アサド大統領はアリー・アスラーン前参謀長に最高勲功章を授与(2021年6月24日)

アサド大統領はアリー・アスラーン前参謀長の軍における功績に対して、最高勲功章を授与した。

SANA(6月23日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4327764383934027

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4327706680606464

 

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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運輸省は6月30日にUAEのアブダビとダマスカス国際空港を結ぶシリア・アラブ航空の往復便運行を再開すると発表(2021年6月24日)

運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が6月30日にUAEのアブダビとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表した。

アブダビ・ダマスカス便の運行再開については、6月15日に運輸省が20日に再開する旨を発表していた。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1775752619274823&id=660538387462924

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で39人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で67人(2021年6月24日)

保健省は政府支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月24日現在の同地での感染者数は計25,287人、うち死亡したのは1,859人、回復したのは21,774人となった。

SANA(6月24日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月24日に新たに67人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、39人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡8人、ハーリム郡23人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡5人、アフリーン郡7人、アアザーズ郡11人。

これにより、同地での感染者数は計25,434人、うち回復したのは22,243人、死亡したのは707人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1605925882945630/

AFP, June 24, 2021、ACU, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県内のトルコ軍拠点3カ所を砲撃、ロシア軍も爆撃を実施(2021年6月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、ダーナー村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー市を砲撃、住民1人が負傷した。

https://twitter.com/mohmad_rasheed/status/1408103245218779140

 

https://twitter.com/abmualsu/status/1408147521768202248

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にある県中部のナフラヤー村、マジャーズィル村、政府支配下のサラーキブ市近郊に設置されているトルコ軍の拠点3カ所に対して砲撃を加えたほか、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、マンタフ村を砲撃した。

ロシア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市近郊のアイン・シーブ村を3度にわたって爆撃した。

https://twitter.com/HoseinMortada/status/1408154668774068224

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、カーヒラ村、ズィヤーラ町、ザイズーン村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村、バルナター村、ハバータ村、バフフィース村、カフル・アンマ村などを砲撃した。

これに対して、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46連隊基地、ミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍事情報局がマムティナ村の住居を急襲し、同局に協力していた男性1人を殺害、1人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県17件、ラタキア県11件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民289人と国内避難民(IDPs)306人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は677,749人、2019年以降帰還したIDPsは90,463人に(2021年6月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月24日付)を公開し、6月23日に難民289人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民289人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は677,749人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者282,501人(うち女性84,908人、子ども143,801人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は906,029人(うち女性272,184人、子供462,292人)となった。

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一方、国内避難民306人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは306人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,463人(うち女性33,724人、子供32,304人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,059人(うち女性416,283人、子供676,070人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2021をもとに作成。

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シリア民主軍がハサカ県で、トルコとシリア国民軍がアレッポ県で密売目的で遺跡盗掘を続ける(2021年6月23日)

ハサカ県のハーリド・アフムー遺跡博物館局長は、ハサカ市近郊の北・東シリア自治局支配地域内にあるタッル・アブー・バクル遺跡とラジュマーン遺跡の2カ所で、武装グループ(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)が6月21日から違法な発掘作業を行っていると発表した。

アフムー局長によると、両遺跡はこれまでにも盗掘被害に遭っており、シリア民主軍をはじめとする武装グループが、米軍やトルコの傭兵(シリア国民軍)が管理する国境通行所を経由して盗掘した遺跡を密輸しようとしていると非難した。

両遺跡に近いファラーフ村の複数の情報筋によると、武装グループは住民が遺跡に接近できないようにして、盗掘作業を進めているという。
SANA(6月23日付)が伝えた。

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ANHA(6月23日付)は、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍所属の東部自由人連合の「傭兵」が、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡ジンディールス町近郊のクルバ村にある遺丘を重機などを用いて掘削し、ブラックマーケットや欧州での密売目的とした遺跡の盗掘を続けている伝えた。

盗掘作業では、オリーブの樹木数十本が伐採され、村の墓地も破壊されたという。

またジンディールス町の消息筋によると、同地の「入植者と傭兵」が町内の遺丘で盗掘目的の発掘作業を始めたという。

AFP, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県東部の砂漠地帯でダーイシュを狙って40回以上の爆撃を実施(2021年6月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って40回以上の爆撃を実施した。

一方、ダーイシュはタドムル市近郊の砂漠地帯(ワーディー・アブヤド地区)でシリア軍部隊を要撃し、兵士2人を殺害、7人を負傷させた。

AFP, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市郊外、マンビジュ市北東を砲撃(2021年6月23日)

