有志連合がダイル・ザウル県のタナク油田に対して降下作戦を実施(2015年11月16日)

ARA News(11月17日付)は、有志連合戦闘機4機がタナク油田一帯を空爆するなか、地上部隊が降下作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦後、撤収した、と伝えた。

この降下作戦の目的は不明だという。

AFP, November 17, 2015、AP, November 17, 2015、ARA News, November 17, 2015、Champress, November 17, 2015、al-Hayat, November 18, 2015、Iraqi News, November 17, 2015、Kull-na Shuraka’, November 17, 2015、al-Mada Press, November 17, 2015、Naharnet, November 17, 2015、NNA, November 17, 2015、Reuters, November 17, 2015、SANA, November 17, 2015、UPI, November 17, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍のもと、米支援の「穏健な反体制派」の糾合が進む:アレッポ県、イドリブ県で活動する「穏健な反体制派」がシリア民主軍への合流を宣言(2015年11月16日)

アレッポ県とイドリブ県で活動する反体制武装集団15組織が共同声明(https://youtu.be/nfmhsV4BhVM)を出し、ハサカ県で米軍の航空支援を受けてダーイシュ(イスラーム国)との戦いを続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の民主シリア軍への参加を宣言した。

共同声明で15組織は「シリア国内での進捗、各地へのテロ波及、ダーイシュやその兄弟組織、犯罪者バアス体制に代表されるテロによる…シリア国民への虐殺といった状況を踏まえ、また有志連合の支援を受けたジャズィーラ地方でのシリア民主軍の勝利、各所でのダーイシュ放逐を踏まえ、我々以下の組織はシリア民主軍の旗の下に入ることを宣言する」と表明している。

共同声明に参加したのは以下の武装集団:

革命家軍

第30師団

イドリブ郊外殉教者旅団

第455特殊任務旅団

第99歩兵旅団

ハムザ旅団

カアカーア旅団

北部自由人

アレッポ市および同市郊外部族軍

クルド戦線

アレッポ県およびイドリブ県駐留西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊

同女性保護部隊

これらの組織のうち、第30師団は、米国がトルコ領内で教練後、シリア領内に派遣した「穏健な反体制派」で、一次隊がシャームの民のヌスラ戦線との戦闘で壊滅、二次隊がヌスラ戦線に武器を提供した組織。

Youtube, November 17, 2015
Youtube, November 17, 2015

AFP, November 17, 2015、AP, November 17, 2015、ARA News, November 17, 2015、Champress, November 17, 2015、al-Hayat, November 18, 2015、Iraqi News, November 17, 2015、Kull-na Shuraka’, November 17, 2015、al-Mada Press, November 17, 2015、Naharnet, November 17, 2015、NNA, November 17, 2015、Reuters, November 17, 2015、SANA, November 17, 2015、UPI, November 17, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で8回の爆撃を実施(2015年11月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して48回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回、フール町近郊(8回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 17, 2015をもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって実効支配されるアフリーン市に至るすべての街道を封鎖、民間人40人を拉致(2015年11月16日)

アレッポ県では、ARA News(11月16日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動をはじめとするジハード主義武装集団は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が実効支配するアフリーン市に至るすべての街道を封鎖した。

街道封鎖は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、シャーム自由人イスラーム運動やヌスラ戦線の戦闘員多数を逮捕したことを受けた動きだという。

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またARA News(11月17日付)によると、アレッポ市・アフリーン市街道で、バス2台が武装集団の襲撃を受け、乗っていたクルド人住民40人が拉致された。

これに関して、同サイトはアフリーン市の複数の消息筋の話として、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が西クルディスタン移行期民政局の当局に対して捕虜交換を求めていると伝えた。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、November 17, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線はレバノン人人質解放の条件としてダマスカス郊外県の2カ村の割譲と女性囚人5人の釈放を要求(2015年11月16日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏はトルコのアナトリア通信(11月16日付)の取材に応じ、2014年8月にベカーア県バアルベック郡アルサール村でダーイシュ(イスラーム国)とともに拉致したレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放の条件として、レバノンの刑務所に収監されている女性5人の釈放と、シリア領内のフライタ村とマアッラ村の割譲を要求した。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、Anadolu Ajansı, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官はシリア革命連合代表と、ロシア外務副大臣は変革解放人民戦線代表とそれぞれ会談(2015年11月16日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ議長は米国を訪問し、ワシントンDCでジョン・ケリー米国務長官と会談、ウィーン3会議での合意への対応などについて協議した。

