付近で、シリア領内への潜入を試みた武装テロ集団と治安部隊が交戦し、武装テロ集団メンバー多数が死傷し、大量の武器弾薬が押収された。

また県アリーハー市内で武装テロ集団がしかけた爆弾2発が爆発、旅客バスが巻き添えとなり、6人が死亡、4人が負傷した。

一方、ヒムス県では、ムフターリーヤ村を通るガス・パイプラインに対して、武装テロ集団が爆弾をしかけて破壊、150,000立方メートルのガスが漏出した。

またラッカ県サウラ市で当局が大量の密輸武器・弾圧を押収した。

さらにSANA(12月28日付)によると、ハマー県カフルヌブーダ町で武装テロ集団が住民8人を殺害、5人を誘拐した。

アサド政権の動き

SANA(12月27日付)は、シリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が会合を開き、行政府、司法府に関する条項についての審議を行ったと報じた。

反体制勢力の動き

シリア情報表現の自由センターは声明を出し、2009年12月27日に逮捕された女性ブロガーのタッル・マルーヒー女史が自らの釈放を求め無期限のハンストを開始したと発表した。

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シリア国家建設潮流は声明を出し、アラブ世界および諸外国のメディアに対して、シリア国内での取材を敢行し、殺戮を停止させるよう呼びかけた。

レバノンの動き

マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教はビキルキーでシリアのタルトゥース市からの使節団と会談し、「あなたたちとともに、我々はシリアが必要としている憲法の抜本改革の実施を待ち望んでいる。そして私は(アサド)大統領がそれを3月に開始するということを知っている」と述べた。

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ムスタクバル・テレビ(12月27日付)は、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方でレバノン人3人がシリア領からの発砲によって射殺されたと報じた。

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マルワーン・シルビル内務大臣は、ファーイズ・グスン国防大臣が27日の閣議で、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方におけるアル=カーイダの潜伏に関する調査の報告を行うと述べた。

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ベカーア県バアルベック郡アルサール地方の市議会使節団がナジーブ・ミーカーティー首相と会談し、同地方の対シリア国境地帯への軍の展開を陳情した。

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『サフィール』(12月28日付)によると、アドナーン・マンスール外務大臣は、ナジーブ・ミーカーティー首相が「いかなるアラブ諸国の内政にも干渉することを避けるため」、アラブ連盟監視団にレバノン人メンバーの参加を見合わせたことを明らかにした。

諸外国の動き

ドイツの緑の党は、反体制活動を行っている党員のフェルハード・アフマー氏が自宅で2人の男に暴行を受け、負傷したと発表、事件の背後にシリアのムハーバラートがいると疑った。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、アサド政権が逮捕者400人から600人を12月21、22日にアラブ連盟監視団が視察できない立ち入り禁止区域へと移送したと発表した。

http://www.hrw.org/news/2011/12/27/syria-detainees-hidden-international-monitors

AFP, December 27, 2011、Akhbar al-Sharq, December 28, 2011、al-Hayat, December 28, 2011、Kull-na Shuraka’, December 27, 2011、al-Mustaqbal Channel, December 27, 2011、Naharnet.com, December 27, 2011, December 28, 2011、Reuters, December 27, 2011、al-Safīr, December 28, 2011、SANA, December 27, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アラブ連盟第1次監視団を構成するメンバーの詳細が発表される一方、人民議会がすべてのトルコ製品に対して30%の関税を課すことを決定(2011年12月26日)

アラブ連盟監視団

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は記者団に対して、連盟監視団のシリア国内での活動は12月27日に開始されると述べた。

第1次監視団は70人から構成される。

メンバーは各国外交官・治安関係者・人権関係者、アラブ人権機構、アラブ人権委員会(駐フランス)、アラブ医師連合救援委員会、人権国民協会の代表から構成される。

各国外交官・治安関係者・人権関係者の国別の内訳は、アルジェリア人6人、サウジアラビア2人、チュニジア5人、モロッコ11人、モーリタニア5人、スーダン16人、イラク3人、オマーン1人、アラブ連盟職員2人(イエメン人、ヨルダン人)。

アラブ人権機構代表の国別の内訳は、ヨルダン1人、エジプト5人、スーダン2人、UAE1人、モーリタニア2人、イラク2人。

アラブ人権委員会(駐フランス)代表の国別の内訳は、エジプト1人、モロッコ1人、チュニジア1人、アルジェリア1人。

アラブ医師連合救援委員会の代表はエジプト人、人権国民協会の代表はサウジ人。

なお団長はムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダーニー。

アサド政権の動き

人民議会は、すべてのトルコ製品に対して30%の関税を課すことを承認した。

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SANA(12月26日付)はダマスカスの同時自爆テロの犠牲者41人の身元を発表した。

それによると、被害者のうち民間人は7人、総合情報部員は19人(うち大尉6人、軍曹5人、兵卒など8人)、軍治安機関工作員など軍人は15人(うち准将1人、大尉2人、軍曹、兵卒など12人)。

またこのほか14人が身元不明のままだという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長は『シャルク・アウサト』(12月26日付)に対して、「アサドの対ヒズブッラー、対イラン関係は正常なものとなり、今のような戦略的なものではななくなるだろう」と述べた。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アラブ連盟監視団に対して、ヒムス市での虐殺に備えるよう警鐘を鳴らした。

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シリア人権監視団はアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長に対して、「(ヒムス市バーブ・アムル地区に近い)ヒクマ病院への突入と負傷者逮捕を即時に停止させる」よう呼びかけた。

また同監視団は、イドリブ県ザーウィヤ山一帯の複数の村々で地名・標識などが変更されていると発表した。これはアラブ連盟監視団の調査を攪乱するためだという。

反体制運動掃討

シリア人権監視団など反体制勢力は、ヒムス県ヒムス市奪還をめざし、軍・治安部隊が大規模攻勢を行っていると警鐘を鳴らした。

シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の激しい「砲撃」で20人以上が殺害されたという。

またハマー県ハッターブ村では14歳の子供1人を含む3人が殺害された。

さらにダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ブーカマール市、アレッポ県アレッポ市のサラーフッディーン地区、スワイダー県スワイダー市(女性の座り込み)では反体制デモが発生したという。

なおシリア人権監視団はその後、ヒムス県(34人)などで44人の民間人が殺害され、イドリブ県とダマスカス郊外県では離反兵(脱走兵)12人が殺害される一方、治安部隊兵士15人も死亡したと発表した。

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SANA(12月26日付)によると、ダルアー県ラジャート高原で治安維持部隊と武装テロ集団が交戦し、治安維持部隊の軍曹1人と武装テロ集団メンバーのメンバー1人が死亡、双方に多数の負傷者が出たものの、治安維持部隊は武装テロ集団多数を逮捕し、大量の武器、携帯機器などを押収した。

またダルアー県内の発電所近くに武装テロ集団が仕掛けた爆弾を爆弾処理班が撤去した。

諸外国の動き

レバノンのサアド・ハリーリー前首相は、シリア国内での「虐殺」を止めるため「あらゆることがなされねばならない」としたうえで、アラブ連盟がトルコとともに「飛行禁止空域」の設定をめざすべきだと、ツイッターでつぶやいた。

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フランスのヴェルナール・ヴァレロ外務省報道官は、シリア政府に対してアラブ連盟監視団のヒムス市訪問を認めるよう求めた。

AFP, December 26, 2011、Akhbar al-Sharq, December 26, 2011、al-Hayat, December 27, 2011, December 28, 2011、Naharnet.com, December 26, 2011、Reuters, December 26, 2011、al-Sharq al-Awsat, December 26, 2011、SANA, December 26, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

西側の制裁によってシリアの石油生産量が例年の30%強にまで落ち込むなか、シリア国民評議会はヒムス市各地区が「虐殺と人道に対する罪の真の脅威」に曝されているとの声明を発表(2011年12月25日)

反体制(武装)運動をめぐる動き

複数の活動家、目撃者によると、ヒムス県ヒムス市、タルビーサ市、ラスタン市において、軍・治安部隊が攻勢を強め、離反兵による抵抗運動の掃討をめざした。

地元調整諸委員会によると、ヒムス市では子供3人を含む8人が殺害された。

またシリア革命総合委員会によると、市内各地区への「砲撃」で、36人が死傷した。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県ジャルズィー村で治安部隊の弾圧で市民4人が負傷、27人が逮捕された。