アレッポ県では、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市郊外、同市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のフーシャリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフタリーン市近郊のバールーザ村で住民どうしが撃ち合いとなり、1人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、シリア国民軍所属のハムザ師団を離反した武装グループが、シリア国民軍憲兵隊や同軍所属の武装集団と交戦し、複数が負傷した。

AFP, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県フール・キャンプでイラク人難民1人がダーイシュ・メンバーと思われるグループに銃で撃たれて死亡(2021年6月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、イラク人難民1人がダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われるグループに銃で撃たれて死亡した。

フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村でオートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる2人組が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士1人に発砲し、殺害した。

AFP, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で43人、北・東シリア自治局支配地域で39人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で59人(2021年6月23日)

保健省は政府支配地域で新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月23日現在の同地での感染者数は計25,248人、うち死亡したのは1,855人、回復したのは21,766人となった。

SANA(6月23日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治したと発表した。

これにより、6月23日現在の同地での感染者数は計18,435人、うち死亡したのは761人、回復したのは1,861人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性18人、女性21人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、ダルバースィーヤ市1人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市3人、マンビジュ市2人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ラッカ県のラッカ市10人、タブカ市6人。

ANHA(6月23日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月23日に新たに59人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、35人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡5人、ハーリム郡20人、アリーハー郡5人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡7人、アフリーン郡12人、アアザーズ郡5人。

これにより、同地での感染者数は計25,367人、うち回復したのは22,204人、死亡したのは707人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1604953513042867/

AFP, June 23, 2021、ACU, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県とアレッポ県のトルコ軍拠点を狙って砲撃、女性1人死亡、トルコ軍兵士2人負傷(2021年6月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のカンスフラ村近郊のバドラーン丘にあるトルコ軍の拠点を砲撃し、トルコ軍兵士3人が負傷した。


ザマーン・ワスル(6月23日付)によると、シリア軍はレーザー誘導ミサイルでトルコ軍拠点を狙った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

https://twitter.com/mzmgr941/status/1407266109926039552

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室支配下のアーフィス村を砲撃し、子供1人を含む4人が死亡、6人が負傷した。

砲撃は、アーフィス村の墓地で葬儀が行っていた住民を狙って行われたという。

これに対して、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、政府の支配下にあるサラーキブ市一帯のシリア軍拠点、カフルナブル市を砲撃した。

また、サラーキブ市北のM5高速道路沿線一帯では、トルコ軍、「決戦」作戦司令室とシリア軍の間で重火器による砲撃戦が行われ、約1時間にわたって道路が不通となった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のアターリブ市に設置されているトルコ軍の拠点一帯を砲撃し、女性1人が死亡、子供1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサフム・ジャウラーン村とジッリーン村を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じたムウタッズ・ビッラー旅団の元戦闘員2人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県19件、ラタキア県19件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を28件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 23, 2021、ANHA, June 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2021、Reuters, June 23, 2021、SANA, June 23, 2021、SOHR, June 23, 2021、Zaman al-Wasl, June 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民315人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は677,460人に(2021年6月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月23日付)を公開し、6月22日に難民315人(うち女性95人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民315人(うち女性95人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は677,460人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者282,212人(うち女性84,821人、子ども143,654人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は906,740人(うち女性272,097人、子供462,145人)となった。

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一方、国内避難民313人が新たに帰宅した。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,157人(うち女性33,586人、子供32,255人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,753人(うち女性416,145人、子供676,021人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2021をもとに作成。

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中国はトルキスタン・イスラーム党に対する軍事作戦を支援するためシリア軍に最新鋭軍事機器を供与、イドリブ市にある新疆ウイグル自治区出身者の住居の近くで爆発が発生(2021年6月22日)

反体制派系サイトでシリア、イラク、レバノン情勢をフォローするフッル・ネット(6月22日付)は、シリア軍筋の話として、中国がイドリブ県やハマー県で活動を続ける新疆ウイグル自治区出身者(トルキスタン・イスラーム党)の戦闘員に対する軍事作戦を支援するため、シリア政府に軍事機器を供与したと伝えた。

ラウワード・アリーを名乗るシリア軍大尉は、フッル・ネットに対して「イドリブ県南部郊外とハマー県郊外のガーブ平原地方を包囲する第22師団と第3師団は、中国政府から高度な軍事機器を受け取った」と述べた。

アリー大尉によると、供与の目的は、ガーブ平原とイドリブ県山岳地帯を拠点とするウイグル人を標的とすることで、「高性能レーダーJY-27、電子戦用の機器や妨害装置が供与された」という。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市では、新県知事公邸近くにある新疆ウイグル自治区出身者の住居の地下で爆発物が爆発し火災が発生、住民が避難を余儀なくされた。