一方、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副首相は、モスクワで変革解放人民戦線のカドリー・ジャミール代表(駐ロシア)と会談し、ウィーン3会議での合意への対応などについて協議した。

『ハヤート』(11月17日付)が伝えた。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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G20参加国のシリア情勢をめぐる主な言動(5):フランスのファビウス外相「シリアへの地上部隊の派遣には反対」(2015年11月16日)

G20に参加するためにトルコのアンタルヤを訪問中のフランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」に、フランスが地上部隊の派遣に反対している、と述べた。

ファビウス外務大臣はその理由として、「地上部隊を派遣すれば、占領軍となってしまい、我々が実現しようとしているのとは逆の結果をもたらしてしまう」と述べた。

ARA News(11月16日付)が伝えた。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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G20参加国のシリア情勢をめぐる主な言動(4):キャメロン英首相「ロシアとの亀裂は縮まった…。シリア領内での爆撃に向け下院を説得する」(2015年11月16日)

英国のデヴィッド・キャメロン首相は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領との会談後BBC(11月16日付)に対して、アサド大統領の処遇をめぐるロシアとの「亀裂が縮まった」と述べた。

キャメロン首相は「我々は、アサドがただちに去らねばならないと考えているが、プーチン大統領らは彼を支援し続けている。しかし私は亀裂は縮まったと思う。我々は亀裂を打破できると考えているが、双方の間で妥協が必要となろう」と述べた。

一方、キャメロン首相は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)への空爆に参加したいとの意向を改めて示し、そのために英国下院を説得する必要があると述べた。

キャメロン首相は「ダーイシュはイラク・シリア国境を承認していない。我々もこの組織を承認してはならないが、彼らが国境を認めていないことを踏まえておく必要がある。私は議会にこのことを伝え、また多くの人々を説得するつもりだ」と述べ、シリア領内でのダーイシュ空爆をめざす意思を改めて表明した。

キャメロン首相は2013年8月にダマスカス郊外県で化学兵器使用事件が発生した際、米国、フランスとともにシリア政府への懲罰目的の限定的空爆の実施を企図したが、下院の否決を受け、これを断念している。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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G20参加国のシリア情勢をめぐる主な言動(3):トルコのエルドアン大統領「シリアの未来にアサドの居場所はない」(2015年11月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は「シリアの未来にアサドの居場所はない」と述べ、従来通りの姿勢を繰り返した。

また、フェリドゥン・シニルリオール外務大臣は「アサド大統領は移行期に樹立されるであろう移行政府に全権限を移譲することになろう」としたうえで、次期大統領選挙にアサド大統領は出馬しないだろう、と付言した。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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G20参加国のシリア情勢をめぐる主な言動(2):ロシアのプーチン大統領「アサド大統領退陣要求はパリをテロ攻撃から守ったか?」(2015年11月16日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はG20閉幕時に以下のように述べ、フランスに対シリア政策の変更を呼びかけた。

「フランスは、アサド大統領個人の退陣をめぐって強硬な態度を取ってきた国の一つだ。我々は、フランスの友人たちが、政治的変革に際して前提条件を設定して問題を解決すべきだと言うのを何度も耳にしてきた…。しかし、こうした姿勢によってパリをテロの攻撃から守ることはできたのだろうか? そんなことは決してない」。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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G20参加国のシリア情勢をめぐる主な言動(1):オバマ米大統領「アサドの将来については依然として合意はなされていない」(2015年11月16日)

バラク・オバマ米大統領はトルコのアンタルヤで開かれていたG20閉幕時に、シリア情勢について触れ「シリア危機の解決に向けて相応の前進が見られた。ウィーンでの会議は共通理解に達し、シリア政府と反体制派の交渉を国連の仲介のもとに実施し、政治的移行、代議的政府の樹立、新憲法制定、選挙実施、さらに政治プロセスと並行した停戦といった行程を策定した…。これは意欲的な目標だ」と述べる一方、「アサドの将来については依然として合意はなされなかった。我々は、未来のシリアにおいて彼に役割があるとは考えていない」と改めて強調した。

