イスラエル軍がクナイトラ県ハミーディーヤ村の民家15棟を基地近くにあるとして破壊する一方、イランの無人航空機多数がシリア南部に墜落(2025年6月17日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のパトロール部隊がハミーディーヤ村の民家15棟を基地近くにあるとして破壊した。

また、兵員輸送車4輌からなる部隊が、東サムダーニーヤ村に侵入、複数の住居に対して強制捜査を行い、市民2人を逮捕、連行した。

イスラエル軍地上部隊はさらに、タルジャナ村とアマル農場からマンタラ・ダムに至る街道一帯に侵入し、道路を封鎖した。


一方、イスラエル軍はサイダー・ジャウラーン村近郊に飛来したイランの無人航空機1機を撃破した。

イスラエル軍はまた、ラフィード町上空でイランの無人航空機2機を迎撃し、これを破壊、残骸が村の東部に落下した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イランの無人航空機2機がハイト村に、1機がハフスィーン村に墜落した。

また、4機がクサイル村上空でイスラエル軍の迎撃を受け、一部が撃墜され、墜落した。


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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、上空でイスラエル軍がイランのミサイルを迎撃する爆発音が複数回にわたって確認された。

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スワイダー24によると、アウス村近郊に弾道ミサイルの残骸が落下した。

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シャルア暫定大統領は2025年政令第92号を施行し、タルトゥース大学の学長にアディーブ・ムハンマド・バルフーム氏を任命(2025年6月17日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は2025年政令第92号を施行し、タルトゥース大学の学長にアディーブ・ムハンマド・バルフーム氏を任命した。

政令は6月11日付で施行されている。

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ロシアの首都モスクワの水たばこカフェでスマホを眺めるマーヒル・アサド氏の映像がSNSで公開される(2025年6月17日)

シリア人権監視団ムラースィルーン(Syrian Reporters)などは、ロシアの首都モスクワの水たばこカフェでスマホを眺めるマーヒル・アサド氏の映像を公開した。

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米軍がハサカ県タッル・バイダル村にある基地から15~20人の人員を残して撤退(2025年6月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍がタッル・バイダル村にある基地から15~20人の人員を残して撤退した。

一方、ロイター通信は、シリア北・東部に展開する米軍がハサカ県のワズィール休憩所とタッル・バイダル村にある基地から撤退、同地にはシリア民主軍の小規模な部隊が駐留しているのみだと伝えた。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を殺害(2025年6月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊がハサカ市で麻薬密売グループのメンバー多数を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの武装グループが、ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を襲撃し、殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、フワイジャト・ウカイラシー村で若い男性が何者かに銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

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内務省総合治安局がタルトゥース市のカフェで、経営者が女性に暴行を加えた同局隊員を店から追い出そうとしたが、逆に隊員らから暴行を受ける(2025年6月17日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がタルトゥース市のコルニーシュ地区にあるカフェで、経営者が女性に暴行を加えた同局隊員を店から追い出そうとしたが、逆に隊員らから暴行を受けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、国防省傘下の武装グループがラフターヤー村の住民をヒルバト・ティーン・ヌール町に連行し、即決処刑した。

マシュラファ村一帯で、正体不明の武装グループが住民を襲撃、4人を殺害し、2人を負傷させた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がダイル・ザウル市で厳戒態勢を敷いた。

市の東側にある拘置所から逮捕者らが脱走したのを受けたもの。

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沿岸部では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がダッアース・ダッアース容疑者(前政権の総合情報部幹部)を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザ師団とスルターン・スライマーン・シャー師団(アムシャート師団)からなる合同部隊が、ナイラビーヤ村を強襲し、指名手配者(北・東シリア地域民主自治局の協力者)を捜索するとして、住宅を強制捜査し、女性らに尋問した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、クドスィーヤー市で内務省総合治安局の隊員がダイル・ザウル県出身の一家に暴行を加えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがサナマイン市で国防省の兵士1人を自宅前で銃で撃ち殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクヌッディーン区で15歳の青年が何者かによって銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

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人民議会選挙高等委員会が首都ダマスカスの人民会議事堂で開催(2025年6月17日)

SANAによると、人民議会選挙高等委員会が首都ダマスカスの人民会議事堂で開催された。

委員会では、各県(選挙区)の地方選挙委員会や選挙人委員会の構成員に求められる条件および基準、委員会の活動に関する作業工程表の作成などが議論された。 SANAによると、委員会は2~3ヵ月の日程で作業を進めるという。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ドイツのファーディフォル外務大臣、イタリアのタジャーニ外務大臣と相次いで電話会談(2025年6月17日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ドイツのヨハン・ファーディフォル外務大臣と電話会談を行い、地域の喫緊の課題および両国間の二国間関係について協議した。
会談のなかで、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、イスラエルによるクナイトラ県での住宅破壊や樹木伐採などの侵入行為を非難した。
また、両外務大臣は、二国間関係強化の一環として、シリア・ドイツ経済調整評議会を設立することで合意した。