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県で米軍ドローンが墜落、パトロール部隊が機体回収のため捜索活動を実施(2021年6月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の無人偵察機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市東のシャイバーニーヤ村一帯で故障し墜落した。

これを受けて、米軍パトロール部隊が墜落したドローンを回収するため、同地一帯で捜索活動を実施した。

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍YATがダイル・ザウル県でダーイシュのメンバーと協力者17人を逮捕(2021年6月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(6月21日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市でダーイシュ(イスラーム国)摘発作戦を実施し、メンバーと協力者17人を逮捕した。

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯、タッル・リフアト市一帯、イドリブ県タッル・アブヤド市西を砲撃(2021年6月22日)

アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のサイヤーダ村、ダンダニーヤ村、ファーラート村、アサリーヤ村、ジャームースィーヤ村、アラブ・ハサン村、ムフスィンリー村、アウン・ダーダート村、大トゥーハール村、小トゥーハール村、ジャート村、フーシャリーヤ村などトルコ占領地との境界に位置するサールージュ村一帯を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が応戦し、ヤーシリー村にあるトルコ軍の基地を砲撃するとともに、ハルーンジー村でシリア国民軍の車輌を攻撃、2輌を破壊した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マンナグ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(6月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、占領下のタッル・アブヤド市西に位置するヒルバト・バカル村、アリーダ村、クール・ハサン村、スーファーン村、スライブ村、ラクラクーク村、ファルフーナ村を砲撃し、ファルフーナ村では17歳の青年が負傷した。

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのボリソフ副首相を団長とする使節団と会談(2021年6月22日)

アサド大統領はロシアのユーリ・ボリソフ副首相を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(6月22日付)によると、会談では、経済、投資部門などにおける二国間関係の現状、エネルギー、テクノロジー、工業、農業分野における関係拡大などについて意見を交わした。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4321598947883904

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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外務在外居住者省は、シャーム解放機構がホワイト・ヘルメットとともに外国の指示と支援を受けてシリア軍による化学兵器攻撃を偽装しようとしていると非難(2021年6月22日)

外務在外居住者省は声明を出し、イドリブ県で活動する「テロ・グループ」が、米国や一部西欧諸国、そしてトルコ諜報機関の指示と支援を受けて、シリア軍による化学兵器攻撃を偽装とするための試みを繰り返していると発表した。

同声明が得た情報によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットとともに、トルコとの国境に位置するイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所からトレーラーで塩素をシリア領内に持ち込み、イドリブ県のサルマダー市、アクラバート村を経由して、アティマ村に移送、同地の化学兵器製造工場に搬入したという。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3021434564810317

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で47人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で43人(2021年6月22日)

保健省は政府支配地域で新たに47人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月22日現在の同地での感染者数は計25,205人、うち死亡したのは1,851人、回復したのは21,756人となった。

SANA(6月22日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月22日に新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、45人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡3人、ハーリム郡5人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡5人、バーブ郡15人、アフリーン郡7人、アアザーズ郡7人。

これにより、同地での感染者数は計25,308人、うち回復したのは22,169人、死亡したのは707人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1604238256447726/

AFP, June 22, 2021、ACU, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マンタフ村を砲撃し女性1人死亡(2021年6月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマンタフ村を砲撃し、女性1人が死亡、女児1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、アリーハー村、フライフィル村、バーラ村、イフスィム町、カンスフラ村一帯、バイニーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるマアーッラト・ムーハス村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

一方、SANA(6月22日付)によると、県北西部とイドリブ県南部に展開する「テロ組織」が、政府支配下のジューリーン村の住居複数棟に対して砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山地方のトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県21件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を28件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 22, 2021、ANHA, June 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 22, 2021、Reuters, June 22, 2021、SANA, June 22, 2021、SOHR, June 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民304人と国内避難民(IDPs)313人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は677,145人、2019年以降帰還したIDPsは90,157人に(2021年6月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月22日付)を公開し、6月21日に難民304人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は677,145人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者281,897人(うち女性84,726人、子ども143,494人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は906,425人(うち女性272,002人、子供461,985人)となった。

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一方、国内避難民313人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは313人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は90,157人(うち女性33,586人、子供32,255人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,753人(うち女性416,145人、子供676,021人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 22, 2021をもとに作成。

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シリア人権監視団:国民解放戦線による報酬支払いが滞り、多くの戦闘員が離反しシャーム解放機構に参加(2021年6月21日)

シリア人権監視団は複数の独自筋から得た情報として、トルコの支援を受ける国民解放戦線の戦闘員への報酬の支払いが3ヶ月以上も滞っていることで、戦闘員の生活状況が悪化、多くが離反し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に参加していると発表した。