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町で25日に死亡した民間人の葬儀の参列者に武装部隊が発砲し、5人が負傷した。

シリア革命総合委員会によると、アレッポ県アレッポ市のアル-バーブ地区で治安部隊が大規模な逮捕が行われた。

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SANA(12月25日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県で軍・治安部隊兵士14人が任務遂行中に武装テロ集団に殺害された。

またハラスター市で当局が武装テロ集団を追跡し、多数を逮捕、大量の武器を押収した。

ヒムス県でもタッルドゥー地方で治安維持部隊が武装テロ集団と交戦し、多数を逮捕、大量の武器を押収した。

一方、ヒムス市では武装テロ集団がヒムス国立病院の救急車を襲撃し、運転手を殺害した。

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バアス党シリア地域指導部は、武装テロ集団によって暗殺されたガーズィー・ズガイブ中央委員会メンバー(前ヒムス市局長)に哀悼の意を表する声明を発表した。

アサド政権の動き

SANA, December 25, 2011
SANA, December 25, 2011

ロイター通信(12月25日付)は、カイロでのアラブ石油大臣会合に出席したシリアのスィフヤーン・アラーウ石油大臣は記者団に対して、シリアの石油生産量が西側の制裁によって30~35%に落ち込み、260,000バレル/日しか生産していないと述べたと報じた。

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「アフバール・シャルク」(12月25日付)は、シリア国内の複数の火力発電所で、イラクからの陸路での燃料の供給が滞り、1日6時間の稼働停止を強いられている、と報じた。

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SANA(12月25日付)は、白い手キャンペーン、シリアのためにキャンペーンなど市民団体が、ダマスカスとエルサレムでの犠牲者を追悼するための集会をダマスカス県バーブ・トゥーマーで開催したと報じた。

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進歩国民戦線中央指導部が声明を出し、ダマスカスでの同時自爆テロに関して、「可能なあらゆる手段を通じて事態悪化に対抗」するよう呼びかけた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、ヒムス市各地区を軍・治安部隊数千人が包囲、脅迫、また数日前から激しい「砲撃」を加え、「虐殺と人道に対する罪の真の脅威」に曝されていると発表した。

またアラブ連盟監視団(26日に100人の団員がダマスカスに入る予定)に対して、ヒムス市にただちに向かい、包囲されている地区において任務を行うよう呼びかけた。

一方、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン理事長は、ヒムス市での反体制運動に身を投じることなく、安全なフランスからクリスマスに合わせてビデオ声明を出し、シリア人が「恐怖の壁を打ち破った。今日、ダマスカスで革命が起き、アレッポで蜂起が起きるだろう。我々はこの二つの都市にさらに多くを期待する」と述べた。

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シリア人権擁護連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー所長は声明を出し、アサド政権がアラブ連盟監視団の活動を惑わすため、使節団が訪問を予定していた地区や街路の名称を変更し、逮捕者を監視団が訪問できないような場所に移送している、と非難した。

オガレット・ニュース・ネットワークによると、当局はタバンナフ村入口に「ジャースィム市」という標識を設置し、使節団が弾圧の激しかった同村に入ったと錯覚させようとしている、と報じた。

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シリア国民協議会のアブドゥルフサイン・ジャービリー氏は声明を出し、シリア危機解決のためのイラク・イニシアチブについて話合うために予定されていた使節団の訪問が「技術的理由」で延期になった、と発表した。

『ハヤート』(12月26日付)によると、ターリク・ハーシミー副大統領への逮捕状発行、バグダードの治安悪化などが理由だという。

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シリア・クルド民主諸勢力連合事務局が声明を出し、アサド政権打倒後の移行期間においてシリア国民評議会との協力のもと、地方評議会を発足し「クルド人地区」の安全保障を担当するとの意思を示した。

レバノンの動き

『シャクル・アウサト』(12月25日付)は、マルワーン・シルビル大臣が、ベカーア県バアルベック郡アルサールからアル=カーイダのメンバーがシリア領内に潜入したとのことをファーイズ・グスン国防大臣から確認していたと報じた。

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ムスタクバル・ニュース(テレビ)(12月25日付)は、シリア空軍のヘリコプター数機がベカーア県バアルベック郡アルサール地方上級を旋回し、シリアの空軍基地に帰還した、と報じた。

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『ムスタクバル』(12月25日付)は、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、レバノンがアラブ連盟監視団への参加を見合わせたと発表したと報じた。

同報道によると、この決定はミシェル・スライマーン大統領の決定によるものだという。

諸外国の動き

ロシアのRIAノーヴォスチ通信(12月25日付)は、ロシアのタト石油が声明を出し、ダイル・ザウル県ブーカマール市での採掘を停止すると発表したと報じた。

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ローマ法皇ベネディクト16世はクリスマスを記念して信者の前で演説し、シリアにおける暴力行為の停止を呼びかけた。

AFP, December 25, 2011、Akhbar al-Sharq, December 25, 2011, December 29, 2011、al-Hayat, December 26, 2011、Kull-na Shuraka’,December 25, 2011、al-Mustaqbal, December 25, 2011、Naharnet.com, December 25, 2011、Reuters, December 25, 2011、SANA, December 25, 2011、al-Sharq al-Awsat, December 25, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス県での同時自爆テロによる犠牲者の葬儀に数千人が参列、国連安保理はテロ攻撃を非難したうえでアサド政権に弔意を示す声明を採択(2011年12月24日)

同時自爆テロ犠牲者の葬儀

23日のダマスカス県カフルスーサ区での同時自爆テロの犠牲者の葬儀がウマイヤ・モスクで行われ、数千人が参列した。

ウマイヤ・モスクに続くハミディーヤ市場の商店は喪に服して営業を自粛した。

SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011
SANA, December 24, 2011

会葬者はアサド政権の改革支持、外国の干渉拒否を求めるデモ行進を行い、「アメリカに死を」とのシュプレヒコールを連呼した。

葬儀にはイスラーム教、キリスト教法曹界、バアス党シリア地域指導部メンバー、ムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣などが参列した。

SANA(12月24日付)によると、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師は「ブルハーン・ガルユーンとその友人らからのシリアへのプレゼント」と述べ、シリア国民評議会の関与を疑った。

SANA(12月24日付)によると、バアス党シリア地域指導部が声明を出し、テロを「挙国一致を揺るがす試み」、「米・シオニズムの植民地主義的計略」、「シリアを分断し…、啓蒙的改革プログラムを破壊する試み」と非難するとともに、アラブ連盟監視団に「武装犯罪集団による殺戮、脅迫の真の証拠」を示したと主張した。

SANA(12月24日付)は、犠牲者葬儀に合わせて、タルトゥース県、スワイダー県、ダマスカス郊外県で自爆テロに抗議するとともに、アサド政権の改革支持、外国の干渉拒否を訴えるデモが各地で実施されたと報じた。

またダマスカス県カールストーン・ホテル広場、バーブ・シャルキー地区、ラタキア県ラタキア市では犠牲者を追悼するロウソク集会が夜間に開かれた。

反体制(武装)運動をめぐる動き

シリア国内調整諸委員会は、各地で治安当局によって25人が殺害されたと発表した。

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SANA(12月25日付)によると、ダマスカス郊外県のハラスター病院に勤務する軍医(耳鼻科医)のハイサム・ユースフ・ユーヌス大佐(ハマー出身)が武装テロ集団によって暗殺されたと報じた。

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「アフバール・シャルク」(12月25日付)は、治安当局がバアス党ヒムス支部前書記長で中央委員会メンバーのガーズィー・ズガイブ氏とラジャー・バッカール婦人をヒムス市バーブ・アムル地区の自宅で暗殺したと報じた。

息子のアブー・クサイ氏がアラビーヤ(12月25日付)に語ったところによると、暗殺後、「シャッビーハ」がテレビに出演して、父が「武装テロ集団」に暗殺されたと証言するよう求めたが、拒否したという。

また殺されたズガイブ氏は、ムハンマド・シャッアール内務大臣、ディーブ・ザイトゥーン政治治安部長、スブヒー・ハルブ・ヒムス支部書記長と会談した際、指名手配中の息子(アブー・クサイ氏)を引き渡すよう求められた、という。