しかしオバマ大統領は「すべての国がはじめて、政治プロセスについて合意し、戦争を終わらせねばならないと考えるようになった」と付言し、ウィーン・プロセスの成果を高く評価した。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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アラブ連盟のアラビー事務総長「シリアの資格停止処分解除を受け入れない加盟国がある」(2015年11月16日)

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、14日のウィーン3会議で参加国が停戦・移行プロセスに合意したことに関連して、2011年末、シリアの加盟国資格処分を解除するかとの質問に対し、「この問題はまだ提起されていない」としたうえで、「このこと(シリアの復帰)を受け入れない加盟国がある」と答えた。

アラビー事務総長は、ウィーン3会議での合意に従って開催が見込まれているシリア政府と反体制派の代表との協議内容を踏まえたうえで、「シリアは復帰することになるだろう」と付言した。

『ハヤート』(11月17日付)などが伝えた。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を続ける(2015年11月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ダイル・ハーフィル村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がアークーラ村、シャルバア村、アッラーン村、シャマーウィヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タッル・イスタブル村、シュワイリフ村、ナッジャーラ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(11月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市南部郊外を2度にわたって攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が同町を空爆した。

またマサール・プレス(11月16日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュの支配下にあるタドムル市、カルヤタイン市、マヒーン町に燃料気化爆弾を投下し、2人が死亡した。

同サイトによると、シリア軍がマヒーン町に突入しようとしたが、ダーイシュはこれを阻止したという。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がフワーリーン村、フーシュ・アブー・ファラジュ村、マヒーン町およびその周辺一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた国防隊とともにハドス村、タドムル市西部郊外でダーイシュ拠点を攻撃し、で、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウカイリバート町郊外のサルバー村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

またイスリヤー村郊外では、シリア軍とダーイシュが交戦した。

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スワイダー県では、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がサアド遺跡、ワーディー・ガビーブ一帯で、ダーイシュ(イシュラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、アイン・ザカル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と交戦した。

マサール・プレス(11月16日付)によると、アブー・アリー・バリーディー氏暗殺を受け、戦闘を一時中断していたヤルムーク殉教者旅団は、ヨルダン人のアブー・ウバイダ・カフターン氏を新司令官に擁立し、ヌスラ戦線との戦闘を再開したという。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、November 17, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Masar Press Agency, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県のダグマシュリーヤ村、ダイル・ハンナー村方面に進軍し、同地一帯を制圧(2015年11月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がガマーム村回廊一帯で、反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダグマシュリーヤ村、ダイル・ハンナー村方面に進軍し、反体制武装集団と交戦、同地の大部分を制圧した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団との反体制武装集団と交戦の末、ダイル・ハンナー村、ダグマシュリーヤ村、バイト・アイヤーシュ村、ガマーム村郊外(給水所地区)を制圧した。

シリア軍はまた、ズワイク村、ラビーア町一帯を空爆し、反体制武装集団の拠点を破壊した。

このほか、SANA(11月16日付)によると、ヒズブッラー戦闘員の従軍記者としてアレッポ県で取材活動を行っていたムハンマド・マフムード・ナザル氏が戦闘に巻き込まれて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区一帯、ハーディル村一帯、アイス村一帯で、シリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍が、アレッポ市カルム・タッラーブ地区、マイサル地区を空爆し、2人が死亡したほか、ロシア軍機と思われる戦闘機がハーディル村一帯を空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団は米国製TOW対戦車ミサイルなどを駆使してタッル・ハディーヤ村一帯でシリア軍に応戦した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、バーシュカウィー北部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市ラーシディーン地区、サラーフッディーン地区、アーミリーユア地区、カフルハムラ村、タッル・ムサイビーン村、マンスーラ村、ハーン・アサル村などでジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、マサール・プレス(11月16日付)によると、シリア軍がタルビーサ市南部前線のムルーク検問所で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ザアフラーナ村、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラミーヤ市西部郊外を空爆した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がアトシャーン村、ムーリク市、タマーニア町、カサービーヤ村、カフルズィーター市、サイヤード丘北西部でファトフ軍の拠点を破壊し、戦闘員60人以上を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市でジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士1人が死亡した。

両者はまた東カラク村、ラフム村、インヒル市、ダルアー市ダム街道地区などでも交戦した。

マサール・プレス(11月16日付)によると、この戦闘で反体制武装集団はシャイフ・マスキーン市の一部を奪還、カルファー村、イズラア市の第12旅団基地、インヒル市の第15旅団基地を砲撃した。