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SANAによると、シャイバーニー外務在外居住者大臣はまた、イタリアのアントニオ・タジャーニ外務大臣と電話会談を行い、二国間関係とその発展の方途、シリアおよび地域情勢の最新動向について協議した。

スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催され、シャルア暫定大統領との連携や関係調整などを目的とする事務局を発足(2025年6月17日)

イナブ・バラディースワイダー24などによると、スワイダー県スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催された。

総会には、ドゥルーズ派の宗教的指導者(シャイフ・アクル)のユースフ・ジャルブーウ師とハンムード・ハンナーウィー師、ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ハジュリー師の代表、キリスト教徒代表らの約120人が出席した。

2回の討議セッションから構成された大会では、事務局の発足が決定された。

会議のコーディネーターでもあるマイサー・アブドゥッラー氏によると、事務局は、アフマド・シャルア暫定大統領との連携や関係調整、国家建設への主体的参加を任務とし、メンバーの選出作業が現在進行中だという。

また、同事務局にはシャルア移行期内閣と連携するための複数の委員会も設置された。

農業技師組合の代表として会議に出席したダーヒー・ディブス氏によれば、事務局は計31名のメンバーから構成される予定で、うち6人は女性、8人は若者であり、他は政治家だという。

アブドゥッラー氏によると、大会では、国家の形態などに関する議論が行われ、参加者は、国家を宗教的・イデオロギー的な色に染めるべきではなく、法と制度に基づくべきである点で一致、分権制については、その採否を画定することが時期尚早とする意見もあったが、国家の将来の形は全国的な合意で決まるべきだという点では共通の認識があったという。

そのうえで、同氏は、シリアの統治形態が、宗派や特定の県、現在の移行政権が決定するものではなく、シリア国民全体の意思によって決められるべきであると強調した。

 

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一方、尊厳の男たち運動とハサン・アトラシュ氏は大会への参加を見合わせた。

このうち、アトラシュ氏の不参加は、大会冒頭で名前が紹介されなかったことが理由である一方、尊厳の男たち運動は声明で、総会に来賓として招待を受けたことで、発言権も投票権も与えられなかったために、参加を拒否したと発表した。

在ダマスカス米国大使館はシリア北・東部のキャンプからシリア人が自主的に帰還することを引き続き支援するとの姿勢を強調(2025年6月17日)

在ダマスカス米国大使館は、Xを通じて、シリア北東部のキャンプからシリア人が自主的に帰還することを、米国が引き続き支援するとの姿勢を強調した。

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ヨルダンに居住していたシリア難民62世帯251人がヨルダンからダルアー県のナスィーブ国境通行所を経由して、ダマスカス郊外県とヒムス県に帰還(2025年6月17日)

SANAによると、ヨルダンに居住していたシリア難民62世帯251人がヨルダンからダルアー県のナスィーブ国境通行所を経由して、ダマスカス郊外県とヒムス県に帰還した。
帰還は、ヨルダンの実業家ラヒーフ・ハーケミー氏が設立したファラフ財団の支援事業の一環で、同事業による帰還は今回が4回目。

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シリア・アラブ航空は部分的に空域が閉鎖されている現状において、利用可能な範囲で最大限のフライト・スケジュールを継続していると発表(2025年6月17日)

SANAによると、シリア・アラブ航空は、部分的に空域が閉鎖されている現状において、利用可能な範囲で最大限のフライト・スケジュールを継続していると発表、18日に以下の便の運航が確定したと発表した。
ダマスカス・ドバイ・ダマスカス:便名515(往路)、516(復路)。ダマスカス発 午前7時、ドバイ発 午前11時30分。
ダマスカス・リヤド・ダマスカス:便名389(往路)、390(復路)。ダマスカス発 午前7時30分、リヤド発 午前11時。
ダマスカス・イスタンブール・ダマスカス:便名443(往路)、444(復路)。ダマスカス発 午前9時、イスタンブール発 正午。
ダマスカス・ドーハ・ダマスカス:便名521。ダマスカス発 午後4時、ドーハ発 午前4時30分(6月19日木曜日)。
ダマスカス・シャルジャ・ダマスカス:便名501(往路)、502(復路)。ダマスカス発 午後2時30分、シャルジャ発 午前3時30分(6月19日木曜日)。

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ダマスカス大学シャリーア学部は体制転換後初めて科学的コーラン解釈分野における批判的博士号を授与(2025年6月17日)

SANAによると、ダマスカス大学シャリーア学部は、「現代における人間の身体的創造に関するコーランの科学的解釈:批判的分析研究」と題した論文に対し、科学的コーラン解釈分野における初の批判的博士号を授与した。

論文はアフマド・シャラフッディーン・ブルハーン氏が執筆、身体的創造に関する現代の見解を分析的かつ批判的に考察し、それらのうち科学的・宗教的に受け入れられるものと否定されるものとを区別することを目的としている。
主指導教官はアブドゥルアズィーズ・ハージー教授が、副指導教官はマルワーン・ハラビー高等教育科学研究大臣(ダマスカス大学医学部発生学教授)が務めた。

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