そのうえで、「武装テロ集団が暗殺した」とのシリア公式筋の発表は偽の情報である、と述べた。

反体制勢力の動き

「アフバール・シャルク」(12月24日付)は、http://www.ikhwan-sy.comというシリア・ムスリム同胞団の偽サイトから、同時自爆テロへの犯行声明が出されたと報じた。

同報道によると、このサイトの管理人であるアミール・カッス・ナスルッラーは共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師の顧問であるバースィル・カッス・ナスルッラーの兄弟で、同サイトは11月30日に立ち上がったばかりだという。

なおシリア・ムスリム同胞団の公式サイトのURLはhttp://www.ikhwansyria.com

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シリア・ムスリム同胞団のズハイル・サーリム報道官は声明を出し、同時自爆テロの犯行声明を出したことを否定した。

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シリア国民評議会の使節団がカナダの外務大臣と会談し、「安全保障地域」設定の必要を強調した。

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シリア人権監視団は声明を出し、アラブ連盟監視団に対して、ヒムスを訪問し、人権侵害状況を調査・記録するよう求めた。

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国内で反体制運動を行うシリア国家建設潮流は声明を出し、テロを非難するとともに、「先導的メディアの言説」に惑わされないよう国民に呼びかけ、社会的分断を回避するよう訴えた。

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同じく国内で反体制運動を行う国民民主イニシアチブも声明をだし、テロ非難を非難し、「犯罪行為は平和的政治運動を貶め、民主的市民国家建設をめざす包括的政治改革への要求に挑むもの」と述べた。

諸外国の動き

国連安保理は、シリアでのテロ攻撃を非難し、アサド政権に弔意を示す声明を採択した。

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イラン外務省が声明を出し、自爆テロに関して、「シリアの国家安全保障に対する脅威」と非難する一方、それがシリアだけでなく地域の国々にとっても脅威となる、との立場を示した。

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イラクのジャラール・ターラバーニー大統領は、自爆テロを非難、国際社会に「犯罪勢力の包囲」を呼びかけた。

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反体制運動への弾圧が続くなか、シリア情勢へのコメントを控えてきたパレスチナのハマースは、同時爆破テロへの非難し、「政治的解決を通じて困難な危機を親愛なるシリアが脱却すべく支援を継続」するとの意思を示した。

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アラブ連盟監視団のムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー団長がダマスカスに到着した。

監視団先遣隊はワリード・ムアッリム外務大臣と会談した。

サミール・サイフ・ヤザル先遣隊長によると、監視団本隊は12月26日にシリア入りする予定。

AFP, December 24, 2011、Akhbar al-Sharq, December 24, 2011、AKI, December 24, 2011、al-Hayat, December 25, 2011、Kull-na Shuraka’, December 24, 2011、Reuters, December 24, 2011、SANA, December 24, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス県中心部で連続自爆テロが発生、各当事者らが蛮行を強く非難するなか一部の反体制勢力はアサド政権による自作自演を疑う(2011年12月23日)

ダマスカス県内で自爆テロ

ダマスカス県カフルスーサ区で自爆テロが2件連続して発生した。

Kull-na Shuraka’, December 23, 2011
Kull-na Shuraka’, December 23, 2011

SANA(12月23日付)は、「二つのテロ行為は、爆弾がしかけられた車2台の自爆によるもので、国家治安課と治安関連施設の一つを標的とした」、「多数の民間人と軍人が犠牲となり、そのほとんどが民間人である」と報じた。

また「初動調査はこれらのテロ行為がアル=カーイダの犯行であることを示している」と付言した。

国家治安課は内務省所轄の総合情報部内の組織。

また現場の近くには、孤児院、高等教育省、『サウラ』紙本社が隣接する。

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ジハード・マクディスィー外務省報道官は爆発におり民間人と軍人合わせて40人が死亡し、150人が負傷したと述べた。

またシリア治安当局筋によると、死者数は44人、負傷者数は166人にのぼった。

またレバノン当局が22日に、アル=カーイダに属する組織がベカーア県バアルベック郡アルサール地方からシリア領に潜入したとの通告を受けたことを明らかにした。

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BBC(12月23日付)によると、二つの爆発から20分後にシリア政府はアル=カーイダの犯行だと断じる声明を出した。

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SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011

事件発生後、アラブ連盟監視団の先遣隊(サミール・サイフ・ヤザル団長)がファイサル・ミクダード外務次官とともに現場を視察した。

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ミクダード外務次官は現場で記者団に対して、シリアが「真のテロ行為に曝されている」と述べるとともに、欧米諸国、そして一部のアラブ当事者が「殺戮」の背後にいると疑った。

SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011

また政府の自作自演との反体制勢力の主張に関して、「あいつらは犯罪者で、そのようなことを言う者たちは犯罪者になり、テロや殺戮を根本から支援するような人間だ」と強く非難した。

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『ダマス・ポスト』(12月23日付)は、軍事情報局のルストゥム・ガザーラ少将がダマスカス県での同時自爆テロに関して「二つの事件の背後にいるのはアル=カーイダだけに限られない。別のテロ組織が背後にいるかもしれない」と述べたうえで、近くあらゆる可能性を踏まえたかたちでこの問題に関して公式声明を出す予定であることを明らかにしたと報じた。

反体制運動(掃討)

金曜礼拝後に各地で反体制デモが行われ、『ハヤート』(12月24日付)によると、数万人が参加した。

デモはヒムス県、ハマー県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県、ダイル・ザウル県、アレッポ県、ハサカ県、ラタキア県の各地で行われ、アラブ監視団の派遣への抗議の意が示された。

シリア革命総合委員会によると、デモに対する治安維持部隊の弾圧で、ヒムス県(3人)、ハマー県(2人)、ダマスカス郊外県(5人)、ダルアー県(5人)、イドリブ県(5人)、ダイル・ザウル県(5人)、ラタキア県(5人)で少なくとも25人が死亡した。

弾圧では「戦車」や装甲車が多数投入され、「無差別砲撃」や発砲が行われたという。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市(8人)、ハマー県(2人)、ダマスカス郊外県(1人)で11人が殺害された。

反体制活動家らはFacebookで「殺しの議定書の金曜日」と銘打ってデモを呼びかけていた。

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SANA(12月23日付)によると、ハマー県では、治安維持部隊がハマー市バールーディーヤ地区に潜伏する武装テロ集団を追跡し、メンバー多数を逮捕、大量の武器を押収した。

また同市内で武装テロ集団がしかけた爆弾が爆発し、治安維持部隊の兵士4人が負傷した。

一方、ヒムス県ヒムス市では、治安維持部隊がインシャーアート地区で武装テロ集団と交戦し、1人を殺害し、10人を逮捕した。

また22日に武装テロ集団が誘拐したアブドゥルカリーム・ナッバハーン退役准将の釈放に当局が成功した。

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『クッルナー・シュラカー』(12月23日付)によると、住民、青年調整諸組織、シリア・クルド国民会議などがアームーダー市、ダルバースィーヤ市、ハサカ市、ラアス・アイン市、カーミシュリー市で反体制デモを行った。

しかし、アイン・アラブ市、アフリーン市、ダイリーク市では、西クルディスタン人民議会を主導する民主統一党(PKK系のクルド民族主義組織)との衝突を回避するため反体制デモは控えられた。

SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011
SANA, December 23, 2011

アサド政権の動き

SANA(12月23日付)は、ダマスカス県内での同時自爆テロ事件発生を受け、ダマスカス県サブウ・バフラート広場、スワイダー県スワイダー市、タルトゥース県サフサーファ村、アレッポ県アレッポ市、ダルアー県ダルアー市、ラタキア県ラタキア市など各地で、テロ行為拒否、アサド政権の改革支持、外国の干渉拒否を訴える大規模集会が開催されたと報じた。

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『ワフド』(12月23日付)は、在カイロ・シリア大使館がカイロ市内ドッキー地区から転出したと報じた。移転先は不明だという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会はダマスカス県での自爆テロに対して、アサド政権が「ダマスカスの犯罪的爆破事件の直接の責任を負っている」と非難、同事件が「政府の行動や思考を表現している…。アラブ監視団到着と時を一にして発生した」と政府による自作自演を示唆した。

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『ハヤート』(12月24日付)によると、レバノンを拠点に反体制活動を扇動するウマル・イドリビー氏(シリア国民評議会)は、事件に関して「曖昧な点が多すぎる。なぜなら事件は車で侵入することが困難な厳重警戒区域で発生したからだ」と述べた。

