シリア軍による自警部隊第1期教練コースが修了(2015年11月13日)

SANA(11月13日付)は、ダマスカス郊外県で行われたシリア軍による自警部隊の第1期教練コースが修了し、バアス党地域指導部のヒラール・ヒラール副書記長、フサイン・マフルーフ・ダマスカス郊外県知事らが参列するなか修了式が行われた、と伝えた。

自警部隊の教練コースにはダマスカス郊外県各地の一般人(若者ら)が参加し、「タクフィール主義テロ」に対抗するための戦闘技術などの教練を受けた。

SANA, November 13, 2015をもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2015年11月13日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月13日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回、フール町近郊(4回)、ラッカ市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 14, 2015をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機は過去2日間で107回出撃、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点など289カ所を破壊(2015年11月13日)

ロシア国防省は、ロシア軍が過去2日間(11、12日)で107回出撃し、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、ダルアー県、ダイル・ザウル県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設289カ所を破壊したと発表した。

この空爆で、司令拠点34カ所、武器弾薬庫16カ所、爆発物製造工場2カ所、教練キャンプ3カ所、拠点50カ所、壕184カ所を破壊した。

イドリブ県では、Su-34戦闘爆撃機がマアッラト・ヌウマーン市近郊でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆した。

アレッポ県では、ロシア軍はラスム・アッブード村近郊でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆した。

ダルアー県では、Su-34戦闘爆撃機がジャースィム市でダーイシュの武器弾薬庫を空爆した。

ダマスカス郊外県では、ロシア軍はムガール山近郊でダーイシュの武器弾薬庫などを空爆した。

ヒムス県では、Su-24M戦闘機がタニーヤト・ルジュマ回廊でダーイシュの拠点を空爆した。

ハマー県では、Su-34戦闘爆撃機が、ラターミナ町郊外でヌスラ戦線の武器弾薬庫などを破壊した。

ラタキア県では、ロシア軍は、カディーン村郊外でヌスラ戦線の司令拠点などを破壊した。

ダイル・ザウル県では、Su-34戦闘機が、マヤーディーン市近郊で、原油を積んだダーイシュのタンクローリー車列などを空爆した。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局を主導するシリアの民主統一党はイラク・クルディスタン民主党がイラク・スィンジャール地方解放を自らの成果にしようとしていると批判したうえで、ヤズィード教徒に自治政府の樹立を呼びかける(2015年11月13日)

西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党は声明を出し、イラクのスィンジャール地方がダーイシュ(イスラーム国)から解放されたと発表、同地から避難していたヤズィード教徒に対して帰宅と自治政府の樹立を呼びかけた。

また同じ声明で、民主統一党は、ダーイシュによるスィンジャール地方蹂躙が「突如として撤退し、自らの義務を行った…イラクのクルディスタン民主党のペシュメルガにある」と批判、また「スィンジャール地方を解放したのは、有志連合の航空支援を受けた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)、女性防衛部隊(YPJ)、人民防衛隊(HPG)、スィンジャール抵抗部隊、スィンジャール女性防衛部隊、クルディスターン人民防衛隊、自由女性防衛部隊」だと主張した。

そのうえで、「イラク・クルディスタン民主党は、この勝利が自分たちのものであるかように振る舞おうとしている」と非難し、ヤズィード教徒住民に対して、「自らの町に戻り、自治政府を宣言」するよう呼びかけた。

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これに先立ち、イラク・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー大統領は、イラクのニナワ県スィンジャール町郊外の山岳地帯を視察訪問し、同地で記者会見を開き、スィンジャール地方が解放されたと正式に発表した。

ARA News, November 14, 2015
ARA News, November 14, 2015

ARA News(11月13日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線に所属するバイヤーダ殉教者大隊がシリア軍との戦闘から逃亡し、ダーイシュ(イスラーム国)に合流(2015年11月13日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の広報部門(ヒムス特派員)は、インターネットを通じてビデオ声明を出し、そのなかで、同戦線所属部隊がダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったことを明らかにした。

