シリア領内からイスラエル占領下のゴラン高原にロケット弾が発射について「殉教者ムハンマド・ダイフ旅団」と名乗る武装グループが実行声明を発表(2025年6月3日)

ロイター通信は、シリア領内からイスラエル占領下のゴラン高原にロケット弾が発射されたとするイスラエル側の発表について」、シリア政府関係者が「クナイトラ県では、アサド政権時代から活動していたイランの民兵が引き続き存在し、イスラエルを挑発することで情勢を緊張させ、現在の安定化努力を妨害しようとしている」と語ったと伝えた。

同通信はまた、「殉教者ムハンマド・ダイフ旅団」と名乗る武装グループが実行声明を出したと、複数のアラブ・パレスチナ系メディアが報道したとしたうえで、その真偽を独自に確認できていないと付言した。

ムハンマド・ダイフとは、2024年のイスラエル軍の爆撃で戦死したパレスチナのハマースの軍事部門司令官。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フォックス・ニュース:米国が過去数週間でダイル・ザウル県にある基地3ヵ所から撤退、シリア民主軍にこれを引き渡す(2025年6月3日)

フォックス・ニュースは、米匿名高官2人が6月2日、米国が過去数週間でダイル・ザウル県にあるCONOCOガス田の基地(グリーン・ビレッジ基地)、ウマル油田の基地(ユーフラテス任務支援基地)を含む3つの基地から撤退し、シリア民主軍にこれを移譲、また約500人の米軍兵士を撤退させたと明かしたと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミドル・イースト・アイ:トルコとシリア民主軍が先週直接会談を行い、米国の仲介のもと、米軍のシリアからの撤退などについて協議(2025年6月3日)

ミドル・イースト・アイは、事情に詳しい複数の情報筋の話として、トルコとシリア民主軍が先週、米国の仲介のもと、シリアの将来をめぐって直接会談を行っていたと伝えた。

情報筋によれば、会合には双方の中堅レベルの当局者が出席し、両者は米軍のシリアからの撤退、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員とその家族を収容する収容所やキャンプの処遇、シリア民主軍をアフマド・シャルア移行期政権の軍に統合する方法にについて話し合ったという。

これに関して、米国務省の関係者はミドル・イースト・アイの取材に対して、「非公開の外交的なやりとりにはコメントしない」としつつ、「我々は3月10日のシリア民主軍とシャルア移行期政権の合意の履行状況と、その詳細の進展を注視している」、「シリア民主軍とシャルア移行期政権の軍の平和的な統合に向けた進展は、前向きな兆候である」と評価した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サイイダ・ザイナブ町にあるアリー・スィースターニー師事務所がアブー・ウマル・リービーを名乗る過激派が率いる武装グループの襲撃を受ける(2025年6月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、スッカリーヤ村でシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人がマジド軍の武装グループの発砲を受けて死亡した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザイバク村で治安部隊が治安作戦を実施し、住民少なくとも7人を逮捕した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で6月1日に襲撃を受け、負傷していた元反体制武装組織((解放の暁旅団)の司令官の1人のマーヒル・ラッバード氏が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のフルースィーヤ交差点で40歳代の男性が何者かによって銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

また、シャイフ・アンバル地区でも車に乗った武装グループが男性1人を銃で撃ち、撃たれた男性は死亡した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市北東の農村地帯で、カスル村の部族の武装グループがフクフ村とハーリディーヤ村に向かって発砲、地元の武装グループと撃ち合いとなった。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町にあるアリー・スィースターニー師事務所がアブー・ウマル・リービーを名乗る過激派が率いる武装グループの襲撃を受け、物的損害を受けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

メソポタミア救援開発協会が、前日に続いてラタキア県のラタキア市および周辺の村々で配給(2025年6月3日)

ANHAによると、メソポタミア救援開発協会が、前日に続いて沿岸部への支援の第3弾としてラッカ県タブカ市から輸送した食料パック6000セットをラタキア県のラタキア市および周辺の村々で配給した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア領内から占領下ゴラン高原に向けて砲撃:イスラエル軍もダルアー県を砲撃(2025年6月3日)

SANAは、イスラエル軍がダルアー県西部のヤルムーク渓谷を砲撃したと伝えた。

**

これに関して、シリア人権監視団などは、クーヤー村とマアルバ町の間に位置する農地に迫撃砲弾2発(あるいは3発)が着弾したと発表した。

シリア人権監視団によると、迫撃砲弾の着弾を受けて、イスラエル軍無人航空機複数機がヤルムーク渓谷に飛来した。

また、イスラエル軍が占領下ゴラン高原からダルアー県西部とクナイトラ県に対して砲撃を行った。

**

一方、『エルサレム・ポスト』は、イスラエル軍が、ダルアー県から占領下ゴラン高原のヒスピン地区に向かって2発のロケット弾が発射され、同地区など下ガリラヤ地方で警報が発令されたと伝えた。

これに関して、イスラエル・カッツ国防大臣は、アフマド・シャルア暫定大統領に「イスラエル国家に対するあらゆる脅威や発砲についての直接的な責任があり、可能な限り早急に全面的な報復が行われるだろう」と述べた。