また「アラブ連盟監視団がいるなかで、政府はこの事件を利用して、アラブ連盟閣僚委員会がシリアをめぐって行動することに恐れを抱かそうとしている…。アラブ連盟と国際社会の世論に、シリアがアル=カーイダのメンバーのテロ行為に曝されていると信じさせようとしている」と断じ、アサド政権の自作自演であることを示唆した。

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リーナー・ティービー女史(シリア国民評議会)もまた、『ハヤート』(12月24日付)に対して、「シリア政府にこのような行為を行わせる理由がいくつもある。第1にアラブ連盟監視団先遣隊の到着…、第2に街頭での平和的デモの阻止」と述べ、アサド政権の犯行だとの見方を示した。

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シリア革命情報局を名のる組織は声明を出し、事件に関して、アサド政権がアラブ連盟監視団メンバーの暗殺の意思を示すとの極論を示した。

しかし反体制勢力は「殺しの議定書の金曜日」を呼びかけるなど、アサド政権がアラブ連盟監視団の訪問を受け入れたことに反対しており、監視団メンバーを標的とするという言説は反体制勢力を貶めることにも利用可能である。

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オガレット・ニュース・ネットワーク(12月23日付)は、ある目撃者の話として、「ダマスカスの総合情報部の工作員の一人と連絡した際、早朝に爆発現場の近くに近寄らないよう指示を受けたと明かしていた」と報じた。

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反体制派系ジャーナリストのムハンマド・マンスール氏はFacebookで同時自爆テロの現場に関して、総合情報部内務治安課施設に対する爆弾搭載車による自爆攻撃と軍事情報局地域課の施設「内」での爆破が、アサド政権による自作自演だと綴った。

過去数度にわたって内務治安課の施設に出頭した経験を持つというマンスール氏は、厳重な警備ゆえに自爆攻撃の現場に到達することが事実上不可能であることをその理由としてあげた。

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シリア・ムスリム同胞団のズハイル・サーリム報道官が声明を出し、「アラブ監視団に対する血塗られた歓迎式典」を行ったとして、アサド政権の自作自演であると示唆した。

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AKI(12月23日付)は、ジャズィーラ地方(ユーフラテス川東岸)のキリスト教諸派の代表は、反体制運動弾圧の被害者に哀悼の意を表して、クリスマスの祝祭を自粛することを決定したと報じた。

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占領地ゴラン高原のマジュダル・シャムス村でアサド政権打倒とゴラン高原解放を求めるデモが発生した。

またイスラエルに身柄拘束中のウィアーム・アンマーシャ氏は獄中で「シリア革命ゴラン調整」組織の結成を宣言した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、アサド大統領と電話会談を行い、「爆破テロ」への非難の意を示すとともに、「監視団先遣隊のシリア到着と時を一にして行われた犯行は、シリアとアラブ連盟の合意に基づくアラブによる収拾を覆そうとするものである」と述べた。

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一方、サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー前首相は、ツイッターで政権がアラブ監視団を標的としたことが「もっとも可能性が高い」とつぶやいた。

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レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、「シリアは同国領からのテロリストの潜入に関してレバノン側に正式に通達していないが、ファーイズ・グスン国防大臣が本件に関して2日前に述べたことは、両国間をこうした武装集団が移動していると指摘し得るということである」と述べた。

またハリーリー前首相のツイッターの書き込みに関して、「証拠がないまま疑いを向けることは許されない」と一刀両断した。

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ヒズブッラーは声明を出し、ダマスカスでの自爆テロに関して「米国と(中東)地域におけるその手先がダマスカスの爆破事件の背後にいる…。女性や子供など多数の死者を出したこれらの爆破は、テロの母である米国の専門だ」と非難した。

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アサド政権を支持するマラダ潮流のスライマーン・フランジーヤ代表、シリア民族社会党のアスアド・ハルダーン党首もダマスカスでの自爆テロを厳しく非難した。

パレスチナ・レジスタンスの動き

『ハヤート』(12月23日付)はイスラーム主義者筋の話として、ハマース指導部がシリア国外への移転を検討していると報じた。

同消息筋によると、ハマースとアサド政権はシリア国内での反体制運動への対応をめぐり関係がぎくしゃくしており、ハーリド・ミシュアル政治局長以外の幹部はすでにシリアを去っている、という。

またアサド大統領は、アラブの春がシリアに波及する前にミシュアル政治局が改革を主唱したことに不信感を抱き、面談を拒否しているという。

その後、ミシュアル政治局長はレバノンを極秘訪問し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長と会談し、反体制運動弾圧で犠牲が出るなかでアサド政権を支持できないと伝えたとのこと。

これに対して、ナスルッラー書記長は自身を交えた三者会談をアサド大統領に申し入れたが、会談は実現しなかった。

諸外国の動き

ロシアは爆破テロを受けて、国連安保理に二つの決議案を提出した。

第1の決議はアラブ連盟監視団の展開を歓迎する決議案で、西側外交筋によると、同決議案はその内容がシリア情勢を部分的にしかとりあげていないとの理由で、西側諸国により却下されるものと予想される。

第2の決議は12月15日に提出された決議案の修正案で、ダマスカスでのテロを非難する文言が付記されているという。

一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はロイター通信(12月23日付)に対して、イエメンでの事態収拾に向けた努力とシリア情勢を比較し、「イエメンでは…すべての外国のアクターは忍耐強く、最後通告を発することなくすべての当事者と対峙し、関係正常化を促している。シリアの問題においてもこのようにすることが必要だ」と述べた。

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米国は、爆破テロを強く非難しつつ、「こうした攻撃によって監視団の活動が妨害されないようにする必要がある」との姿勢を示した。

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国連の潘基本事務総長は、爆破テロに関して「ダマスカスでの暴力の激化」を非難した。

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ドイツ外務省はシリア国内での「野蛮な」弾圧に抗議するため駐シリア・ドイツ大使を召還したと発表した。

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欧州議会の緑グループがシリアの反体制勢力支持とシリア国民評議会の承認を呼びかけた。

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スイス経済省は、対シリア制裁の一環として同国内の5,000万スイス・フランの資産を凍結したと発表した。

Akhbar al-Sharq, December 23, 2011, December 24, 2011, December 25, 2011、AKI, December 23, 2011、BBC, December 23, 2011、Damas Post, December 23, 2011、Facebook、al-Hayat, December 23, 2011, December 24, 2011、Kull-na Shuraka’, December 23, 2011、Naharnet.com, December 23, 2011、NNA, December 23, 2011、SANA, December 23, 2011、Ugarit News Network, December 23, 2011、al-Wafd, December 23, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アラブ連盟の監視団の第1次先遣隊がダマスカスに到着する一方、日本政府がアサド政権関係者の資産凍結対象を拡大する追加制裁措置を実施(2011年12月22日)

アサド政権の動き

シリア政府は国連総会、国連安保理、国連人権理事会に対して書簡を送り、3月以降の抗議行動で軍兵士および治安部隊要員が2,000人以上殺害されたことを報告するとともに、国連の調査委員会が発表した被害報告は政治化されており、シリアを破壊しようとする国の意図に沿った内容と指摘し、政府によるデモ弾圧に関する一連の報道や非難を否定した。

SANA, December 22, 2011
SANA, December 22, 2011
SANA, December 22, 2011
SANA, December 22, 2011

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SANA(12月22日付)によると、政党問題委員会が複数の新政党発足申請書の内容を検討、団結党の申請を受理した。

またアラブ民主団結党の申請書、アラブ民主党が再提出した申請書の内容を審議した。

同委員会によると、近日中に、民主前衛党、アンサール党の申請が受理されるという。

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SANA(12月22日付)は、アサド大統領がダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県の部族長使節団と会談し、「治安と安定の維持」のため努力を行うよう求めたと報じた。

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SANA(12月22日付)は、選挙最高委員会のハラフ・アッザーウィー議長が統一地方選挙(12月12日投票)に関して、「シリアが直面する困難で異常な状況にもかかわらず、清潔・公正、自由、民主のなかで実施された」と述べ、その完了を宣言した、と報じた。

