観光省では四つ星以上のリゾート施設やプールでの西洋式の水着の着用を禁じる(2025年6月10日)

観光省はFacebookXを通じて、海岸やプールでの公共の安全と安心を確保するため、観光客や来訪者の服装を定めた決定第294号を発出した。

決定第294号は、「国際クラス(四つ星以上)」に分類されるリゾート施設やプライベート・クラブに対しては例外的な軽減規定を設け、「一般的な西洋式水着の着用が、礼儀と公序良俗の範囲内で許可される」とする一方、それ以外のクラス(四つ星未満)に分類されるホテルやリゾートでは、これを適用しないと定めている。

また、決定は、観光施設の投資者および所有者に対して、この新たな指示を海岸やプールにおいて明確に掲示し、これに沿った管理と遵守、そして許可された範囲での営業時間の経営を行う義務づけている。

ただし、決定においては、その実施メカニズムや、違反があった場合に課される処罰については明記していない。

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イスラエル軍がクナイトラ県に侵入し検問所を設置(2025年6月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機が9日深夜から10日未明にかけて、同県とクナイトラ県の上空で旋回を繰り返し、ヤルムーク渓谷の村々の上空で照明弾を発射した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機による照明弾発射と前後して、戦車2輌からなる地上部隊がウンム・アザーム村、ムシャイリファ村、東サムダーニーヤ村に侵入した。

また、軍用車輛3輌からなるイスラエル軍部隊がラフィード町に一時侵入し、検問所を設置した。

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ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒジュリー師は憲法改正と分権制樹立を改めて主張(2025年6月10日)

ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師はイラクのクルディスタン地域のルダウのインタビューに応じ、「独裁」と評されるような憲法を改正しなければならないとしたうえで、分権制を樹立する必要を改めて強調した。

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バラック在トルコ米大使兼シリア担当特使:「シャルア暫定大統領が包摂的な統治を推進し、西側諸国との関係構築を進めていることが、一部の過激派による暗殺の動機となり得る」(2025年6月10日)

トーマス・バラック在トルコ米大使兼シリア担当特使は、アル=モニターのインタビューに応じ、アフマド・シャルア暫定大統領が包摂的な統治を推進し、西側諸国との関係構築を進めていることが、一部の過激派による暗殺の動機となり得ると懸念を示し、「取り巻く保護体制の構築を急ぐ必要がある」と述べた。

バッラク特使は以下の通り述べた。

シリアへの経済的支援が遅れれば遅れるほど、分裂した集団が「今こそ混乱を起こす好機だ」と動き出すだろう。
そうした敵対者が動き出す前に抑止する必要がある。
彼(シャルア暫定大統領)は、聡明で自信に満ち、集中力がある…。彼は優れた話し手で、そのポーカー・フェイスも効いている。
今日、我々とシャルア暫定大統領の利害は完全に一致していると確信している。
彼がイドリブ県で成し遂げたように、過激なイスラームではなく、穏健なイスラームを基礎とした包摂的で機能的な社会の構築を目指しているのだ。
(ドナルド・トランプ)大統領の意志を、官僚的な保留によって妨げさせてはならない。
彼は自らの判断で、思い切った決断を下した。絆創膏を一気にはがすようなものだった。これは顧問の助言ではない。トランプ大統領が自分らしく行った判断だ。そしてそれは見事だった。
制裁解除に条件はない。
我々は命令しない。条件も提示しない。国家建設もしない。我々はそれを過去にやって、うまくいかなかった。
イスラエルとシャルア暫定大統領が、現時点で直接対話していなくとも、軍事的に衝突することが双方にとって極めて愚かな選択であるという沈黙の了解を持っていることが我々の願いだ。
シリアが生き残る唯一の道は、国家の中で複数の非国家武装勢力が互いに戦い合うような状況を終わらせ、あらゆる少数派がそれぞれの文化・伝統・習慣を保持しつつ、シリア人として共存できる状態を作ることだ。
武装勢力の統合にはより深いアイデンティティの問題が根底にあるが、最終的には「制服の違い」に過ぎない。
(シリア人が)自分の国を自分で作りたいのなら、どうぞやってくれ。我々は、良い人材や良いアイデアが流入するのを阻んでいる制限を外すだけで…、それによって希望が満ち溢れるだろう。
たとえ水や電力の供給がまだ改善されていなくても、人々は発電機が建設されているのを見ることができる…。この段階では、たった一滴の希望が、どれだけの絶望にも勝る。