同独自筋によると、国民解放戦線は、戦闘員に対して毎月300トルコ・リラ弱(約40米ドル)を報酬として受け取ることになっていた。

だが、支払いは、3月以降滞り、多くの戦闘員の生活が困窮、職探しに奔走、500~700人が国民解放戦線を離反し、シャーム解放戦線に鞍替えすることを決断したという。

彼らの多くが国内避難民(IDPs)や強制移住を余儀なくされた人々。

シャーム解放戦線が戦闘員に毎月100米ドルの報酬を支払い、食糧物資なども提供していることが、彼らの決断の背景にあるという。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ヒムス県、ハマー県、ダイル・ザウル県の砂漠一帯でダーイシュを狙って60回以上の爆撃を実施(2021年6月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ヒムス県、ハマー県の砂漠地帯、ダイル・ザウル県ビシュリー山の砂漠一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って60回以上の爆撃を実施した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール・キャンプでのイラク人難民やシリア人国内避難民(IDPs)の殺害に関与していた容疑で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーのイラク人4人を逮捕した。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2021年6月21日)

ラッカ県では、SANA(6月21日付)、ANHA(6月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のクール・ハサン村、マブルージャ村、カズアリー村および同村の穀物サイロ、ヒルバト・バカル村、アリーダ村、ズィヌービヤー村、サワーン村、ラクラクー村、ビール・ザンナール村、スライブ村を砲撃した。

ANHAによると、この砲撃により、サウワーン村でシリア軍兵士1人が負傷した。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で40人、北・東シリア自治局支配地域で30人(2021年6月21日)

保健省は政府支配地域で新たに40人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月21日現在の同地での感染者数は計25,158人、うち死亡したのは1,848人、回復したのは21,747人となった。

SANA(6月21日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治したと発表した。

これにより、6月21日現在の同地での感染者数は計18,396人、うち死亡したのは761人、回復したのは1,858人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性11人、女性19人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市4人、カーミシュリー市4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、フール・キャンプ2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、マンビジュ市2人、ラッカ県のラッカ市7人、タブカ市5人。

ANHA(6月21日付)が伝えた。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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シリア軍のイドリブ県とアレッポ県に対する砲撃でシャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘員を含む9人死亡、トルコ軍がシリア政府支配地を砲撃(2021年6月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町、バーラ村、マシューン村、バイニーン村、フライフィル村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、マウザラ村、カフル・ウワイド村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

この砲撃で、イフスィム町にある「決戦」作戦司令室の分隊拠点が被弾し、シャーム解放機構のメンバー1人、シリア国民戦線の戦闘員3人(うち司令官1人)、警察官(いわゆる自由警察、1人)、民間人2人が死亡した。

また、バーラ村では、女性2人が死亡した。

シリア軍は撃った砲弾は200発以上に達した。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府支配地域に対して砲撃、トルコ軍もカフルナブル市一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村一帯を砲撃し、ウマル・ブン・ハッターブ旅団の戦闘員1人が死亡した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はミーズナーズ村、カフル・ハラブ村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民311人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は676,841人に(2021年6月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月21日付)を公開し、6月20日に難民311人(うち女性93人、子供158人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は676,841人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者281,593人(うち女性84,634人、子ども143,339人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は906,121人(うち女性271,910人、子供461,830人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は89,844人(うち女性33,441人、子供32,210人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,358,440人(うち女性416,000人、子供675,976人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2021をもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県タッル・タムル町への米軍パトロール部隊の進入を阻止(2021年6月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊のパトロール部隊が、M4高速道路沿線にあるシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のタッル・タムル町の入り口で、米軍のパトロール部隊を制止し、同地への進入を阻止した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を護衛に伴っていた米軍部隊は、タッル・タムル町への進入を断念し、撤退した。

一方、米主導の有志連合の車輌約25輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町、タッル・バイダル村に設置されている基地に向かった。

AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はイラク・クルディスタン地域に本社があるクルディスタン24衛星テレビが憎悪と内乱を助長するような報道を行ったとして支配地での活動を禁止(2021年6月20日)

北・東シリア自治局の執行評議会の情報局は決定第7号を発出、クルディスタン24衛星テレビが憎悪と内乱を助長するような報道を行い、「メディアが遵守すべき道徳的原則と、北・東シリアで施行されている情報法の一部条項に違反した」として、支配地内での活動を禁止したと発表した。

クルディスタン24は、イラク・クルディスタン地域のアルビール市に本社を持つ報道ニュース・チャンネル。

AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を砲撃(2021年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるシャッラーン町近郊でシリア国民軍に所属する精鋭軍が北の鷹旅団の検問所を重火器で襲撃、戦闘になった。

AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。

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