反体制運動の動き

シリア革命支援国民委員会は声明を出し、イドリブ県ザーウィヤ山で「集団虐殺」が行われていると非難した。

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『ハヤート』(12月23日付)、AFP(12月22日付)は、地元調整諸委員会の報道官で国外(レバノン)から反体制運動を扇動しているウマル・イドリビー氏が、アラブ監視団の受け入れが「アラブ連盟のイニシアチブを回避し、その内容を無実化しようとする政府側の新たな試み」と非難したと報じた。

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反体制活動家のハーリド・マハーミード氏はフェイスブックで、ヒムス県で誘拐されたイラン人技術者がイラン・イスラーム革命防衛隊とヒズブッラーのメンバーだと綴った(真偽は定かでない)。

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『クッルナー・シュラカー』(12月22日付)は、クルド民族主義運動筋の話として、イラクを訪問したシリア・クルド国民評議会のメンバーが一人あたり10,000米ドルを支給されたと報じた。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アラブ連盟監視団派遣に関する議定書への署名後もアサド政権が弾圧を続けていると非難、アラブ連盟のイニシアチブを有名無実化しようとしていると糾弾した。

反体制(武装)運動掃討

シリア革命総合委員会によると、イドリブ県で16人、ヒムス県で10人(うち6人がヒムス市で殺害)、ダマスカス郊外県で1人、ダルアー県(タファス市)で1人が弾圧により殺害された。

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複数の活動家によると、イドリブ県のハーン・シャイフーン市に軍・治安部隊車輌が離反兵の潜伏先を制圧するために進入した。

またイドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市、ダイル・ザウル県のスバイハーン市などでは、軍・治安部隊が「砲撃」を行っている、という。

しかし、軍・治安部隊が使用している車輌、火器の詳細は明らかではない。

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複数の活動家によると、アレッポ県アレッポ市にあるアレッポ大学構内(理学部、電気工学部など)で学生が反体制デモを行った。

Kull-na Shuraka’, December 22, 2011
Kull-na Shuraka’, December 22, 2011

このデモで女学生1人が負傷し、死亡した。この女学生は21日のデモで負傷していたという。

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『クッルナー・シュラカー』(12月22日付)は、ダマスカス県中心に位置するアルヌース広場で爆弾が爆発したと報じた。被害者はでなかったという。

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SANA(12月22日付)によると、武装テロ集団がヒムス県にあるヒムス石油精製所の技術者を暗殺した。

またダイル・ザウル県のクーリーヤ市で武装テロ集団多数を逮捕した。

諸外国の動き

アラブ連盟の監視団の第1次先遣隊(サミール・サイフ・ヤザル連盟事務次長が団長、11人より構成)がダマスカスに到着した。

ナビール・アラビー連盟事務局長によると、監視団は日報を発表し、シリア政府はそれを閲覧する権限を持つが、修正を求めることはできないとという。

また先遣隊がアラブ連盟の行程を順守しているかどうかを判断するのに1週間はかかるとのこと。

なお監視団の本隊(ムハンマド・ムスタファー・ダービー団長)約150人は今月末のシリア入りを予定している。

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国連総会のナースィル・アブドゥルアズィーズ・ナスル議長は、「アラブ連盟がシリア政府の殺戮行為と暴力停止の努力に失敗した場合、連盟は国連に問題を付託するだろう」と述べた。

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ロシア外務省は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣がアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と電話会談を行い、アラブ監視団の活動がシリア政府との調整のもと客観的になされるよう求めたと発表した。

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「アフバール・シャルク」(12月22日付)は、ロシア高官がシリア政府に対して、アラブ連盟のイニシアチブが国連に付託された場合、ロシアは拒否権を発動しない旨伝えたと報じた。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相はアラブ連盟のイニシアチブを評価するとともに、シリア国内での弾圧に改めて懸念を表明した。

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『日本経済新聞』(12月22日付)によると、日本政府はシリアのアサド政権関係者の資産凍結対象を拡大する追加制裁措置を決め、即日実施した。

対象は9月の制裁措置と合わせて18人、12団体となった。

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国際人権団体Avaazは、3月以降、6,237人以上が治安部隊によって殺害されたと発表した。

同団体によると、うち617人は拷問で殺害され、400人以上が子供だという。

AFP, December 22, 2011、Akhbar al-Sharq, December 22, 2011, December 23, 2011、Facebook、al-Hayat, December 23, 2011、Kull-na Shuraka’, December 22, 2011、Reuters, December 22, 2011、SANA, December 22, 2011、『日本経済新聞』2011年12月22日などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

レバノン治安当局がシリア政府に対して「ベカーア県からシリア領内にアル=カーイダのメンバーが潜入している」との連絡を行う(2011年12月21日)

反体制(武装)運動掃討

在外の反体制組織、西側およびアラブ各紙は、12月20日以降のアサド政権による離反兵(脱走兵)などへの掃討作戦の被害者数を累積して報じることで、被害を誇張した。

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シリア人権監視団は、イドリブ県カフルウアイド市での「虐殺」などで12月20日に少なくとも111人が殺害され、うち56人の身元を確認したと改めて発表した。

またトルコ国境地帯で離反兵が12月18日以降、軍用車輌17台を襲撃・破壊したと発表した。

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シリア革命総合委員会は、ヒムス県のヒムス市、タルビーサ市、クサイル市など、ダマスカス郊外県のハラスター市、ドゥーマー市で軍・治安部隊が激しい発砲を行ったと発表した。

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地元調整諸委員会はウェブサイトなどを通じて、ヒムス県、ラタキア県、ダマスカス郊外県各都市、ダルアー県などで反体制デモが行われたと発表した。

しかしこれらの反体制組織の情報の真偽は確認できない。

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『読売新聞』(12月22日朝刊)は、「シリア政府軍は20日、北部イドリブ県で反体制派に対する攻撃を強め、AFP通信が伝えた人権団体の情報によると、市民ら少なくとも111人が死亡した」と誇張したが、アラブ各紙によると殺害されたほとんどは離反兵(脱走兵)である。

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一方、SANA(12月21日付)は、ヒムス県クサイル市で軍・治安部隊が武装テロ集団と交戦し、武装テロ集団メンバー1人を殺害したと報じた。

Kull-na Shuraka’, December 22, 2011
Kull-na Shuraka’, December 22, 2011

またSANA(12月21日付)によると、ヒムス市シャンマース地区で武装テロ集団が治安維持部隊の車輌を襲撃し、乗っていた大佐が重傷を負った。

また同市内の乗り合いタクシーが襲撃され、市民1人が死亡した。

さらにイドリブ県、ダルアー県では、治安当局が武装テロ集団掃討を続け、数十人の指名手配者を逮捕した。

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『クッルナー・シュラカー』(12月22日付)はアレッポ市内で弁護士3人が誘拐されたと報じた。

反体制運動の動き

シリア人権監視団による被害状況の累計発表と時を一にするかたちで、シリア国民評議会は声明を出し、「政府が行う恐るべき虐殺」を停止するための緊急会合を開催し、「治安維持地域」を設定するよう国連安保理に呼びかけた。

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共産主義行動党メンバーで国民民主変革諸勢力国民調整委員会執行部メンバーのアブドゥルアズィーズ・ハイイル氏が当局に渡航を禁止され、逮捕された。

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シリア人権委員会がザーウィヤ山での虐殺の被害者の氏名を発表した。

アサド政権の動き

SANA, December 21, 2011
SANA, December 21, 2011
SANA, December 21, 2011
SANA, December 21, 2011

SANA(12月21日付)は、「家を守る者たちよ、あなたがたのもとに平安あれ」(シリア国家の最初の句)という名を冠した団体が主催するかたちで、ダマスカス県ウマウィーイーン広場で「シリアに対する陰謀」に抵抗して命を落とした軍の戦死者を追悼し、アサド政権による改革支持、外国の干渉反対を訴える大規模集会が開催された、と報じた。

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SANA(12月21日付)は、シリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が20日に引き続いて会合を開き、大統領、首相の権限など行政府に関する条文案の審議を完了したと報じた。

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SANA(12月21日付)は、アレッポ県アレッポ氏サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)で「シリアの母、愛のキャラバン」と名づけられた団体が外国の介入拒否への賛同を求める署名運動を開始した、と報じた。

レバノンをめぐる動き

SANA(12月21日付)は、レバノン政府筋の話として、レバノン治安当局がシリア政府に対して、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方からシリア領内にアル=カーイダのメンバーが潜入しているとの連絡を行ったと報じた。