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35輌の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がイラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村にある基地に兵站物資を搬入(2025年6月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、35輌の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がイラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村にある基地に兵站物資を搬入した。

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ダイル・ザウル県西部でシリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が激しく交戦、シリア民主軍兵士が死傷、インフラが損害を受ける(2025年6月10日

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディーによると、県西部のジャズラート村で、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が交戦、機関銃やロケット弾で激しい撃ち合いとなった。

これにより、シリア民主軍の兵士1人が死亡、5人が負傷、ジャズラト・ブーハミード村の給水施設などのインフラが損害を受けた。

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イドリブ県では米主導の有志連合と見られる無人航空機が2回の爆撃を実施し、ジハード主義者3人を殺害、内務省総合治安局は殺害されたジハード主義者の家族を逮捕(2025年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機1期が、ダーナー市周辺でオートバイ1台を狙って爆撃を実施し、これを破壊した。



また、この攻撃の約1時間後にも、所属不明の無人航空機がイドリブ市北のカラーマ・キャンプ群近くで自動車1台を狙って爆撃を行い、車は全焼、2人が死亡した。

また、この爆撃の在外で、旅客バス1台がフロントガラスが割れるなどの被害を受けた。

爆撃は米主導の有志連合によるものと見られ、殺害された3人はいずれもジハード主義者。

また内務省総合治安局がバータブー村で、この爆撃で死亡したジュムア・ハンムード氏の家族を逮捕した。

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これに関して、ANHAは、爆撃が40分あまりにわたって行われたとしたうえで、米軍がフッラース・ディーン機構(の元メンバー)に対する攻撃を再開したと伝えた。

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アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)が住民に暴行(2025年6月10日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のビーバーカー村で老夫婦に暴行を加えた。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はアフリーン市で、ウマイラート部族の家族に暴行を加えた。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、兵士2人が戦死したと新たに発表した。

また、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、同軍軍事作戦師団(TOL)が5月22日、タル・クージャル郡でダーイシュ(イスラーム工)のスリーパーセルのメンバー1人で広報・宣伝部門で活動していたワッダーフ・マルワーン・タイーサーン容疑者(アウダフ)を逮捕したと発表した。

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ANHAによると、ヨーロッパ連合議会の代表団と、フランスのNGO「国境なき弁護士団」のメンバーらが、北東シリア自治行政の渉外関係局の本部(ハサカ県カーミシュリー市)を訪問した。

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ヒムス県タッルカルフ市近郊で内務省の治安部隊が正体不明のグループの襲撃を受け、隊員1名が死亡、3名が負傷(2025年6月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区に隣接する西ラッカ村のモスク前で、オートバイに乗った2人組の武装グループがシーア派の科学研究技師を殺害した。

また、SANAによると、ヒムス県タッルカルフ市近郊で内務省の治安部隊が正体不明のグループの襲撃を受け、隊員1名が死亡、3名が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがサフィーラ市東のアブー・ドゥライハ村で旧シリア軍に協力していたとされる1人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの縦」地域内のジャラーブルス市で、少女1人が撃たれて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町とフラーク市を結ぶ街道で、活動家のアブドゥッラフマーン・ハリーリー氏(アブー・シャーヒーン・スーラ)が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

また、ハイト村では、正体不明の武装グループが内務省の治安機関の要員1人を銃で撃ち殺害、1人を負傷させた。

さらに、サナマイン市では、正体不明の武装グループが男性1人を銃で撃ち殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市北の農村地帯で内務省の治安局が前政権の関係者1人を逮捕した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は2025年国連海洋会議の会場となるフランスのニースを訪れ、フランスのジャン=ノエル・バロー外務大臣と会談(2025年6月10日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、2025年国連海洋会議の会場となるフランスのニースを訪れ、フランスのジャン=ノエル・バロー外務大臣と会談し、両国にとっての懸案である情勢の進展や戦略的課題について議論した。

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ダマスカス国際空港からトルコのイスタンブール空港行きのシリア・アラブ航空直行便が約12年ぶりに再開(2025年6月10日)

SANAによると、ダマスカス国際空港からトルコのイスタンブール空港行きのシリア・アラブ航空直行便が約12年ぶりに再開された。

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バーバー内務省報道官:「国外から支援を受けた集団や旧体制の残党が国家を脅かし、社会的和解の妨げとなっている」(2025年6月10日)