ダーイシュに忠誠を誓ったのは、バイヤーダ殉教者大隊。

「アブドゥルバースィト・サールート、革命の守護者から犯罪者の守護者へ」と題されたビデオ声明(https://youtu.be/w1L6uOp_e4g)では、司令官のアブドゥルバースィト・サールート氏が、自身を含む大隊メンバーがダーイシュに忠誠を誓い、ダーイシュからの支援を受けて、ヒムス県北部でそのほかの反体制武装集団との戦闘を行っていると述べている。

なお、ヒムス最高シャリーア法廷は11月8日、サールート氏がヒムス県タルビーサ市一帯でのシリア軍との戦闘後に逃亡し、ダーイシュ支配地域に入ったと発表していた。

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しかし、サールートは16日に音声声明でこれを否定した。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、November 17, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にハサカ県フール町の奪還に成功する一方、シリア軍はダーイシュの拠点都市バーブ市などを爆撃(2015年11月13日)

ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の消息筋が、ARA News(11月13日付)に対して、ハサカ県フール町一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、フール町を完全制圧したことを明らかにした。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を続け、同地での支配地域を拡大するとともに、アルバイド村、ターマート村を制圧した。

シリア軍はまた、タッル・イスタブル村、サーリヒーヤ村、シャルバア村、アファシュ村でダーイシュの拠点に対して攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、シリア軍は、アイン・ハージャ村、ジャルーフ村、ダイル・ハーフィル市、アイン・ジャフシュ村、マスカナ村、ジュッブ・ガブシャ村、バーブ市、タッル・アフマル村のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が東カラムーン地方のカーラ市郊外無人地帯(ワーディー・ザムラーニー)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市フワイジャト・サクルでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、戦闘員60人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がジャズル油田地帯、シャーイル油田地帯、マヌーフ村、フワーリーン村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、サフム・ジャウラーン村でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などと交戦し、双方に5人の死者が出た。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はハーディル村制圧に続いて、アイタ村などからヌスラ戦線を放逐する一方、ジュンド・アクサー機構などはハマー県スーラーン市に進攻(2015年11月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーディル村、アイス村を制圧したシリア軍がダマスカス・アレッポ街道(国際幹線道路)方面に進軍を続け、国防隊、ヒズブッラー戦闘員などとともに、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、タッル・ハディーヤ村などを制圧した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アレッポ市南部での掃討作戦を継続し、タッル・バージル村、タッル・ハディーヤ村、トゥライラート村、マルユーダ村、ヒルバト・クーサー村、アイス村、バーニス村、ラスム・サフリージュ村を制圧した。

シリア軍はまた、マンスーラ村、アレッポ市アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区でシャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団の拠点を攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構と「穏健な反体制派」で米CIAの支援を受けているイッズ連合などからなる反体制武装集団がスーラーン市一帯に進軍し、シリア軍と交戦、クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、スーラーン市北部のシリア軍拠点複数カ所を制圧した。

これに対して、シリア軍はムーリク市、カフルズィーター市、サイヤード村などを空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がムーリク市、ラハーヤー村、ラターミナ町、カフルズィーター市でファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また同地一帯およびアトシャーン村ではシリア軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がサルジャ村、ナージヤ村を空爆・砲撃し、自由弁護士連合の活動家ら3人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山地方のバイーニーン村一帯を「白リン弾」と思われる爆弾で空爆した。

トルコ国境に近いザーウィヤ山一帯でこうした爆弾が使用されるのはこれが初めてだという。

Kull-na Shuraka', November 14, 2015
Kull-na Shuraka’, November 14, 2015

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイスラーム軍の本拠地ドゥーマー市を地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ロシア機と思われる戦闘機が同市を3度にわたって空爆した。

また、ハラスター市一帯では、シリア軍と反体制武装集団が交戦、ザブディーン村、ダーライヤー市では戦闘機(所属不明)が空爆を行った。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハラスター市郊外農場地帯各所でイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦し、同地複数カ所(アズム・ビルなど)を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がナビー・ユーヌス峰一帯で反体制武装集団と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機がジュッブ・アフマル村一帯を空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カールーラ山、ハッスーナ丘を反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

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ダルアー県、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

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