これに先だって、20日にはレバノンのファーイズ・グスン国防大臣が、アル=カーイダが「シリアの反体制活動家を装って」シリア領からベカーア県バアルベック郡アルサール地方を経由してレバノン領内に潜入していると述べていた。

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これに対して、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方議会および知事が声明を出し、アル=カーイダが潜入しているとのファーイズ・グスン国防大臣の発表を否定し、シリア軍によるレバノン領への侵害を阻止するためむしろ国軍を国境地帯に展開させるべきだと主張した。

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『サフィール』のムハンマド・ダフヌーン特派員がダマスカス県マイダーン地区で反体制抗議行動を取材中に治安機関に身柄を拘束された。同紙筋が明らかにした。

諸外国の動き

在ダマスカス・イラン大使館は、21日のSANAなどの報道を受けるかたちで、ヒムス県内の発電所でイラン人技術者5人が何者かに誘拐されたと発表し、釈放を要求した。

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イラクのアリー・ムーサウィー首相付広報顧問は、『ハヤート』(12月22日付)に対して、来週、シリアの反体制勢力指導者を招聘し、その要求をとりまとめるための拡大会合を開催すると発表した。

同情報顧問によると、この動きは、イラクによる事態打開のためのイニシアチブの一環をなす。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は声明を出し、アサド大統領が政権を去ることがシリア国民の求める変化を実現する唯一の方法」と述べるとともに、「アラブ連盟イニシアチブを完全履行しない場合、国際社会がさらなる措置を講じる」と脅迫した。

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フランスのベルナール・ヴァレロ外務省報道官は、シリア人権監視団などによる累積被害の報告を受けるかたちで、シリア軍による離反兵掃討を「前例のない虐殺」と非難した。

AFP, December 21, 2011、Akhbar al-Sharq, December 21, 2011, December 22, 2011、al-Hayat, December 22, 2011、Kull-na Shuraka’, December 21, 2011, December 22, 2011、Naharnet.com,
December 21, 2011、Reuters, December 21, 2011、SANA, December 21, 2011、UPI,
December 21, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が会合を開き大統領候補者の立候補資格などを審議する一方、国連ではロシアが提出した安保理決議案に対して西側諸国が修正案を提示(2011年12月20日)

アサド政権の動き

SANA(12月20日付)は、シリア・アラブ共和国憲法草案準備委員会が会合を開き、大統領候補者の立候補資格、大統領の任期について審議したと報じた。

SANA, December 20, 2011
SANA, December 20, 2011

同報道によると、立候補資格はシリアに10年以上居住し、40歳以上で、シリア人を両親に持つ、2割以上の国会議員の支持といった条件が盛り込まれるという。

また任期は7年という案が有力だが委員の間で意見の一致には至っていない。

また立法機関の名称に関して、「人民議会」、「代議員議会」、「人民代議員議会」、「民族議会」などの呼称が候補となり、継続審議となった。

『クッルナー・シュラカー』(12月21日付)が地元各紙の報道として伝えたところによると、委員会メンバーの一人で反体制活動家のカドリー・ジャミール氏(人民変革解放人民戦線議長)は、会合への報道関係者の傍聴を求めたが、傍聴は最初の10分しか認めらず、議事は非公式なかたちで進められた。

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アサド大統領は武器の密輸者らに対する厳罰を定めた2011年法律第26号を発した。

同法律は、武器密輸を行った者に対して15年の懲役刑、密売やテロ行為を目的として武器密輸を行った者に対して無期懲役刑を科すことを定めているほか、テロ行為目的で武器を提供・配給した者およびその共犯者に対しても同様の処罰を科している。

http://www.sana.sy/ara/2/2011/12/20/389447.htm

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『バアス』(12月20日付)は、アーディル・サファル首相が関係機関に対して2012年度の歳出を25%削減するよう指示したと報じた。

反体制勢力の動き

シリア国家建設潮流は声明を出し、アラブ監視団派遣に関するシリア政府とアラブ連盟の合意に関して、「政権による暴力を抑止し、闘争を平和的な政治闘争とする」には「ささいなチャンス」ではあるが、「シリアのインティファーダにとっての成果」とみなしえると評価した。

そのうえで、流血停止、国際問題化回避、平和的な政治解決を実現するため、すべての個人、勢力が「国民的責任」を負うよう呼びかけた。

反体制(武装)運動

軍・治安部隊がイドリブ県、ヒムス県、ダルアー県での脱走兵(離反兵)の潜伏先に対する作戦を強化した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山に近いカフル・ウワイド村、ファッティーラ村間のトルコ国境地域で軍と脱走兵(離反兵)の間で激しい戦闘があり、軍が脱走兵約100人を包囲し、多数が死傷した。

シリア人権監視団によると、カフル・ウワイド村では活動家多数を含む市民数十人が軍・治安部隊に包囲された。

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シリア革命総合委員会は、ダルアー県、ヒムス県(うちヒムス市で6人)、ハマー県、イドリブ県などで合わせて25人が殺害された。

またハサカ県では士官1人を含む脱走兵(離反兵)8人が殺害された。

シリア人権監視団によると、軍と脱走兵との戦闘に加えて、民間人3人が殺害された。

複数の活動家によると、イドリブ県、ヒムス県で民間人2人が殺害され、ダマスカス県・ヒムス市間の幹線道路に検問所が多数設置された。

彼らによると、ヒムス市上空に戦闘機が旋回しているというが、その任務が市民の脅迫は通常の訓練かは定かでない。

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複数の活動家・目撃者によると、アレッポ県アレッポ市のサラーフッディーン地区、サーフール地区など各地区および同市郊外、ハマー県ハマー市のハミーディーヤ地区および同市郊外で反体制デモが発生した。

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一方、SANA(12月20日付)によると、ハマー県で軍と武装テロ集団が交戦し、軍の大尉1人が戦死した。

またヒムス県ヒムス市などでも軍が武装テロ集団と交戦し、バーブ・スィバーア地区では指名手配者6人を殺害した。

さらにダルアー県郊外でも軍が武装テロ集団と交戦し、バーブ・スィバーア地区では指名手配者5人を殺害した。

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電力省は、ヒムス県ヒスヤー市にあるジャンダル発電所に派遣されている外国人技師8人が武装テロ集団に誘拐されたと発表した。

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SANA(12月20日付)は「政府が21人の士官を処刑した」との一部衛星放送の報道を否定した。

諸外国の動き

レバノンのファーイズ・グスン国防大臣は、アル=カーイダが「シリアの反体制活動家を装って」シリア領からベカーア県バアルベック郡アルサール地方を経由してレバノン領内に潜入していると述べ、警鐘を鳴らした。

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ロシアと中国の外務大臣が電話会談を行い、その後共同声明を発表、アラブ監視団派遣に関するシリア政府とアラブ連盟の合意への歓迎の意を示した。

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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、湾岸諸国首脳会議後の記者会見で、アラブ監視団がシリアの危機打開のための連盟イニシアチブと不可分だと述べるとともに、アサド政権に対して改めて弾圧停止を求めた。

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アラブ連盟のアフマド・ベンフッリー連盟事務次長は、各国代表級会合後に、ムハンマド・アフマド・ムスタファー・ダービー氏をアラブ使節団の団長に任命したと発表した。

ダービー氏はスーダンの軍人・外交官で、スーダン政府とダルフールのアフリカ連合・国連合同PKOの調整官を務めていた。

なおエジプトの外交官サミール・サイフ・ヤザル氏ら12人がアラブ使節団先遣隊として21日にダマスカス訪問予定。

エジプト日刊紙『シュルーク』(12月20日付)は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長のインタビュー記事を掲載、そのなかアラビー事務総長は、西側諸国がシリアへの介入の意思がないと述べるとともに、シリアの反体制勢力のビジョンが「成熟していない」との見解を示した。

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ニューヨークの国連安保理では、ロシアが提出した安保理決議案に対して西側諸国が修正案を提示した。

『ハヤート』(12月21日付)によると、修正案は、シリアへの武器禁輸禁止、アラブ連盟と同様の対シリア制裁発動、シリア政府による人権侵害の指摘などを骨子とするという。