イスラエル軍はテレグラムを通じて以下の通り発表した。

21:39
IDF:初期報告。ハスピンで警報が発令され。詳細は確認中。

21:59
IDF:ハスピンおよびラマト・マグシミムで21時36分に警報がなり、シリアからイスラエル領に越境した2発の発射体が確認され、いずれも空き地に落下した。

22:03
IDF:初期報告。ガリラヤ地方でサイレンが鳴った。詳細は確認中。

22:37
IDF:先ほど、イスラエル領に向けて発射された砲弾に対応し、イスラエル軍の砲兵部隊がシリア南部を攻撃した。

22:43
IDF:ガリラヤ地方で22時に警報が鳴った件について、破片が落下する可能性があったため警報が発令されたが、その後、誤認識だったことが判明した。

01:15
IDF:本日(火曜日)早朝、イスラエル領に向けて発射された砲弾を受け、イスラエル空軍戦闘機がシリア南部にあるシリア政権の兵器を攻撃した。 現在のシリア情勢に対する責任は、シリアの政権にある。敵対行為がその領土から続く限り、その結果を負い続けることになる。イスラエル軍は、イスラエル国家に対するすべての脅威に対処する。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サーリフ緊急事態災害大臣は記者会見でシリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)を緊急事態災害省に編入すると発表(2025年6月3日)

SANAによると、ラーイド・サーリフ緊急事態災害大臣は記者会見で、シリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)を緊急事態災害省に編入すると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領は、2025年政令第54号を施行し、アフマド・ナミール・ムハンマド・ファーイズ・サウワーフ氏が文化省行政法務担当次官に任命(2025年6月3日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2025年政令第54号を施行し、アフマド・ナミール・ムハンマド・ファーイズ・サウワーフ氏が文化省行政法務担当次官に任命した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県のアトマ村にある国内避難民(IDPs)キャンプに身を寄せていたハマー県トゥリームサ村出身の90世帯が帰還:ヨルダンからも難民が帰還(2025年6月3日)

SANAによると、イドリブ県のアトマ村にある国内避難民(IDPs)キャンプに身を寄せていたハマー県トゥリームサ村出身の90世帯が帰還した。

また、ヨルダンで避難生活を送ってきたシリア難民の新たなグループが、シリア・ヨルダン両国関係機関、UAEの支援、実業家ラヒーフ・ハーカミー氏が運営するファラフ基金の支援・協力のもと、ダルアー県ナスィーブ国境検問所を経由してシリアに帰国した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

陸路海路出入国管理総局はシリアとレバノンの国境にあるアリーダ国境検問所(タルトゥース県)を再開(2025年6月3日)

SANAによると、陸路海路出入国管理総局はシリアとレバノンの国境にあるアリーダ国境検問所(タルトゥース県)を再開した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣を代表とする閣僚使節団がカタールの首都ドーハを訪問:エネルギー、経済・貿易、財政、観光、通信、IT、高等教育、開発など多分野での協力拡大を目指す(2025年6月3日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣を代表とする閣僚使節団がカタールの首都ドーハを訪問した。

使節団に参加した閣僚は、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣、ムハンマド・ヤサル・バルニーヤ財務大臣、マーズン・サーリハーニー観光大臣。

バルニーヤ財務大臣はアリー・ビン・アフマド・クワーリー財務大臣と会談し、両国間の協力強化の方策について協議した。

サーリハーニー観光大臣はサアド・ビン・アリー・フルジー観光庁長官と会談し、観光プロジェクトへの投資や共同協力の展望を協議した。

バシール・エネルギー大臣はサアド・ビン・シュリーダ・カアビー・エネルギー担当大臣と会談し、エネルギー分野における両国の協力や投資促進について協議した。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣ら閣僚使節団は、ムハンマド・ビン・アブドゥルラフマーン・アール・サーニー首相兼外務大臣と会談した。

一連の会談を終えてシリアに帰国したシャイバーニー外務在外居住者大臣は、他の閣僚を伴い、ダマスカス国際空港で記者会見を行い、以下の通り述べた。

今回の訪問は新生シリアの積極的な開放政策の一環である。
両国間の関係強化および協力の拡大を議論し、エネルギー、経済・貿易、財政、観光、通信、IT、高等教育、開発など多分野での協力拡大を目指す。
カタールおよびサウジアラビアから提供された給与支援に改めて感謝する。
カタールとの間で、シリア国内に三つの病院を整備することに合意し、先端的な病院建設と医薬品産業の発展に向けて協力する。
ヨルダンを経由してカタール産ガスの輸入を再開し、石油・ガス分野の協力を強化することで合意した。
カタール・シリア共同持株会社の再活性化も決定し、シリア経済改革への技術支援、シリアの銀行と世界の金融ネットワークの接続に向けた取り組みも開始する。




**

SANAによると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は首都ダマスカスの執務室で、フランス大使館のジャン・バティスト・ファーブル臨時代理大使およびアンリ・ル・マセン・ド・シェルモン大佐を迎え、両国の利益に資する連携と協力の強化について協議した。

(C)青山弘之 All rights reserved.