一方、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区東部、難民キャンプ地区一帯、ハマーディーン地区、アトマーン村、東カラク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月16日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン航空基地一帯、マルジュ・スルターン村、ラフバ村一帯、アーリヤ農場、ドゥーマー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 16, 2015、AP, November 16, 2015、ARA News, November 16, 2015、Champress, November 16, 2015、al-Hayat, November 17, 2015、Iraqi News, November 16, 2015、Kull-na Shuraka’, November 16, 2015、al-Mada Press, November 16, 2015、Masar Press Agency, November 16, 2015、Naharnet, November 16, 2015、NNA, November 16, 2015、Reuters, November 16, 2015、SANA, November 16, 2015、UPI, November 16, 2015などをもとに作成。

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米国はウィーン3会議(14日)で戦略を持たずにロシアの解決案に迎合(2015年11月16日)

『ハヤート』(11月16日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、14日にオーストリアの首都ウィーンで開かれたウィーン3会議での各国の協議の内幕に関して、米国が、サウジアラビア、トルコ、カタールなどアサド政権の退陣に固執する「シリアの友」の主導国としてではなく、参加各国の仲介者として振る舞い、これらの国に圧力をかけて合意に至った、と報じた。

それによると、米国は、ロシアとは対象的に戦略を持っておらず、アサド大統領の進退をめぐって意見を異にしていたもの、ロシアが提示した解決案に追随しようとしたという。

また、13日のパリでの同時多発テロ事件を受けるかたちで、参加各国は「テロとの戦い」や政治プロセスに向け歩み寄っていったという。

会議では、テロ組織と戦うすべての武装勢力の間で包括的な停戦を実現したうえで政治プロセスに着手すべきだとするロシア、イランをはじめとする国々と、移行プロセスを優先させ、アサド大統領の進退問題を決着すべきだとする諸外国(サウジアラビア、トルコ、カタールなどと思われる)が対立した。

これに対して、米国は後者を主導するのではなく、「仲介者」として振る舞い、国連の仲介のもとでのシリア政府と反体制派の対話開始と合わせて、停戦を実施する、との妥協案を示したという。

一方、シリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表団をめぐっては、米国が主要アラブ諸国(サウジアラビア、カタールなど)が参加したかたちで反体制派の拡大会合を開くことを主張、これらアラブ諸国やトルコは、シリア革命反体制勢力国民連立の主導のもとに統一代表団が設置されることを条件とすべきだと主張し、慎重な態度を示した。

また、イランは主要アラブ諸国の出席に異議を唱えたという。

移行プロセスをめぐっては、反体制派を支援する諸国は、国連安保決議によって期限を定めることを求めるなか、ジュネーブ合意(2012年)そのものを受諾していないイランをロシアが説得し、閉幕声明に移行期についての文言を含めることを認めさせた。

これを受け、米国は、アサド大統領の進退についての言及がなければ、行程すらも拒否しようとしたアラブ諸国(サウジアラビア、カタールなど)を説得し、この問題を先送りにしたという。

テロ組織の定義をめぐっては、ロシアとイランがシャームの民のヌスラ戦線を明記するよう強く求めたのに対し、アラブ諸国(サウジアラビア、カタールなど)は、組織としてのヌスラ戦線と、そのなかのシリア人メンバーを区別すべきだとしたうえで、「テロリストと目されるようなムハージリーン(外国人戦闘員)はヌスラ戦線においては少数派で、大多数のメンバーはシリア人であって、彼らはテロリストではなく、シリア政府の暴力を前にヌスラ戦線以外の選択肢がない」と主張した。

だが、最終的には、国連安保理が定める国際テロ組織のブラックリストに従い、ダーイシュに加えてヌスラ戦線の名も閉幕声明には明記されることになった。

AFP, November 15, 2015、AP, November 15, 2015、ARA News, November 15, 2015、Champress, November 15, 2015、al-Hayat, November 16, 2015、Iraqi News, November 15, 2015、Kull-na Shuraka’, November 15, 2015、al-Mada Press, November 15, 2015、Naharnet, November 15, 2015、NNA, November 15, 2015、Reuters, November 15, 2015、SANA, November 15, 2015、UPI, November 15, 2015などをもとに作成。

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