AFP, December 20, 2011、Akhbar al-Sharq, December 20, 2011、al-Ba‘th, December 20, 2011、al-Hayat, December 21, 2011、Kull-na Shuraka’, December 20, 2011, December 21, 2011、Naharnet.com, December 20, 2011、Reuters, December 20, 2011、SANA, December 20, 2011、al-Shuruq, Decemeber 20, 2011などをもとに作成。

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シリア政府高官らがアラブ連盟本部でアラブ監視団の派遣に関する議定書に署名、一方シリア国民評議会事務局長は同評議会大会閉幕に際しアラブ連盟に対し軍事介入を求める可能性を示唆(2011年12月19日)

アラブ監視団派遣に関する議定書をめぐる動き

カイロのアラブ連盟本部で、シリアのファイサル・ミクダード外務次官とアフマド・ベン・ヒッリー事務副長がアラブ監視団の派遣に関する議定書に署名した。

SANA, December 19, 2011
SANA, December 19, 2011
SANA, December 19, 2011
SANA, December 19, 2011

ナビール・アラビー事務総長は、署名にあたって、「孤立した民間人」という文言が「孤立した市民」と改められるなど、議定書の文言に若干の修正がなされたことを明らかにした。

また議定書の表題も「法的地位およびシリアへのアラブ連盟監視団任務議定書」から「シリア政府およびアラブ連盟の間で署名されたシリアへの連盟監視団議定書」に改められた。

アラビー事務総長はまた、現在提案されている監視団の人数が100人であり、議定書原案の500人から大幅に減少したことを明らかにした。

また監視団は、アラブ連盟関連の機関、アラブ各国の機関、NGOからなり、それぞれの組織が10人程度の代表を送り、各国を視察する。

また監視団にはジャーナリストも同行するという。

ベン・ヒッリー事務副長によると、これらの修正は12月17日のドーハでのアラブ連盟閣僚委員会で合意されていたという。

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ワリード・ムアッリム外務大臣は議定書署名後にダマスカスで記者会見を開き、監視団を「歓迎する」との意向を示した。

ムアッリム外務大臣は、議定書の内容に関して、シリアの「要求を考慮して修正が加えられたのち」に署名されたことを明らかにし、「我々の修正が議定書案に加えられなければ、我々はいかなる状況でも署名しなかった」と述べ、この修正によって「シリアの主権が議定書において維持された」ことを強調した。

またロシアが12月15日に国連安保理にシリア情勢に関する決議案を提出したことに関連して、「その忠告に基づき」、監視団受け入れを受理したと述べた。

一方、議定書署名に至るまでのアラビー事務総長のやりとりに関して、一部のアラブ諸国が議定書の署名の有無にかかわらず問題を安保理に付託しようとしている意思を持っていたと疑念を述べ、そうした意思に基づく文言が議定書に付記されることを一貫して拒否したことを明らかにした。

アサド政権の動き

SANA(12月19日付)は、ダマスカス県サブウ・ブハラート広場で、アサド政権の改革支持、外国の干渉拒否を訴える大規模集会が行われた。

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SANA(12月19日付)によると、政党問題委員会が複数の新政党発足申請書の内容を検討、国民成長党、国民民主団結党の申請を受理した。

SANA, December 19, 2011
SANA, December 19, 2011

またアラブ民主団結党、国民社会党の2党に関しては、書類に不備があったため、申請書を差し戻した。

一方、シリア民主党に関しては、結党に必要な党員数を満たしていなかったため、申請を却下した。

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『シュルーク』(12月19日付)は、国軍兵士に警察の制服を着て弾圧にあたるよう指示した軍の秘密文書を入手したと報じた。

同文書にはムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣の署名がなされているという。

反体制運動の動き

シリア国民評議会のチュニジア大会が閉幕した。

『シャルク・アウサト』(12月19日付)によると、チュニジア大会では4点を採択した。

1. 民間人の収容と政府軍の排除を目的とした安全保障地域の設定。
2. 国際人権監視団の派遣。
3. アサド政権打倒後の行動計画の作成。
4. 軍事介入拒否と民間人保護。

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大会閉幕後、ブルハーン・ガルユーン事務局長が記者会見を行い、「我々はアラブ抑止軍の介入について検討を始めた」と述べ、アサド政権が弾圧を継続する場合、アラブ連盟に軍事介入を求める可能性を示唆した。

ガルユーン事務局長は、また「評議会は国が軍どうし、宗派どうしの内戦に陥ることを回避すべく活動するだろう」と述べ、自由シリア軍の活動がデモ参加者を守ることに限定されていると指摘した。

SANA, December 19, 2011
SANA, December 19, 2011

一方、シリア政府による議定書の署名に関して、問題の国連安保理への付託を回避するための「インチキに過ぎない」と述べ、「アラブ連盟はシリア政府に責任回避の余地を与えた」と非難した。

なおガルユーン事務局長の記者会見の閉幕声明はムアッリム外務大臣の記者会見を待って約2時間遅れた。

シリア国民評議会チュニジア大会閉幕声明の主な内容は以下の通り。

1. 組織に関して、反体制勢力の統合に向けた努力を継続し、国民的共同行動の枠組みの拡大をめざす。
2. 現体制の完全な打倒をめざし、多元的、民主的市民国家の建設をめざす。
3. シリアの国民統合を前提として、憲法においてクルド人の民族的アイデンティティを承認し、クルド問題を国民の全般的な問題の一部と位置づけ、現体制のもとでの被害の補償などに務める。
4. 同様に、アッシリア教徒の民族的アイデンティティを憲法において承認する。
5. 宗教、教義、民族に基づく差別に反対する。
6. 平和的革命の継続を努力する。
7. アラブ連盟、国連などの国際機関に対して安全保障地域の設定など、民間人保護のために必要な措置を求める。
8. 平和的な革命の保護を監督する役割を果たす自由シリア軍を認め、その支援拡充を誓約する。
9. ゴラン高原回復に務め、パレスチナ人の権利を支持し、中東地域の真の安定要因としての役割を果たす。

http://www.levantnews.com/index.php?option=com_content&view=article&id=10299:2011-12-20-11-23-33&catid=78:civil-society-releases&Itemid=79

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『クッルナー・シュラカー』(12月19日付)は、国民民主諸勢力国民調整委員会とシリア国民評議会の代表が、アラブ連盟使節団同席のもと先週、カタールの首都ドーハで会合を開き、両組織の活動方針の調整を行ったと報じた。

同報道によると、会合には、国民民主諸勢力国民調整委員会からハイサム・マンナーア、アブドゥルアズィーズ・ハイイル、サーリフ・ムスリム・ムハンマド、ラジャー・ナースィル、サイイド・ヒジャーズィーの5人、シリア国民評議会からアフマド・ラマダーン、ジャブル・シューフィー、ハイサム・マーリフ、ウバイダ・ナッハース、ワリード・ブンニーが参加した。

会合では、以下7点において合意がなされるとともに、移行期間の方針を盛り込んだ政治文書を作成することで意見の一致を見た。

1. 反体制勢力間の意見の相違を尊重する。
2. 国際法上合法とされるあらゆる手段を通じて民間人保護をめざす。
3. 外国の軍事介入を拒否する。
4. 国民統合を維持し、宗派主義を拒否する。
5. 軍の士官・兵士の離反を支持する。
6. 移行期間を原則1年、最長2年とする。
7. 移行期間の内容に関して、継続審議する。

しかし反体制勢力糾合のための大会や、両組織の作業文書の公開の是非に関して意見の相違があるという。

すなわち、国民調整委員会は、すべての反体制勢力の大会参加と文書公開を主張しているのに対して、シリア国民評議会は両組織のみの大会参加と文書の非公開を求めている。

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シリア政府の議定書署名に関して、エジプト在住の反体制活動家のムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員は、「新たな茶番」と形容し、アラブ連盟がアサド政権による弾圧に猶予を与えたと非難した。

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シリア革命支援国民委員会のムハンマド・ダーマース・キーラーニー情報局長も、議定書署名に関して、アラブ連盟がシリア国内での流血の責任を負うことになる、と非難した。

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『アフラーム』(12月19日付)は、シリアの反体制活動家は、アラブ世界内外のメディア、人権団体、慈善団体などに対して、外国メディアに対する取材規制の解除、支援物資の提供を行うための「自由船団」を2012年にシリアに派遣することを呼びかけた。