SANAによると、ヌールッディーン・バーバー内務省報道官は、首都ダマスカスの情報省で記者会見を行った。

会見の内容は以下の通り。

国外から支援を受けた集団や旧体制の残党が国家を脅かし、社会的和解の妨げとなっている。
移行期正義における基本原則の一つは、戦争犯罪に関与した士官らを含む者への公正な裁判の保証である。
拘束者に関しては、攻撃抑止作戦の際に、旧体制の軍や諜報機関の一部士官が協力し、軍施設や情報拠点を我々に引き渡したことで、部隊が各地へ展開し、解放が実現された。
現在注目を集めている一部の人物は、作戦中に旧体制の部隊を無力化するのに資し、それが勝利と解放を早めた。
重犯罪者の背後には多くの犯罪ネットワークが存在する。これらの全容を把握するために、国内外の多数の機関と連携して情報を収集し、犯人の逮捕と国民から奪われた資金の回収を目指している。
内務省には新たな部門が設置され、国際刑事警察機構(インターポール)と連携し、シリア国民に対する犯罪者の追跡を行っている。


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社会平和維持高等委員会のスーファーン委員は、2021年以降に前政権に投降していた現役士官らを釈放したと発表(2025年6月10日)

SANAによると、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員(シャーム自由人イスラーム運動元司令官、シリア解放戦線元司令官)は首都ダマスカスの情報省で記者会見を行った。

記者会見での主な発言は以下の通り。

2021年以降「現役士官」(アサド前政権の士官)として働き、イラク国境およびスフナ地域(ヒムス県)で自発的に投降していた者たちが、身の安全を保証したうえで釈放された。
拘束されていた士官らは調査を受けたが、戦争犯罪に関与した証拠はなく、彼らを拘束し続けることは国家の利益にも法的正当性にも合致しない。
これらの措置は移行期正義の代替ではなく、既に始まっている正義の一環であり、大統領令で設置された移行期正義国民委員会の任務である。
ファーディー・サクル(国防隊司令官の1人)などがこうしたプロセスに含まれることは、問題解決や国の直面する危機への対処に役立っている。我々は殉教者家族の痛みと怒りを理解しているが、社会的和解の段階においては、次の安定のための相対的な平和を確保する決断が必要である。
正義のない国は存在せず、真の正義は真実を語る勇気なくして達成されない。今後も透明性を保ち、被害者に正義を、加害者に責任を問う真の正義を目指す。
現状において、二つの並行するプロセスがあるが、このうち社会的和解プロセスが、戦略的措置の基盤を提供するという点で優先されている。
今後さらなる措置が予定されており、その時期が来れば順次発表する。
国内の安定には客観的な条件が必要であり、不安定な情勢では国民和解に向けたプロジェクトは成立しない。
和解委員会は、社会で提起される課題を常に追っているが、その多くは非公開の場で行われるべきだ。
我々が大統領に求めた権限には、無罪が証明された被拘束者の釈放など、国家機関と連携した措置も含まれる。
移行期正義とは、体制に仕えたすべての者を処罰するという意味ではなく、対象は重大な犯罪や人権侵害を行った者に限定される。
この過程を拙速に進めたり、個人の判断で処理することは混乱を招き、国家がその機能を果たせていないように見える恐れがある。それは外部からの干渉の口実ともなりかねない。
復讐や報復では移行期正義は達成されず、むしろ責任の所在が曖昧になり、虐殺の加害者が逃れる原因となる。
解放の初期に与えられた身の安全の保証は、流血の抑止に大きく貢献し、社会的和解の分野において誰の目にも明らかな成果があった。
ファーディー・サクルについては、状況を見極めたうえで逮捕せず、安全保障を提供する判断がなされた。これは、国家兵士と衝突地域やその支持基盤双方における流血の回避を目的とした。
流血を防ぐために実施された措置や成果の多くは、非公開のまま進められている。情報を公開しない理由は、それにより施策の継続が可能になるからである。
拘束者の釈放は和解委員会の役割であり、誘拐などその他の事件には国家があらゆる力を挙げて対処している。
国内の安定は正義の実現だけでは不十分であり、我々には社会的和解という確固たる路線がある。和解委員会の活動は多岐にわたり、数値化できないが、多くの騒乱を静かに食い止めている。




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