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自由シリア軍のリヤード・アスアド「少将」は声明第3号を出し、主要メンバーの昇進を決定したと発表した。

同声明で昇進が発表された士官は以下の通り

少将への昇進:リヤード・アスアド大佐、マーリク・アブドゥルハリーム・クルディー少佐、アフマド・ヒジャーズィー・ヒジャーズィー大佐、アラファート・ラシード・ハンムード大佐、アーリフ・ムハンマド・ヌール・ハンムード大佐。

准将への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した大佐多数。

大佐への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した少佐多数。

中佐への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した大尉多数。

少佐への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した中尉多数。

大尉への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した少尉多数。

中尉への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した准尉多数。

少尉への昇進:12月15日までに自由シリア軍に参加した曹長、軍曹多数。

反体制(武装)運動掃討

イドリブ県では、シリア人権監視団、シリア革命総合委員会によると、ザーウィヤ山のカンスフラ村とカフル・ウワイド市を結ぶ街道で離反兵(脱走兵)が銃撃を受け、72人が「大量虐殺」された。

地元調整諸委員会によると、ザーウィヤ山を軍・治安部隊が包囲した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ザーウィヤ山のブナイン村で軍・治安部隊と武装テロ集団が交戦し、武装テロ集団メンバー多数が死傷、また大量の武器弾薬が押収された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アジャミー村で治安部隊が発砲し、青年1人が殺害された。

シリア人権監視団によると、フラーク市で治安部隊が発砲し、2人が殺害された。

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ダマスカス県では、地元調整諸委員会によると、マイダーン地区で治安部隊が18日に死亡した子供2人の葬儀の参列者を強制排除しようとして発砲し、3人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、地元調整諸委員会とシリア人権監視団によると、治安部隊がクーリーヤ市で離反兵と交戦し、3人を殺害した。

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反体制勢力筋によると、ヒムス県ヒムス市各地、アレッポ県農村で反体制デモが発生、また各地でゼネストが続けられた、という。

諸外国の動き

シリアとアラブ連盟の仲介を行ったイラクのファーリフ・ファイヤード国家安全保障首相顧問に近い匿名筋は『ハヤート』(12月20日付)に対して、イラクの仲介によって、議定書署名と対シリア制裁発動が回避されたことを明らかにした。

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レバノンのミシェル・スライマーン大統領は、シリア政府による議定書署名に関して、「現下の危機に対処し、民主的な制度を完全なかたちで機能させ、安定と平和を回復するための基盤を作り出す」と述べ、安堵感を示した。

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『ハヤート』(12月20日付)は、イランがシリア政府による議定書署名に関して、アラブ連盟のイニシアチブを「許容し得る」と評価していると報じた。

一方、イラン国営通信は、「地域の一部の国は、(シリアに対して)冗談と思えるような行動をとっている…。これらの国は、その歴史において一度も選挙をしたことがないにもかかわらず、別の国に対して、なぜ選挙を実施しないのか、と非難する声明を発している」と非難した。

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フランス外務省は、議定書に関して「現地での早急な任務」の遂行を求めるとの声明を報道官を通じて出した。

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米国務省高官は『ハヤート』(12月20日付)に対して、議定書が実行に移された時に署名を歓迎する、と述べた。

同高官は、「シリアのあらゆる場所に(監視団が)無制限で入る権利」を定めた議定書第4条が実行される必要を強調するとともに、すべての暴力行為の停止、政治犯の釈放、軍・治安部隊の撤退を改めて求めた。

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ニューヨークの国連本部では、シリア情勢に関して、「シリアの民間人に対する体系的かつ身体的な人権侵害」を非難する決議が採択された。

決議は133カ国が賛成、11カ国が反対、43カ国が危険した。

AFP, December 19, 2011、al-Ahram, December 19, 2011、Akhbar al-Sharq, December 19, 2011, December 20, 2011、al-Hayat, December 20, 2011, December 21, 2011、Kull-na Shuraka’, December 19, 2011, December 20, 2011、NNA, December 19, 2011、Reuters, December 19, 2011、SANA, December 19, 2011、al-Sharq al-Awsat, December 19, 2011、al-Shurūq, December 19, 2011などをもとに作成。

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ダマスカス県で外国の内政干渉拒否と国内の安定支持を訴える集会が行われるなか、ジュンブラート氏はシリアにおける「多元的民主主義」の存在の必要性を強調(2011年12月18日)

SANA, December 18, 2011
SANA, December 18, 2011
SANA, December 18, 2011
SANA, December 18, 2011

アサド政権の動き

SANA(12月18日付)によると、ダマスカス県ヒジャーズ駅前で、外国の内政干渉拒否と国内の安定支持を訴える集会が行われ、レバノン人およびトルコ人青年組織が参加した。

またダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町でも同様の集会が開かれた。

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親政権の日刊紙『ワタン』(12月18日付)は、統一地方選挙に関して、多くの立候補者と有権者が、投票結果の操作や買収が行われていると考えており、結果に対して多くの異議申し立てが行われている、と報じた。

反体制勢力の動き

シリア救援最高委員会は、国連人権委員会の報告書をもとに、民衆の弾圧を指示した士官57人の氏名をフェイスブック上で公開した。

http://ar-ar.facebook.com/HCFSR

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『スィヤーサ』(12月18日付)は、西側諜報機関筋の話として、ラフィーク・ハリーリー元首相などの暗殺への関与したとのムハーバラート・メンバーや政治家の証言を収録した文書、さらにはレバノン内戦時代の暗殺に関する文書を離反兵が持ち出し、レバノン特別法廷に提出したと報じた。

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国内で反体制活動を行うフサーム・ミールー(ジャーナリスト)、ハウラ・ハディード(国民ブロック)、ムハンマド・ハーッジ・バクリー(詩人)、ムハンマド・タマーム・バザーリー(「共に」運動)が、内戦(宗派対立)への危機感を回避するため、「シリア世俗主義勢力連立」の結成を呼びかけた。

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「アフバール・シャルク」(12月21日付)などによると、反体制活動家で12月15日に逮捕されたアブドゥッラー・ハリール氏のラッカ県内の自宅が当局によって破壊された。

反体制(武装)運動

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市、タドムル市、ガントゥー市、タルビーサ市で7人の市民が殺害され、負傷していた1人が死亡した。

またクサイル市では、離反兵との戦闘で軍・治安部隊の少佐1人、兵士5人が死亡するなど人的被害が出たほか、装甲車輌3台が破壊された。

一方、SANA(12月18日付)によると、ヒムス市で武装テロ集団と治安部隊が交戦し、武装テロ集団メンバー2人が死亡、4人が負傷した。

また、SANA(12月18日付)によると、武装テロ集団がヒムス市内で技師のズィヤード・タウフィーク・ブールス氏を暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、離反兵との戦闘で、軍・治安部隊の中尉1人が捕らえられた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、離反兵との戦闘で、軍・治安部隊の中尉1人が捕らえられた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市で市民3人が殺害された。

またサラーキブ市で負傷していた1人が死亡した。

またザーウィヤ山に近いイブリーン村、アブディーター村に対して軍・治安部隊が激しい砲撃を加える一方、複数の町で離反兵と軍・治安部隊が激しい戦闘を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で市民1人が殺害された。

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シリア人権監視団などによると、ゼネストはダルアー県、イドリブ県などで続いており、ライフラインなどが遮断されている、という。

Kull-na Shuraka’, December 18, 2011
Kull-na Shuraka’, December 18, 2011

諸外国の動き

レバノンの進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、レバノン民主党のタラール・アスラーン党首が呼びかけたシュワイファートでの外交で、シリア情勢に関して、「私とタラール(・アルスラーン・レバノン民主党党首)、そしてハサン・ナスルッラー氏が気にしているのは、シリアが統合され続け、内戦の亡霊を遠ざけることだ…。シリアは多元的民主主義であるべきだ」と述べた。

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ヨルダンの慈善団体が、同国北部で避難生活を送るシリア人避難民数百人のために支援物資を送った。

AFP, December 18, 2011、Akhbar al-Sharq, December 21, 2011、al-Hayat, December 19, 2011、Kull-na Shuraka’, December 18, 2011, December 19, 2011、Naharnet.com,
December 18, 2011、Reuters, December 18, 2011、SANA, December 18, 2011、al-Siyasa, December 18, 2011、al-Watan, December 18, 2011などをもとに作成。

 

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